変形性股関節症

変形性股関節症

骨盤大腿リズムに関するシステマティックレビュー論文

今回は骨盤大腿リズムに関するシステマティックレビュー論文をご紹介させていただきました. やはり股関節運動を考える際には骨盤大腿リズムを考慮することが必須ですね. 股関節屈曲運動全体の13.1~37.5%を占めるというのは驚きですね.
変形性股関節症

脚長差に対するインソールの使用は腰痛の軽減に有効なのか?

今回は脚長差に対するインソールの使用は腰痛の軽減に有効なのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 運動学的な変化についてはまだ十分に明らかにされていないものの現在のところ脚長差に対するインソールの使用は腰痛を軽減する可能性がありますね. ただ研究の数も少ないので今後脚長差に対するインソール使用に関する新しい知見が俟たれるところです.
変形性股関節症

THAはサルコペニアの改善に有効?

今回はTHAはサルコペニアの改善に有効なのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. この結果から考えるとTHA後には術側以外の筋量は徐々に増加するということになります. ただこの結果から考えると術側下肢に関しては術後も筋量が増加していないということになりますので,術後も荷重偏位や術側下肢の不使用が強調された動作パターンが改善していない可能性も考えられます.
変形性股関節症

体重の増減は変形性股関節症の進行と関連しない

今回は体重の増減は変形性股関節症の進行と関連しない可能性を示唆する研究論文をご紹介させていただきました. これは興味深い結果ですね. 予想通りといえば予想通りなのですが変形性股関節症においては変形性膝関節症ほどは体重減少が関節症の進行予防につながらない可能性がありますね. また筋量の減少に伴う体重減少というのも気になります. 症例にもよりますが変形性股関節症例に対して闇雲に減少指導をするのはまずいかもしれませんね.
変形性股関節症

小殿筋機能が変形性股関節症例の歩行能力と関連

今回は変形性股関節症例の小殿筋機能と歩行能力との関連性を明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. 小殿筋機能の重要性がうかがえる結果ですね. また中殿筋も独立変数として投入している中で小殿筋機能が抽出されたというのがポイントですね. 今後は小殿筋機能改善のために有効な運動療法に関する報告が期待されますね.
変形性股関節症

変形性股関節症例に対する体幹トレーニングがバランス能力に及ぼす影響

今回は変形性股関節症例に対する体幹トレーニングがバランス能力に及ぼす影響を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると股関節トレーニングに体幹トレーニングを組み合わせてもバランス能力には大きな影響はなさそうですね. 使用したバランススコアによっても結果は変わるのではないかと感じましたが,この結果から考えると変形性股関節症例の場合には股関節機能の改善に着目することがまず重要であると考えられますね.
変形性股関節症

変形性股関節症の進行には筋力よりも筋力バランスが重要

今回は変形性股関節症の進行には筋力よりも筋力バランスが重要であるといったお話でした. 今回の結果から考えると変形性股関節症の進行予防を図るうえでは筋力のみならず筋力バランスに着目する必要があるということですね. 特に股関節屈曲・内旋筋力が相対的に弱化している場合には相対的な筋力バランスを改善させることが重要と考えられます.
変形性股関節症

腰椎・股関節運動と骨盤底筋収縮との関連性

これは非常に重要な知見ですね. 骨盤底筋の収縮によって腰椎の動きには変化はないものの股関節の運動が減少するというのがポイントですね. 股関節運動を考えるうえでは骨盤底筋群の収縮を考慮する必要がありそうですね.
変形性股関節症

変形性股関節症例における脚長差の知覚と構造的な脚長差との関連性

今回はTHA後の脚長差の知覚と構造的な脚長差との関連性を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 高齢者では脚長差を知覚する例が少ないということですね. また脚長差の知覚は構造的な脚長差のみならず内外転可動域や骨盤傾斜によるものも大きそうですね.
変形性股関節症

本邦の変形性股関節症は増加しているのか?減少しているのか?

今回は本邦の変形性股関節症は増加しているのか,減少しているのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 変形性股関節症は長期的にみると減少しているということですね.
変形性股関節症

股関節症を進行させないためには起立動作はゆっくり?速く?どちらがいい?

今回は股関節症を進行させないためには起立動作はゆっくり行った方が良いのか,速く行った方が良いのか,どちらが良いのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると立ち上がり動作の時間が短い,つまり動作速度が速いほど,股関節伸展モーメントインパルスが小さくなることになります. ですので変形性股関節症例に対しては速く立ち上がりを行うように指導することが進行予防の観点からは重要であると考えられます. ただ実際には疼痛がある場合には動作をゆっくりとおこなうことで股関節の痛みをなるべく出現させない戦略を選択している場合もありますので,立ち上がり動作をゆっくりと行うことを指導することが常に良いとも限りませんね.
変形性股関節症

変形性股関節症例に対する殿筋群への介入効果を明らかにしたGait Posture論文

今回は変形性股関節症例に対する殿筋群への介入効果を明らかにしたGait Posture論文をご紹介させていただきました. 非常に興味深い研究ですね. 殿筋群へのターゲットを絞った介入が歩行時の筋活動を変化させるといった結果ですね. やはり殿筋群への介入は必須となりそうですね.
変形性股関節症

変形性股関節症例のX線画像と疼痛には関連があるのか?

今回は変形性股関節症例のX線画像と疼痛には関連があるのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. ややX線上の変形性股関節症と股関節痛の関連が認められるものの,X線から判断できる情報は限られているといった結果ですね. これはX線画像が重要ではないという話ではなくて,X線の結果だけでは症例の疼痛を判断できないということですね. 疼痛以外にもX線から読み取れるものは多いですからね.
変形性股関節症

股関節外転筋力が低下してもTrendelenburg徴候やDuchenne徴候は出現しない?

今回は股関節外転筋力が低下してもTrendelenburg徴候やDuchenne徴候は出現しない可能性を示唆する研究論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると股関節外転筋力が低下しても歩容や関節モーメントに変化はないという結果ですね. 股関節外転筋力は26~46%低下しておりますが,若年健常例が対象ですので高齢者だとどうですかね. また他の筋群での代償も気になりますね. ただこの結果から見てもTrendelenburg徴候・Duchenne徴候=外転筋力低下とはなりそうにないですね.
変形性股関節症

変形性股関節症例に対する装具療法の効果は?

今回は変形性股関節症に対する股関節装具の有効性を明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. 股関節装具ってやはり装着時の不快感が大きい印象があります. 不快感を減じたうえで疼痛を軽減するような装具が開発されることを期待したいですね.
変形性股関節症

Trendelenburg徴候の改善には足部アライメントの改善が必要?

今回はさまざまな原因の中でも足部アライメントがTrendelenburg徴候に関連する可能性を示唆する報告をご紹介させていただきました. これは非常に興味深い結果ですね. 股関節外転筋力が強くなってもTrendelenburg徴候に改善が得られない症例においては,足部アライメントの改善を目的としたアプローチが必要であると言えるでしょう.
人工股関節全置換術

Iliocapsularisは加齢の影響を受けにくい?

今回はIliocapsularis性差や年代差を明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. 腸腰筋は加齢の影響を受ける筋として知られておりますが,Iliocapsularisについては加齢の影響を受けないというのは非常に興味深い結果ですね.
変形性股関節症

変形性股関節症例は杖を使用すると前額面上の関節負荷を軽減することができるのか?

今回は変形性股関節症例は杖を使用すると前額面上の関節負荷を軽減することができるのかどうかを明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. 非常に興味深い結果ですね. やはり杖の使用によって杖を持っていない側の股関節内転モーメントを軽減でき,変形性股関節症の進行予防に寄与できる可能性があります. 一方で杖を使用した側の股関節への負荷は増加しておりますので,杖をどちらで使用するかというのが大きなポイントになってくるでしょうね.
変形性股関節症

変形性股関節症例の股関節伸展可動域制限を代償するには足関節機能の改善が重要?

今回は歩行効率の観点から変形性股関節症例の股関節伸展可動域制限を足関節運動で代償することが可能かどうかを明らかにした研究をご紹介させていただきました. やはり足関節での代償が大きいこと,そして足関節をうまく使えている変形性股関節症例ほど歩行効率が良いということですね. 矢状面上の寛骨臼被覆が問題となる変形性股関節症例ではいかに足関節運動で代償を図るかが関節症の予防はもちろん,歩行効率を改善するうえでも有益であることが示唆される結果ですね.
変形性股関節症

変形性股関節症例の主観的な脚長差に関連する要因は?

今回は変形性股関節症例の主観的な脚長差に関連する要因を明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. この結果から考えると変形性股関節症例の脚長差を考えるうえではX線撮影による脚長差と主観的脚長差の両者を評価することが重要と考えられるでしょう.
人工股関節全置換術

クラムシェルエクササイズを行う際に注意すべきポイントは?

今回はクラムシェルエクササイズを行う際に注意すべきポイントについて考えるうえで有益な論文をご紹介させていただきました. 股関節屈曲角度を変化させることで中殿筋の筋活動が変化するというのがポイントですね. クライアントへ運動指導を行ううえで参考になる論文ですね.
人工股関節全置換術

中殿筋のトレーニングには側臥位より立位での外転トレーニングが有効?

今回は中殿筋のトレーニングには側臥位より立位での外転トレーニングが有効である可能性を示唆する研究論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると立位でのトレーニングは大腿筋膜張筋の活動を抑制したうえで中殿筋・大殿筋の活動を引き出したい場合に有用であると考えられますね.
変形性股関節症

大殿筋・中殿筋・大腿筋膜張筋の筋活動と股関節回旋運動の関連性

今回は大殿筋・中殿筋・大腿筋膜張筋の筋活動と股関節回旋運動の関連性を明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. 大殿筋・中殿筋・大腿筋膜張筋のトレーニングを行う際には回旋運動を考慮してトレーニングを行う必要性が示唆されますね.
人工股関節全置換術

小殿筋の股関節外転筋群としての役割以外の重要な機能とは?

今回は小殿筋の股関節外転筋群としての役割以外の重要な機能を明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. 予想通り小殿筋の外転筋群としての役割というのはあまり大きくないようです. こんごはアウトカムを変化させて股関節のスタビライザーとしての小殿筋の機能に関して検討した論文が待たれますね.
変形性股関節症

修正Clamshellエクササイズが有用?

Clamshellエクササイズを指導する際には少し工夫することで股関節屈筋群の活動を抑制した上で中殿筋や深層外旋六筋のトレーニングを実施することができそうですね.
変形性股関節症

股関節の複合運動における関節内圧の変化

今回は股関節の複合運動における関節内圧の変化を明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. 理学療法士・作業療法士がFABEREやFADIREを用いて関節痛の検査を行う機会は多いと思いますので,関節内圧がどう変化するのかを考えるうえでは非常に貴重な結果ですね.
変形性股関節症

Coxitis kneeって?読み方は?

今回は理学療法士・作業療法士も知っておきたいCoxitis kneeについて解説させていただきました. Coxitis kneeについてはまだまだ不明な点が多いのも実際です. 理学療法士・作業療法士は運動連鎖によって隣接関節へどのような影響が生じるかを考慮した上で介入を行う必要があるでしょうね.
人工股関節全置換術

脚長差補正が立ち仕事をする労働者の骨盤・股関節の運動特性に与える影響

今回は脚長差補正が立ち仕事をする労働者の骨盤・股関節の運動特性に与える影響を検討した研究論文をご紹介させていただきました. 健常例に対しても脚長差の補正を行うことで股関節・骨盤セグメントのマルアライメントが改善されるといった結果ですね. 経時的な評価をきちんと行ったうえで脚長差補正を行うことには意味がありそうですね.
変形性股関節症

姿勢から筋の硬度や可動域制限を予測できるか?

今回は立位姿勢の表から他動的な股関節の硬さや可動域を推定できるか否かを明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. 当然の結果ですが,姿勢評価のみで股関節の硬さを関連付けるのには無理があるということですね. 姿勢だけから硬さを予測するのは良いですが硬さの評価は別にきちんと行うべきであるということですね. 当然といえば当然の結果ですね.
変形性股関節症

フォームローラーによる大腿外側のリリースが股関節内転可動域に与える影響

今回はフォームローラーによる大腿外側のリリースが股関節内転可動域に与える影響を明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. フォームローラー運動の即時的な効果が確認できたといった結果でしたね. フォームローラー運動を実施しただけでは長期的な効果は持続しないといった点もポイントですね.
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