変形性股関節症

変形性股関節症

変形性股関節症例に対する筋力トレーニングの効果は無い?

今回は変形性股関節症例に対する筋力トレーニングの効果を検討したシステマティックレビュー論文をご紹介させていただきました. このシステマティックレビューの結果から考えると変形性股関節症例に対する筋力トレーニングの効果は限定的だと考えざるを得ませんね.
人工股関節全置換術

側臥位で闇雲に股関節外転運動を行っても中殿筋の筋活動は増加しない?

今回は側臥位で闇雲に股関節外転運動を行っても中殿筋の筋活動は増加しない可能性を示唆する研究論文をご紹介させていただきます. 非常に面白い結果ですね. 運動負荷を増やしても中殿筋の筋活動は増加せず,腰方形筋の筋活動ばかりが増加しているといった結果ですね. こう考えると側臥位姿勢で外転トレーニングを行う場合には,闇雲に負荷を増やしても中殿筋の筋活動は増加しない可能性が考えられます.
変形性股関節症

骨盤の前後傾で変形性股関節症の進行は決まる?

今回は骨盤の前後傾で変形性股関節症の進行は決まるのかどうかを明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. 今回の研究は横断的な検討ですのでいずれにしても股関節症の進行と骨盤傾斜との関連を論じるには限界がありますが,骨盤の前後傾のみならず重心線に対する股関節中心の前方化も含めて評価を行う必要があるでしょうね. 骨盤傾斜の評価は重要ですが,骨盤傾斜だけで股関節症の進行が決まるわけではないといった結果ですね.
人工股関節全置換術

大腿筋膜張筋に関する新知見 屈曲位と伸展位で回旋作用が変化する?

今回は大腿筋膜張筋の回旋作用に関する新しい知見をご紹介させていただきました. 大腿筋膜張筋は股関節90°屈曲位では内旋ではなく外旋に作用することが示唆されますね. 大腿筋膜張筋に限った話ではありませんが,股関節周囲筋は屈曲位と伸展位では筋活動が変化しますので,単純ではありませんね.
変形性股関節症

変形性股関節症例の跛行(Trendelenburg・Duchenne)に関連する要因とは?本当に股関節外転筋力が原因?

今回は変形性股関節症例の跛行(Trendelenburg・Duchenne)に関連する要因を調査した研究論文をご紹介させていただきました. この結果から考えると同じ跛行であってもTrendelenburg徴候とDuchenne徴候ではその原因が異なることが推測されます. Trendelenburg徴候・Duchenne徴候=股関節外転筋力といった公式は成り立たない可能性がありますね.
人工股関節全置換術

荷重下で中殿筋のトレーニングを効率的に行うには?

今回は荷重下で中殿筋のトレーニングを効率的に行ううえでヒントになる論文をご紹介させていただきました. 対側上肢に負荷を加えて水平外転するといった方法で効率的に中殿筋の筋収縮を得られそうですね.
変形性股関節症

腸腰筋は本当に股関節の安定性に寄与するのか?

今回は腸腰筋は本当に股関節の安定性に寄与するのかどうかを検討したシステマティックレビュー論文をご紹介させていただきました. メタアナリシスまでは実施されておりませんが,腸腰筋が股関節の安定性に寄与することを支持する論文がこれほど多くあるのですね. やはり股関節の不安定性に対しては腸腰筋の果たす役割は大きそうですね.
変形性股関節症

変形性股関節症例の股関節外転筋力低下に与える要因は何か?

今回は変形性股関節症例の股関節外転筋力低下に与える要因について調査した報告をご紹介させていただきました. 健側と患側では股関節外転筋力を決定する要因が異なるという興味深い結果ですね. この結果から考えると変形性股関節症例の股関節外転筋力を向上させるうえでは筋のボリュームよりも疼痛に着目することが重要になりそうですね.
変形性股関節症

脊椎固定が変形性股関節症を進行させる?

今回は脊椎固定が変形性股関節症を進行させる可能性を示唆する研究論文をご紹介させていただきました. 非常に興味深い結果ですね. やはり胸腰椎の可動性が低下すると変形性股関節症は進行しやすい可能性があります. 理学療法士・作業療法士が変形性股関節症例に運動療法を行う上でヒントになる論文ではないでしょうか?
変形性股関節症

歩隔の拡大は変形性股関節症・膝関節症の進行予防に有効?

今回は歩隔の拡大は変形性股関節症・膝関節症の進行予防に有効かどうかを明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. 歩隔の拡大というのは理学療法士・作業療法士が簡単に歩行指導の際に取り入れることのできるエッセンスだと思いますので,モーメントを減じる方策としては重宝しそうですね.
変形性股関節症

腸脛靭帯は部位によっても硬さや関節角度に伴う柔軟性の変化が異なる

今回は腸脛靭帯は部位によっても硬さや関節角度に伴う柔軟性の変化が異なるといったお話でした. 理学療法士・作業療法士から硬いと言われ続けてきた腸脛靭帯ですが部位による硬さの相違が明らかにされたのは大きいですね. また関節角度によっても硬さが変化しますので,関節角度と硬さとの関連性を知ったうえで組織の硬度を評価することが重要になるでしょうね.
人工股関節全置換術

人工股関節置換術後例の股関節外転筋の質的評価の有用性

今回は人工股関節術後例を対象として股関節外転筋の質的評価の有用性を明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. これは非常に興味深い結果ですね. 股関節外転筋(中殿筋)の脂肪浸潤が進行しているクライアントは,術後にトレンデンブルグ歩行を呈する期間が長くなるといった結果ですので,われわれ理学療法士・作業療法士も中殿筋の質の向上に向けたアプローチが必要になると考えられます.
変形性股関節症

FAI症例に対する体幹トレーニングの有効性

FAI症例に対する体幹トレーニングの有効性 近年,股関節痛を引き起こす疾病の中で注目されているのが大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)という概念です. FAIの原因としては寛骨臼や大腿骨の形態異常が挙げられますが,骨盤の過度な前傾...
変形性股関節症

ケイデンスの減少が股関節モーメントを増加させる?

今回はケイデンスと股関節モーメントとの関連性を調査した研究論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると変形性股関節症例に対して進行予防を目的とした歩行指導を行う場合には歩幅を減少させることよりもケイデンスを増加させることに主眼を置いた指導が必要だと考えられますね.
変形性股関節症

modified Thomas testは骨盤傾斜をコントロールしないと股関節屈曲拘縮(股関節伸展角度)を評価できない?

今回はmodified Thomas testは骨盤傾斜をコントロールしないと股関節屈曲拘縮(股関節伸展角度)を評価できないといったお話でした.
変形性股関節症

変形性股関節症例の手術のタイミングを考えるうえでヒントになる論文

今回は変形性股関節症例の手術のタイミングを考えるうえでヒントになる論文をご紹介させていただきました. これは非常に参考になる論文ですね. THAのタイミングを考慮する際には対側下肢の機能を考慮した判断が必要だということが示唆されますね. 対側の機能低下が進行してしまうような症例では早期に手術療法に踏み切った方がよさそうですね.
変形性股関節症

変形性股関節症例で疼痛が強い症例の画像上の特徴は?擬似臼蓋としての腸腰筋の役割がやはり重要?

理学療法士・作業療法士の視点で考えると,大腰筋の萎縮が関連しているといった点は非常に大きなポイントでしょうね. こういった結果から考えても腸腰筋の疑似臼蓋としての機能が破綻すると疼痛が出現しやすいことが示唆されますね. 改めて変形性股関節症例における腸腰筋機能の重要性を示唆する結果ではないでしょうか?
変形性股関節症

FAI症例では骨盤後傾可動域の拡大が有効?

今回はFAI症例では骨盤後傾可動域の拡大が有効であることを示唆する論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると骨盤後傾可動域の拡大(腰椎屈曲可動域の拡大)と股関節伸展筋力の向上が,FAI症例に対する理学療法の1つのキーポイントになりそうですね.
変形性股関節症

脚長差は関節負荷(関節接触力)を増強させる?

今回は脚長差が関節負荷(関節接触力)を増強させる可能性を示唆する研究論文をご紹介させていただきました. 非常に興味深い結果ですね. 短縮側への関節負荷が大きくなるといった点がポイントでしょうね. こういった結果を考慮すると理学療法士・作業療法士も脚長差に対して適切に対応をしていく必要がありますね.
人工股関節全置換術

大腿筋膜張筋を効率的に伸張できる肢位は?

今回は大腿筋膜張筋を効率的に伸張できる肢位について調査した研究をご紹介させていただきました. 大腿筋膜張筋をストレッチする際には股関節回旋角度よりも膝関節屈曲角度を意識した方がよさそうですね.
人工股関節全置換術

股関節回旋角度が側臥位股関節外転運動時の大腿筋膜張筋および中殿筋の筋活動に与える影響

今回は股関節回旋角度が側臥位股関節外転運動時の大腿筋膜張筋および中殿筋の筋活動に与える影響を調査した研究論文をご紹介させていただきました. 解剖学的に考えれば当たり前の話ですが,側臥位で股関節外転運動を実施する場合に,中殿筋の活動を促したいのであれば股関節内旋位でトレーニングを実施することが重要だと考えられます.
変形性股関節症

変形性股関節症例に対するジグリングエクササイズが関節裂隙・疼痛の改善に有効?

今回は変形性股関節症例に対するジグリングエクササイズが関節裂隙・疼痛の改善に有効である可能性を示唆する研究論文をご紹介させていただきました. ジグリングの有効性が示されておりますが,ポイントは免荷を併用している点ですね. 入院治療だから免荷で生活ができるという点を考えると,外来治療では免荷とジグリングを併用するというのが過大になるでしょうね.
変形性股関節症

大殿筋下部線維・深層外旋筋群の筋力低下が股関節前方の関節負荷を増強させる? 京都大学建内先生の最新論文

今回は大殿筋下部線維・深層外旋筋群の筋力低下が股関節前方の関節負荷を増強させる可能性を示唆する研究論文をご紹介させていただきました. この結果から考えるとFAIのような鼠径部痛を有する症例に対して理学療法士・作業療法士がスクワット指導を行う場合には,大殿筋下部線維・深層外旋筋群の筋力を評価したうえで,つま先を外方へ向けたスクワット動作を指導する必要がありそうですね.
変形性股関節症

脊椎の可動性低下が変形性股関節症を増悪させる可能性も

今回は脊椎の可動性低下が変形性股関節症を増悪させる可能性を示唆する研究論文をご紹介させていただきました. この結果から考えると脊椎固定術後のクライアントは変形性股関節症に移行しやすいと考えることができるでしょう. またこの結果を考えると変形性股関節症の予防には脊椎の柔軟性の獲得が必要だということが示唆される結果ですね.
変形性股関節症

京都大学建内先生の最新論文 変形性股関節症例の歩行に対するアプローチのヒントがここに

今回は京都大学の建内先生が執筆された新しい論文をご紹介させていただきました. 歩幅を拡大すると股関節伸展モーメントのみならず股関節内転モーメントが増大し,変形性股関節症の進行を助長してしまう可能性があるということですね. 理学療法士・作業療法士も変形性股関節症の進行予防を目的として歩行指導を行ううえでは歩幅の拡大を抑制し,ケイデンスを増加させるような歩行の指導が必要だと考えられます.
変形性股関節症

中殿筋・小殿筋を効果的に活動させるためには?

今回は中殿筋・小殿筋を効果的に活動させるためにはどうすればよいのかについて考えてみたいと思います. 理学療法士・作業療法士にとっても有益な内容だと思いますが,抄録からはエクササイズの詳細を読み取ることが難しいので気になる方はフルテキストを読まれることをお勧めいたします.
変形性股関節症

変形性股関節症例に対するモビライゼーションの効果

今回は変形性股関節症例に対するモビライゼーションの効果を明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. この手の研究は数が少ないので非常に貴重な内容だと思いますが,どういったモビライゼーションが行われたのかが詳細な記載がない点が大きな限界ですね. 例えば変形性股関節症例であれば臼蓋被覆を考慮した上でのモビライゼーションに焦点を当てるなど,そういった介入研究が待たれるところです.
人工股関節全置換術

中殿筋・小殿筋の機能低下が大腿筋膜張筋を肥大させる

中殿筋・小殿筋の機能低下が大腿筋膜張筋を肥大させる 股関節外転筋群といえば理学療法士・作業療法士がアプローチすることも多いと思います. 股関節外転作用を有する筋群として中殿筋・小殿筋・大腿筋膜張筋等が挙げられますが,臨床上は中殿筋・...
人工股関節全置換術

トレンデレンブルグ兆候の原因は中殿筋の筋力低下だけじゃない

トレンデレンブルグ兆候=中殿筋の筋力低下と短絡的に考えず,なぜ骨盤の水平位保持が困難なのかといった視点に立ち戻って考えることが重要になるでしょうね. 中殿筋の筋力低下がトレンデレンブルグ兆候の原因になっている場合もありますが,その他の原因も非常に多いので,理学療法士・作業療法士の皆様も原因を見極める姿勢を大切にしたいですね.
変形性股関節症

変形性関節症例は対側変形性関節症を合併しやすいのか?

変形性関節症例は対側変形性膝関節症を合併しやすいのか? 変形性股関節症例のリハビリテーションに携わられている理学療法士・作業療法士であれば変形性股関節症例が対側の変形性膝関節症を合併されているといったケースを経験することは多いと思います....
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