変形性膝関節症

変形性膝関節症に対しては水中運動と陸上運動とどちらが効果的?

今回は変形性膝関節症に対しては水中運動と陸上運動とどちらが効果的なのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると水中運動は陸上運動に比較して効果的ということになりますね.
大腿骨近位部骨折

大腿骨近位部骨折後の歩行速度はどのくらいが普通?

今回は大腿骨近位部骨折後の歩行速度はどのくらいが普通かを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 詳細な内容はフルテキストを確認する必要がありますが,術後1-2週では0.20m/sec,術後3-6週では0.40m/sec,術後12-24州では0.70m/secというのが一つの目標になりそうですね. 今回の結果から考えると大腿骨近位部骨折の歩行評価は歩行時間で評価されたものがほとんどであると考えられますね. 本邦でも移動能力に関するアウトカムの標準化が必要でしょうね.
脳卒中

膝関節屈曲角度何度未満がStiff knee gait?

今回は膝関節屈曲角度何度未満がStiff knee gaitなのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると,Stiff knee gaitの基準としては遊脚期の膝関節屈曲のピークが50°未満であることと,つま先離地から膝関節屈曲のピークまでの膝関節のROMが12°未満であることといった点が基準になりそうですね. 人工膝関節全置換術例においてもこのような定義がきちんとなされるとよいですね.
介護予防

筋肉量を判断する上腕周囲長のカットオフ値は?

今回は筋肉量を判断する上腕周囲長のカットオフ値を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると上腕周囲長のカットオフ値としては男性27cm,女性25cmというのが1つの基準になりそうですね. 臨床上も役に立つ研究結果だと思います.
人工股関節全置換術

何年経てばTHA後の筋力の左右差は消失するのか?

今回は何年経てばTHA後の筋力の左右差は消失するのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると術後8年が経過してもTHA後の筋力の左右差は残存しているといった結果ですね. これは驚くべき結果ですが,こう考えると術後の理学療法・作業療法の中で非対称性を改善することに着眼したプログラムの重要性が示唆されますね.
肩関節

肩腱板断裂症例の睡眠障害

今回は肩腱板断裂症例の睡眠障害を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. これは興味深い結果ですね. 夜間の睡眠障害に関して理学療法士・作業療法士が関われるとすればポジショニングというところになると思いますが,睡眠障害についてはクライアントにとっても大きな問題ですので関節内圧が軽減できるポジショニングの指導は必須になりそうですね.
変形性膝関節症

変形性膝関節症に対する鏡視下手術は本当にTKAリスクを軽減させる?

今回は変形性膝関節症に対する鏡視下手術は本当にTKAリスクを軽減させるのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると変形性膝関節症例に対して鏡視下手術を行ってもTKAリスクを軽減できるわけではなさそうですね. 一時的な除痛や機能改善にはつながるものの長期的に考えると鏡視下手術を行うことでTKAを回避できるわけではなさそうです.
人工膝関節全置換術

TKA例に対するフォームローラーの効果は?

今回はTKA例に対するフォームローラーの効果を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. この研究では対照群が設定されておりませんので,フォームローラーの効果なのか自然経過による改善なのかが分かりませんね. こういった介入研究は理学療法のエビデンスを構築するうえでも重要だと思いますので,今後は無作為化比較試験等の対象群を設定した研究デザインでの検討が俟たれるところです.
脊椎圧迫骨折

椎体骨折例の歩行自立に関するClinical Prediction Rule

今回は椎体骨折例の歩行自立に関するClinical Prediction Ruleをご紹介させていただきます. 今回の結果から考えると脊椎椎体骨折症例の歩行自立を予測するためには認知機能とBBSの評価が必要ということになりますね. BBSは評価項目が多く,煩雑ではありますがこういった結果を見ると評価を行う価値があるかもしれません.
脳卒中

脳卒中症例に対する起立・着座運動が排尿自立,失禁改善に有効?

今回は脳卒中症例に対する起立・着座運動が排尿自立,失禁改善にも有効なのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると起立・着座運動は排尿自立,失禁改善にも有効ということになりますね. たかが起立・着座運動ですが簡単に導入できますし,その効果が大きいので導入する価値は高そうですね.
運動療法・物理療法

リクライニング車椅子座位時のリクライニング角度はどのくらいで褥瘡を予防できる?

今回はリクライニング車椅子座位時のリクライニング角度はどのくらいで褥瘡を予防できるのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えるとリクライニング角度20°とチルトインスペース角度10°の組み合わせが褥瘡予防には役立ちそうですね. いずれにしてもこまめに角度を変化させることも重要でしょうね.
脳卒中

脳卒中後の疼痛の予後を決めるのは痛みの質

今回は脳卒中後の疼痛の予後を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えるとクラスター1(冷感誘発痛としびれ),クラスター2(しびれのみ),クラスター3(圧覚誘発痛),クラスター4(圧迫感を伴う深部筋痛)と疼痛に質によって4つのグループに分類することで疼痛の予後を考えやすくなるということですね. 脳卒中症例においても疼痛の量的評価のみならず質的評価が必須になりそうですね.
人工膝関節全置換術

TKAにおける皮切長が術後の感覚障害と関連する?

今回はTKAにおける皮切長が術後の感覚障害と関連するのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果あら考えると皮切長が長いほど感覚障害の範囲が大きいということになりますね. やはり伏在神経膝蓋下枝が障害される可能性が高くなるということですね. 皮切長が長い症例では感覚障害が残存しやすいことを考慮する必要がありそうですね.
人工股関節全置換術

THA例に対する運動療法って必要?バランスと歩行に対する効果は?

今回はTHA例に対する運動療法が必要かどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えるとTHA例に対する運動療法は歩行やバランスを改善するために有益であると考えられます. 手術の低侵襲かに伴って運動療法の役割をより明確にしなければいけない時期にきていますね.
介護予防

胸腰椎それぞれの後弯変形よりも脊椎全体の後彎が高齢者の身体機能低下と関連

今回は胸腰椎それぞれの後弯変形よりも脊椎全体の後彎が高齢者の身体機能低下と関連することを示唆する研究論文をご紹介させていただきました. 興味深い結果ですね. 後彎変形が身体機能低下と関連するのはわかりますが,胸椎単独の後彎変形ではなく脊椎全体の変形を評価することが重要であるといった結果ですね. 胸椎が後弯していても腰椎で代償できる症例とできない症例では当然姿勢アライメントも大きく変化しますからね.
変形性股関節症

股関節内転筋トレーニングで骨盤底筋が強化できるわけがない?

今回は股関節内転筋トレーニングで骨盤底筋が強化できるのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると股関節内転筋群を収縮させることで骨盤底筋群の強化を行うことができるというのは空想でむしろ逆効果な可能性がありますね. これは驚きの結果ですね.
未分類

高齢心不全症例の3割以上がHADを合併していることに驚き

今回は高齢心不全症例を対象としてHADの有病率を報告した多施設研究をご紹介させていただきました. 37.1%というのは驚きですね. こう考えると入院が長期化する弊害の方が大きそうです. 入院高齢者のリハビリテーションでは常にHADの可能性を考慮したうえでリハビリテーションを実践する必要がありそうですね.
書籍紹介

2024年9月以降発刊の理学療法関連書籍5選

今回は2024年9月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきました. 今月も良書が多く発刊されております. 理学療法士・作業療法士の皆様もこの機会に新たな学びに挑戦してみてはいかがでしょうか?
人工股関節全置換術

人工股関節全置換術後の脱臼指導って本当に必要?

今回は人工股関節全置換術後の脱臼指導って本当に必要なのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると動作制限をしても脱臼率に差は無いといった結果ですね. むしろ転倒による脱臼が占める割合が高いことを考えると脱臼予防に向けては転倒予防を図ることが重要だと考えられます. この結果だけから動作制限を設ける必要はまったくないといった結論を出すことは難しいですが,症例に応じてどこまで制限が必要かを考える必要はありそうですね.
変形性膝関節症

変形性膝関節症例の歩行の特徴は?

今回は変形性膝関節症例の歩行の特徴を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 変形性膝関節症例では腰椎および股関節運動が健常例とは異なり,この腰椎・股関節の使い方が大腿四頭筋や腓腹筋の過活動を引き起こしているということになりますね.
大腿骨近位部骨折

大腿骨近位部骨折後に保存的に治療した高齢者は歩行できないのか?

今回は大腿骨近位部骨折後に保存的に治療した高齢者は歩行できないのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると保存的に加療した症例であっても20%程度は歩行が可能になっているといった結果ですね. また保存的に加療した症例においては歩行の再獲得が可能かどうかを考えるうえで年齢と認知機能が重要になりそうですね.
脳卒中

損傷側によっても脳卒中症例の歩行速度に関連する要因が異なる?

今回は損傷側によっても脳卒中症例の歩行速度に関連する要因が異なるのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると損傷側によっても歩行速度に関連する要因は異なる可能性がありますね.
変形性膝関節症

X線による変形性膝関節症の重症度は転倒と関連する?

今回はX線による変形性膝関節症の重症度は転倒と関連を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると変形性膝関節症の重症度ではなく臨床症状の方が転倒と関連するといった結果ですね. 変形性膝関節症例の転倒予防を考えるうえで参考になる結果ですね.
人工股関節全置換術

THA後の仙腸関節痛の原因は?

今回はTHA後の仙腸関節痛の原因を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えるとTHA後の仙腸関節痛に対しては矢状面上のアライメント変化を考慮することが重要となりそうですね. 骨盤後傾,腰椎前彎角の減少に対する対策が必須になりそうです.
認定・専門・登録理学療法士

ようやく新生涯学習制度が見直される?登録・認定・専門理学療法士の更新要件を修正?

今回は今後どのように新生涯学習制度が見直されるのかについてご紹介させていただきました. いずれにしても会員のやる気を削がない制度に改定いただきたいですね. またインセンティブについての議論も早く進めていただきたいところです.
足関節周囲外傷

踵部脂肪体は加齢によってどう変化する?

今回は脂肪体の中でも踵部痛と関連することが多い踵部脂肪体の加齢変化を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果を直接的に臨床に活かすのは難しいかもしれませんが,脂肪体にも加齢変化があるということは明らかですね. 今後も臨床に活かせるこういったデータが世に出てくることを期待したいですね.
変形性股関節症

股関節屈曲・回旋運動で中殿筋・小殿筋はどのくらい伸張されるのか?

今回は股関節屈曲・回旋運動で中殿筋・小殿筋はどのくらい伸張されるのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると屈曲運動や外旋運動でも中殿筋や小殿筋に伸張ストレスが加わるということになります. こういった結果をふまえると側方アプローチのTHAで中殿筋や小殿筋に過度なストレスを加えることが望ましくない場合には股関節屈曲・外旋運動は回避する必要がありますね.
運動療法・物理療法

筋トレ間のインターバルは短い方がいい?長い方がいい?

今回は筋トレ間のインターバルは短い方がいいのか,長い方がいいのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えるとインターバルはしっかりとった方がよさそうですね.
脳卒中

Gait solution足継手短下肢装具を使用すると腓腹筋の活動が減少する

今回はGait solution足継手短下肢装具を使用する意義を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. その効果機序をよく理解しないままGait solution足継手を選択されている方も多いと思いますが,この論文を読むとなぜGait solutionを選択するのかが良く分かりますね. 装具の役割や機能を理解することは理学療法士・作業療法士にとっても重要ですね.
人工膝関節全置換術

人工膝関節全置換術後早期のキネシオテーピングの有効性 SR論文紹介

今回は人工膝関節全置換術後早期のキネシオテーピングの有効性を調査したSR論文をご紹介させていただきました. 今回の結果からか投げるとエビデンスの確実性が低いものの人工膝関節全置換術後早期のキネシオテーピングの使用については疼痛の軽減と膝関節の屈曲可動域改善に有効な可能性がありますね. 今後は疼痛や関節可動域以外をアウトカムとした研究報告が期待されますね.
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