人工膝関節全置換術 TKA例に対するフォームローラーの効果は? 今回はTKA例に対するフォームローラーの効果を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. この研究では対照群が設定されておりませんので,フォームローラーの効果なのか自然経過による改善なのかが分かりませんね. こういった介入研究は理学療法のエビデンスを構築するうえでも重要だと思いますので,今後は無作為化比較試験等の対象群を設定した研究デザインでの検討が俟たれるところです. 2024.10.09 人工膝関節全置換術
脊椎圧迫骨折 椎体骨折例の歩行自立に関するClinical Prediction Rule 今回は椎体骨折例の歩行自立に関するClinical Prediction Ruleをご紹介させていただきます. 今回の結果から考えると脊椎椎体骨折症例の歩行自立を予測するためには認知機能とBBSの評価が必要ということになりますね. BBSは評価項目が多く,煩雑ではありますがこういった結果を見ると評価を行う価値があるかもしれません. 2024.10.08 脊椎圧迫骨折
脳卒中 脳卒中症例に対する起立・着座運動が排尿自立,失禁改善に有効? 今回は脳卒中症例に対する起立・着座運動が排尿自立,失禁改善にも有効なのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると起立・着座運動は排尿自立,失禁改善にも有効ということになりますね. たかが起立・着座運動ですが簡単に導入できますし,その効果が大きいので導入する価値は高そうですね. 2024.10.07 脳卒中
運動療法・物理療法 リクライニング車椅子座位時のリクライニング角度はどのくらいで褥瘡を予防できる? 今回はリクライニング車椅子座位時のリクライニング角度はどのくらいで褥瘡を予防できるのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えるとリクライニング角度20°とチルトインスペース角度10°の組み合わせが褥瘡予防には役立ちそうですね. いずれにしてもこまめに角度を変化させることも重要でしょうね. 2024.10.06 運動療法・物理療法
脳卒中 脳卒中後の疼痛の予後を決めるのは痛みの質 今回は脳卒中後の疼痛の予後を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えるとクラスター1(冷感誘発痛としびれ),クラスター2(しびれのみ),クラスター3(圧覚誘発痛),クラスター4(圧迫感を伴う深部筋痛)と疼痛に質によって4つのグループに分類することで疼痛の予後を考えやすくなるということですね. 脳卒中症例においても疼痛の量的評価のみならず質的評価が必須になりそうですね. 2024.10.05 脳卒中
人工膝関節全置換術 TKAにおける皮切長が術後の感覚障害と関連する? 今回はTKAにおける皮切長が術後の感覚障害と関連するのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果あら考えると皮切長が長いほど感覚障害の範囲が大きいということになりますね. やはり伏在神経膝蓋下枝が障害される可能性が高くなるということですね. 皮切長が長い症例では感覚障害が残存しやすいことを考慮する必要がありそうですね. 2024.10.04 人工膝関節全置換術
人工股関節全置換術 THA例に対する運動療法って必要?バランスと歩行に対する効果は? 今回はTHA例に対する運動療法が必要かどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えるとTHA例に対する運動療法は歩行やバランスを改善するために有益であると考えられます. 手術の低侵襲かに伴って運動療法の役割をより明確にしなければいけない時期にきていますね. 2024.10.03 人工股関節全置換術
介護予防 胸腰椎それぞれの後弯変形よりも脊椎全体の後彎が高齢者の身体機能低下と関連 今回は胸腰椎それぞれの後弯変形よりも脊椎全体の後彎が高齢者の身体機能低下と関連することを示唆する研究論文をご紹介させていただきました. 興味深い結果ですね. 後彎変形が身体機能低下と関連するのはわかりますが,胸椎単独の後彎変形ではなく脊椎全体の変形を評価することが重要であるといった結果ですね. 胸椎が後弯していても腰椎で代償できる症例とできない症例では当然姿勢アライメントも大きく変化しますからね. 2024.10.02 介護予防
変形性股関節症 股関節内転筋トレーニングで骨盤底筋が強化できるわけがない? 今回は股関節内転筋トレーニングで骨盤底筋が強化できるのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると股関節内転筋群を収縮させることで骨盤底筋群の強化を行うことができるというのは空想でむしろ逆効果な可能性がありますね. これは驚きの結果ですね. 2024.10.01 変形性股関節症