介護予防

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結局のところ高齢者の転倒予測に有効なパフォーマンステストって何なの?

今回は高齢者の転倒予測に有効なパフォーマンステストを明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. 理学療法士・作業療法士がやりがちですが,パフォーマンステストのみで転倒予測をするというのはやはり難しいようです. こういったパフォーマンステストはあくまで易転倒性を考えるうえでの一つの判断材料であるといった認識が必要でしょうね.
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高齢者の運動機能低下を予測する要因として股関節屈曲筋力が重要

今回は高齢者の運動機能低下を予測する要因として股関節屈曲筋力が重要であることを示唆する論文をご紹介させていただきました. 今回の結果からはフレイルの進行を予測する要因として股関節屈曲筋力が重要であるといったことが示唆されます. 股関節屈曲筋力は歩行速度を決定する要因としても重要ですね. フレイルの進行予防を考えるうえでは股関節屈曲筋力にターゲットを絞った介入が必要かもしれませんね.
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歩行速度の変化によって転倒を予期できる?

今回は自宅に設置したセンサーで廊下歩行中の歩行速度を計測し,この老化歩行中の歩行速度の変化と転倒との関連を調査した研究をご紹介させていただきました. こういった自然な形で歩行速度を計測し,転倒を予測できるというのは良い仕組みですね.
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高齢者の転倒予防にイメージトレーニングが有効?

今回は高齢者の転倒予防にイメージトレーニングが有効であることを示唆する研究論文をご紹介させていただきました. これは非常に興味深い結果ですね. イメージトレーニングというのは導入はしやすいと思いますので,あとは具体的にどういったイメージトレーニングを導入するかがカギになりそうですね.
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自動車運転継続がフレイルと関連?

今回は自動車運転継続がフレイルと関連する可能性を示唆する研究論文をご紹介させていただきました. 高齢者の自動車運転による事故を考えると,ある程度機能低下が起こった段階で運転を中止することを勧めるのが理学療法士・作業療法士の役割になると考えられますが,一方でこういったデータが出てくると簡単に運転をやめてくださいなんて言えませんね. 早く自動運転や安全装置等の技術が発展し,当たり前のように安全装置に自動車に搭載される日が望まれますね.
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要支援・要介護高齢者の歩行速度・握力のMDCが明らかに これは訪問・通所リハで役立ちそう

今回は要支援・要介護高齢者の歩行速度・握力のMDC(最小可検変化量)を示した研究論文をご紹介させていただきました. これは訪問・通所リハで役立ちそうですね. 握力は,全体では2.9kg,男性では3.2kg,女性では2.4kg以上の改善であれば真の改善と考えることができます. また通常歩行速度は0.18m/s,最大歩行速度は0.23m/s以上の改善であれば真の改善と考えてよさそうです.
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骨盤底筋群の弱化を簡単にスクリーニングできる?

今回は骨盤底筋群の弱化を簡単にスクリーニングできることを示唆する研究論文をご紹介させていただきました. 握力から骨盤底筋力が推定できればこれは簡易で用いやすいですね. ただ相関係数は0.298とあまり高くありませんので,握力から骨盤底筋力を推定するのにも限界があるような気もします.
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運動と認知課題を組み合わせた介入が高齢者の認知機能改善に有効?

今回は運動と認知課題を組み合わせた介入が高齢者の認知機能改善に有効か否かを明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. デュアルタスクのパフォーマンスのみならず認知機能低下の予防にも有効というのは興味深いですね. 地域での介護予防でも認知課題の負荷は必須となりそうですね.
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SPPB(Short Physical Performance Battery)はすべての死因と関連するといった驚きの結果が!!

SPPBが全ての原因の死亡と関連するというのは非常に興味深いですね. こういった結果を踏まえると理学療法・作業療法分野にとどまらず,今後さらにSPPB(Short Physical Performance Battery)が使用される機会は増えることが予測されますので,理学療法士・作業療法士もSPPB(Short Physical Performance Battery)についておさえておきたいですね.
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認知症例に対する運動療法における高強度の運動療法は悪影響?

今回は認知症例に対する運動療法における高強度の運動療法は悪影響なのか否かを示した研究論文をご紹介させていただきました. 理学療法士・作業療法士が認知症例に対して運動療法を行う場合には運動強度を考慮する必要があることを示唆する論文ですね. 高強度の運動療法は認知症例にとって有害な可能性がありますね.
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理学療法士・作業療法士も転倒の定義を見直そう

今回は理学療法士・作業療法士も転倒の定義を見直そうといったお話でした. 論文や書籍を読むときには,理学療法士・作業療法士も転倒という用語がどのように定義されて用いられているものかを考慮する必要がありそうですね.
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日常の移動手段がフレイルに影響を与える?

日常の移動手段がフレイルに影響を与える? 本邦でもフレイルといった概念が普及しております. フレイルは身体的フレイル・精神的フレイル・社会的フレイルなどに分類されますが,さまざまな側面からフレイルに関する研究が進められております. ...
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新しい高齢者の歩行能力評価法 円形歩行テスト

今回は新しい高齢者の歩行能力評価法として今後使用が増えそうな円形歩行テストに関する研究論文をご紹介させていただきました. この円形歩行テストが標準化されると介護予防の領域をはじめとしてさまざまな場面で使えそうですね.
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高齢者の立ち上がりテスト(5回立ち上がりテスト・CS-30)の標準値・基準値に関するメタアナリシス論文

今回は高齢者の立ち上がりテスト(5回立ち上がりテスト・CS-30)の標準値・基準値に関するメタアナリシス論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から5回立ち上がりテストは8.50秒[95%信頼区間(CI):7.93-9.07],CS-30は17.26回[95%CI: 15.98-18.55]といった基準値が導かれております. 95%CIまで算出されておりますので,この範囲を1つの基準と考えるとよいでしょうね.
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転倒予防にステップ運動が効果的?

今回は転倒予防にステップ運動が有効か否かを明らかにしたシステマティックレビュー論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えてもステップ運動が転倒予防に有効だということがわかりますね. また自発的なステップ運動,反応的なステップ運動のどちらも効果的だといった点と,ステップ運動による転倒の減少は筋力の改善によるものではないといった点も興味深いですね.
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歩行速度が速いほど転倒しにくい?歩行速度が速いほど転倒しやすい?

今回は歩行速度と転倒との関連性を示した研究論文をご紹介させていただきました. 非常に興味深い結果ですね. この結果から考えると理学療法士・作業療法士は対象者の機能レベルに応じて歩行速度に関する指導を行う必要がありますね. 一律に歩行速度を向上させればよいというわけではなさそうですね. 歩行速度が速い方は屋外での活動量も多いわけで,そのあたりが交絡している可能性もありますね…
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スリッパを履くとやっぱり転倒しやすい?

今回はスリッパの着用が障害物またぎ動作中の動作特性に与える影響を調査した研究報告をご紹介させていただきました. 非常に興味深い結果ですね. 対象者が若年健常男性ですので,これが高齢者が対象だとどこまで代償戦略が働くのか非常に興味のあるところですね. この結果から見てもやはりスリッパの着用は好ましくありませんね.
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在宅分野では医療分野よりも理学療法士・作業療法士の不正請求が横行しやすい?

今回は在宅分野では医療分野よりも理学療法士・作業療法士の不正請求が横行しやすいのではないかといったお話でした. ここ数年医療機関でのカルテの虚偽記載やリハビリテーション実施時間の不正などさまざまなニュースが報道されておりますが,在宅分野ではこれまでに不正に関するニュースは少ないのが現状です. 一方で不正請求が横行しやすいのも在宅分野だと思います.
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理学療法士・作業療法士であればシルバーカーと歩行器の違いを知っておこう

今回は理学療法士・作業療法士であれば知っておきたいシルバーカーと歩行器の違いについてご紹介させていただきました. 上述したようにシルバーカーと歩行器は目的が似ているようで違います. 買物や歩行の疲労を軽減させたいのか歩行をサポートしたいのか,理学療法士・作業療法士は目的に応じてシルバーカーと歩行器を適切に選択する必要がありますね.
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理学療法士・作業療法士が訪問リハビリテーションで携帯すべき物品は?

今回は理学療法士・作業療法士が訪問リハビリテーションで携帯すべき物品について考えてみました. 挙げてみるとけっこうな数になりましたね. 快適な訪問リハビリテーション業務を行うためにもきちんと物品をそろえるところからスタートしたいですね.
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下腿周径のカットオフ値は男性34㎝,女性33㎝

今回は下腿周囲長のカットオフ値を明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. 下腿周径を骨格筋量の指標として考える際に気になるのはやはり脂肪量ですよね. この研究の素晴らしいのはBMIを調整したうえで下腿周径のカットオフ値を算出した点ですね.
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介護負担に関する評価尺度に関するシステマティックレビュー

今回は介護負担に関する評価尺度に関するシステマティックレビュー論文をご紹介させていただきました. 介護負担に関する評価がこれだけ多く存在するとは知りませんでした. 結果としては質が比較的高いとされており,日本語版も公表されているZarit Burden InterviewやCRAあたりを使用するのが妥当なのでしょうね.
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理学療法士・作業療法士は握力値よりも握力値の左右差に注目すべき?

今回は理学療法士・作業療法士は握力値よりも握力値の左右差に注目すべきであることを示唆する研究論文をご紹介させていただきました. 普段,われわれ理学療法士・作業療法士が握力値そのものに着目する機会は多いと思いますが,握力の左右差に着目することは少ないと思います. 握力測定をした場合に,利き手と非利き手の握力の左右差が10%以上ある場合には注意が必要ですね.
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高齢者の転倒リスクを評価する際には歩行速度や歩幅よりも歩容の変動性に着目すべき

実は経験の豊富な理学療法士・作業療法士ほど転倒リスクを評価する際に,無意識的に歩容の変動性に着目していたりするんですよね. この無意識的にといったところがポイントなわけですが… 歩容が一定じゃない人には注意が必要ですね.
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新たに生じた転倒恐怖と持続的な転倒恐怖では関連する身体機能も異なる

今回は新たに生じた転倒恐怖と持続的な転倒恐怖では関連する身体機能も異なるといった研究論文をご紹介させていただきました. 新たに発症した転倒恐怖症と持続的な転倒恐怖症といった視点は非常に興味深いですね. われわれ理学療法士・作業療法士も転倒恐怖症に関して新規に発生したものと持続しているものと分けて考える必要がありそうですね.
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フレイル高齢者は心拍応答が鈍くなっている?

今回はフレイルと心拍応答との関連性に着目した研究をご紹介させていただきました. フレイル高齢者において心拍応答が鈍いというのはなかなか面白い結果ですね. 心拍応答が鈍いということは自律神経の反応が低下している可能性も示唆されます. またフレイル高齢者が転倒しやすいのは,この心拍応答が不良なことに起因するめまいや起立性低血圧なんかと関連している可能性も考えられますね.
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新型コロナウイルス感染拡大で高齢者の要介護度が悪化

今回は新型コロナウイルス感染拡大による高齢者の要介護度の悪化について考えてみました. 第3波の到来で高齢者の介護度の悪化はさらに深刻になりそうですね. 理学療法士・作業療法士として何ができるか考える必要がありそうですね.
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社会的孤立がフレイル発生の原因になる?

社会的孤立がフレイル発生の原因になる? 最近はフレイルという用語を耳にしない日は無いですね. 特にコロナ禍において高齢者の身体活動量が低下しており,コロナ前に比較してもこのフレイルといった概念が注目されるようになってきております. ...
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訪問リハビリテーションでは屋外歩行は禁止?

今回は訪問リハビリテーションでは屋外歩行は禁止なのかどうかについて考えてみました. 結論から申し上げますときちんと目的があって医師からの指示があって訪問看護計画書に記載をしておけば制度上は可能です. これから寒くなりますが防寒対策をしっかりして利用者の活動範囲を拡大させていきたいですね.
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筋量には改善が無くても身体機能(起立や歩行),筋力の改善が得られる

筋量には改善が無くても身体機能(起立や歩行),筋力の改善が得られる サルコペニアが話題の昨今,筋量に着目した報告が増えております. ただわれわれ理学療法士・作業療法士がよく経験するのは筋量に変化がなくとも筋力や身体機能に改善が得られ...
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