人工膝関節全置換術

TKA例に対するフォームローラーの効果は?

今回はTKA例に対するフォームローラーの効果を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. この研究では対照群が設定されておりませんので,フォームローラーの効果なのか自然経過による改善なのかが分かりませんね. こういった介入研究は理学療法のエビデンスを構築するうえでも重要だと思いますので,今後は無作為化比較試験等の対象群を設定した研究デザインでの検討が俟たれるところです.
脊椎圧迫骨折

椎体骨折例の歩行自立に関するClinical Prediction Rule

今回は椎体骨折例の歩行自立に関するClinical Prediction Ruleをご紹介させていただきます. 今回の結果から考えると脊椎椎体骨折症例の歩行自立を予測するためには認知機能とBBSの評価が必要ということになりますね. BBSは評価項目が多く,煩雑ではありますがこういった結果を見ると評価を行う価値があるかもしれません.
脳卒中

脳卒中症例に対する起立・着座運動が排尿自立,失禁改善に有効?

今回は脳卒中症例に対する起立・着座運動が排尿自立,失禁改善にも有効なのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると起立・着座運動は排尿自立,失禁改善にも有効ということになりますね. たかが起立・着座運動ですが簡単に導入できますし,その効果が大きいので導入する価値は高そうですね.
運動療法・物理療法

リクライニング車椅子座位時のリクライニング角度はどのくらいで褥瘡を予防できる?

今回はリクライニング車椅子座位時のリクライニング角度はどのくらいで褥瘡を予防できるのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えるとリクライニング角度20°とチルトインスペース角度10°の組み合わせが褥瘡予防には役立ちそうですね. いずれにしてもこまめに角度を変化させることも重要でしょうね.
脳卒中

脳卒中後の疼痛の予後を決めるのは痛みの質

今回は脳卒中後の疼痛の予後を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えるとクラスター1(冷感誘発痛としびれ),クラスター2(しびれのみ),クラスター3(圧覚誘発痛),クラスター4(圧迫感を伴う深部筋痛)と疼痛に質によって4つのグループに分類することで疼痛の予後を考えやすくなるということですね. 脳卒中症例においても疼痛の量的評価のみならず質的評価が必須になりそうですね.
人工膝関節全置換術

TKAにおける皮切長が術後の感覚障害と関連する?

今回はTKAにおける皮切長が術後の感覚障害と関連するのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果あら考えると皮切長が長いほど感覚障害の範囲が大きいということになりますね. やはり伏在神経膝蓋下枝が障害される可能性が高くなるということですね. 皮切長が長い症例では感覚障害が残存しやすいことを考慮する必要がありそうですね.
人工股関節全置換術

THA例に対する運動療法って必要?バランスと歩行に対する効果は?

今回はTHA例に対する運動療法が必要かどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えるとTHA例に対する運動療法は歩行やバランスを改善するために有益であると考えられます. 手術の低侵襲かに伴って運動療法の役割をより明確にしなければいけない時期にきていますね.
介護予防

胸腰椎それぞれの後弯変形よりも脊椎全体の後彎が高齢者の身体機能低下と関連

今回は胸腰椎それぞれの後弯変形よりも脊椎全体の後彎が高齢者の身体機能低下と関連することを示唆する研究論文をご紹介させていただきました. 興味深い結果ですね. 後彎変形が身体機能低下と関連するのはわかりますが,胸椎単独の後彎変形ではなく脊椎全体の変形を評価することが重要であるといった結果ですね. 胸椎が後弯していても腰椎で代償できる症例とできない症例では当然姿勢アライメントも大きく変化しますからね.
変形性股関節症

股関節内転筋トレーニングで骨盤底筋が強化できるわけがない?

今回は股関節内転筋トレーニングで骨盤底筋が強化できるのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると股関節内転筋群を収縮させることで骨盤底筋群の強化を行うことができるというのは空想でむしろ逆効果な可能性がありますね. これは驚きの結果ですね.
未分類

高齢心不全症例の3割以上がHADを合併していることに驚き

今回は高齢心不全症例を対象としてHADの有病率を報告した多施設研究をご紹介させていただきました. 37.1%というのは驚きですね. こう考えると入院が長期化する弊害の方が大きそうです. 入院高齢者のリハビリテーションでは常にHADの可能性を考慮したうえでリハビリテーションを実践する必要がありそうですね.
書籍紹介

2024年9月以降発刊の理学療法関連書籍5選

今回は2024年9月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきました. 今月も良書が多く発刊されております. 理学療法士・作業療法士の皆様もこの機会に新たな学びに挑戦してみてはいかがでしょうか?
人工股関節全置換術

人工股関節全置換術後の脱臼指導って本当に必要?

今回は人工股関節全置換術後の脱臼指導って本当に必要なのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると動作制限をしても脱臼率に差は無いといった結果ですね. むしろ転倒による脱臼が占める割合が高いことを考えると脱臼予防に向けては転倒予防を図ることが重要だと考えられます. この結果だけから動作制限を設ける必要はまったくないといった結論を出すことは難しいですが,症例に応じてどこまで制限が必要かを考える必要はありそうですね.
変形性膝関節症

変形性膝関節症例の歩行の特徴は?

今回は変形性膝関節症例の歩行の特徴を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 変形性膝関節症例では腰椎および股関節運動が健常例とは異なり,この腰椎・股関節の使い方が大腿四頭筋や腓腹筋の過活動を引き起こしているということになりますね.
大腿骨近位部骨折

大腿骨近位部骨折後に保存的に治療した高齢者は歩行できないのか?

今回は大腿骨近位部骨折後に保存的に治療した高齢者は歩行できないのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると保存的に加療した症例であっても20%程度は歩行が可能になっているといった結果ですね. また保存的に加療した症例においては歩行の再獲得が可能かどうかを考えるうえで年齢と認知機能が重要になりそうですね.
脳卒中

損傷側によっても脳卒中症例の歩行速度に関連する要因が異なる?

今回は損傷側によっても脳卒中症例の歩行速度に関連する要因が異なるのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると損傷側によっても歩行速度に関連する要因は異なる可能性がありますね.
変形性膝関節症

X線による変形性膝関節症の重症度は転倒と関連する?

今回はX線による変形性膝関節症の重症度は転倒と関連を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると変形性膝関節症の重症度ではなく臨床症状の方が転倒と関連するといった結果ですね. 変形性膝関節症例の転倒予防を考えるうえで参考になる結果ですね.
人工股関節全置換術

THA後の仙腸関節痛の原因は?

今回はTHA後の仙腸関節痛の原因を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えるとTHA後の仙腸関節痛に対しては矢状面上のアライメント変化を考慮することが重要となりそうですね. 骨盤後傾,腰椎前彎角の減少に対する対策が必須になりそうです.
認定・専門・登録理学療法士

ようやく新生涯学習制度が見直される?登録・認定・専門理学療法士の更新要件を修正?

今回は今後どのように新生涯学習制度が見直されるのかについてご紹介させていただきました. いずれにしても会員のやる気を削がない制度に改定いただきたいですね. またインセンティブについての議論も早く進めていただきたいところです.
足関節周囲外傷

踵部脂肪体は加齢によってどう変化する?

今回は脂肪体の中でも踵部痛と関連することが多い踵部脂肪体の加齢変化を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果を直接的に臨床に活かすのは難しいかもしれませんが,脂肪体にも加齢変化があるということは明らかですね. 今後も臨床に活かせるこういったデータが世に出てくることを期待したいですね.
変形性股関節症

股関節屈曲・回旋運動で中殿筋・小殿筋はどのくらい伸張されるのか?

今回は股関節屈曲・回旋運動で中殿筋・小殿筋はどのくらい伸張されるのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると屈曲運動や外旋運動でも中殿筋や小殿筋に伸張ストレスが加わるということになります. こういった結果をふまえると側方アプローチのTHAで中殿筋や小殿筋に過度なストレスを加えることが望ましくない場合には股関節屈曲・外旋運動は回避する必要がありますね.
運動療法・物理療法

筋トレ間のインターバルは短い方がいい?長い方がいい?

今回は筋トレ間のインターバルは短い方がいいのか,長い方がいいのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えるとインターバルはしっかりとった方がよさそうですね.
脳卒中

Gait solution足継手短下肢装具を使用すると腓腹筋の活動が減少する

今回はGait solution足継手短下肢装具を使用する意義を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. その効果機序をよく理解しないままGait solution足継手を選択されている方も多いと思いますが,この論文を読むとなぜGait solutionを選択するのかが良く分かりますね. 装具の役割や機能を理解することは理学療法士・作業療法士にとっても重要ですね.
人工膝関節全置換術

人工膝関節全置換術後早期のキネシオテーピングの有効性 SR論文紹介

今回は人工膝関節全置換術後早期のキネシオテーピングの有効性を調査したSR論文をご紹介させていただきました. 今回の結果からか投げるとエビデンスの確実性が低いものの人工膝関節全置換術後早期のキネシオテーピングの使用については疼痛の軽減と膝関節の屈曲可動域改善に有効な可能性がありますね. 今後は疼痛や関節可動域以外をアウトカムとした研究報告が期待されますね.
働き方

理学療法士が今後生き残るための鍵と戦略

理学療法士が今後生き残るためには、専門性の高揚、継続的な専門資格取得、テクノロジーの活用、コミュニケーション力の向上など、多岐にわたる戦略を駆使することが求められます。 また、健康予防やコミュニティ貢献など、新たな分野での展開も視野に入れることで、理学療法士の役割はさらに多様化し、求められる存在となることでしょう。 しっかりと自己啓発し、変化する社会に対応しながら、理学療法士としての価値を高め、未来に向けて歩んでいきましょう。
足関節周囲外傷

踵骨骨折後には腰痛症を発症しやすい?

今回は踵骨骨折と腰痛症との関連性を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 踵骨骨折後にはかなりの症例で腰痛が発生していることが明らかとなりました. また踵骨骨折後に腰痛を発症しやすい症例の特徴として足関節可動域のみならず股関節回旋可動域制限が生じているというのがポイントですね. 踵骨骨折後には足部のみならず股関節への介入が必要かもしれません.
運動療法・物理療法

整形外科術後のタンパク質補充摂取による筋委縮改善効果

今回は整形外科術後のタンパク質補充摂取による効果を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 手術の種類に関わらず整形外科手術後のタンパク質補充摂取には筋委縮改善効果があると考えられます. こういったエビデンスも増えてきておりますし,診療報酬の改定もあいまって栄養療法がますます普及しそうですね.
変形性膝関節症

変形性膝関節症例に対する遠隔リハビリと対面リハビリはどちらが効果的?

今回は変形性膝関節症例に対する遠隔リハビリと対面リハビリはどちらが効果的なのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると遠隔リハビリテーションは対面リハビリテーションに比較して機能や疼痛改善効果が劣るものではないということになりますね. 本邦でも診療報酬上で遠隔リハビリテーションが評価され,遠隔リハビリテーションが普及する時代が来るのでしょうか?
人工膝関節全置換術

コアエクササイズは人工膝関節全置換術例の機能改善に有効か?

今回はコアエクササイズが人工膝関節全置換術例の機能改善に有効なのかどうかを腱とするうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると人工膝関節全置換術例に対するコアエクササイズは機能改善を図るうえで大きなプラスになりそうですね. 人工膝関節全置換術例の運動療法プログラムとして取り入れる価値がありそうですね.
腰部

腰椎術後に前脛骨筋の筋力が改善する症例の特徴は?

今回は腰椎術後に前脛骨筋の筋力が改善する症例の特徴を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると長母趾伸筋の筋力が術後に前脛骨筋の筋力が改善するかどうかを考える際に重要なポイントになりそうですね. 術前には長母趾伸筋の筋力を必ず評価しておきたいですね.
運動療法・物理療法

素人が杖を高さ設定すると高くなる?低くなる?

今回は一般の方が杖の高さを設定した場合に起こりやすい問題についてご紹介させていただきました. 予想通りではありますが,非医療従事者が杖の長さを設定した場合には杖の高さを長く設定する方が多いという結果ですね. ただ杖の長さが直接的な機能や転倒に及ぼす影響は小さいかもしれないといった結果です. ご本人の使いやすい長さに設定するというのも一つの方法かもしれませんね.
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