大腿骨近位部骨折例における適切な歩行補助具を選択するためにBerg Balance Scaleのカットオフ値が明らかに
今回は大腿骨近位部骨折例における適切な歩行補助具を選択するためにBerg Balance Scaleのカットオフ値を明らかにした研究論文をご紹介させていただきました.
これは非常に有益な論文ですね.
歩行補助具なしおよび杖は,カットオフ値をそれぞれ51.5点および45.5点で,また杖の使用・不使用の判別には360度回転(4点 vs. 4点未満),杖・歩行器の使用には踏み台昇降(≧2点 vs. 2点未満)の小項目での判断が妥当という結果です.
BBSによる客観的な判断に加え症例毎の性格や環境面も考慮した上で適切な歩行補助具を選択できるとよいですね.