認定理学療法士臨床認定カリキュラム教育機関が公表される

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認定理学療法士臨床認定カリキュラム教育機関が公表される

2022年3月23日に認定理学療法士臨床認定カリキュラム教育機関が公表されました.

https://www.japanpt.or.jp/pt/lifelonglearning/asset/pdf/cb49645004af90d01dee300cd4e615b1.pdf

ざっと見てみましたが予想よりも教育機関数が多いことに驚いております.

今回は認定理学療法士臨床認定カリキュラム教育機関について考えてみたいと思います.

brown wooden table and chairs

 

 

 

 

 

 

2022年度の認定理学療法士臨床認定カリキュラム教育機関は18分野155施設

2022年度の認定理学療法士臨床認定カリキュラム教育機関は18分野155施設となりました.

気になる領域ごとの施設数ですが,以下のようになっております.

脳卒中(45施設)

神経筋障害(4施設)

脊髄障害(6施設)

発達障害(2施設)

運動器(29施設)

切断(2施設)

スポーツ理学療法(8施設)

徒手理学療法(3施設)

循環(11施設)

呼吸(13施設)

代謝(4施設)

地域理学療法(11施設)

介護予防(5施設)

補装具(3施設)

臨床教育(1施設)

管理・運営(6施設)

学校教育(1施設)

 

なお「健康増進・参加」「褥瘡・創傷ケア」「疼痛管理」の開講予定は無い状況です.

 

 

 

 

 

 

 

運営主体の特徴は?

都道府県理学療法士会による運営

講義数が多いだけに当初から一施設の理学療法士のみでの事業運営は難しいのではないかと懸念されておりました.

やはり都道府県理学療法士会による運営もちらちら見られますね.

一般社団法人宮城県理学療法士会

一般社団法人大阪府理学療法士会生涯学習センター

一般社団法人枚方市理学療法士会

福岡県理学療法士会

栃木県理学療法士会

東京都理学療法士協会スポーツ局

今年度は準備期間が短かっただけにあまり多くはありませんが,今後は都道府県理学療法士会運営もさらに増えそうですね.

 

全国レベルの学会運営

全国レベルの学会を運営主体とする教育施設もあります.

日本運動器徒手理学療法学会

日本徒手療法学会

一般社団法人日本ボバース講習会講師会

 

法人単位での運営

法人単位での運営も1つの方法論のようです.

社会医療法人愛仁会

社会医療法人社団順心会

医療法人社団輝生会

医療法人社団永生会

 

教育機関による運営

教育機関による運営も予想通り多いですね.

徳島文理大学

専門学校東京医療学院

専門学校社会医学技術学院

履正社国際医療スポーツ専門学校

順天堂大学

埼玉県立大学

帝京平成大学

東京女子医科大学

東都大学

学校法人南学園 鹿児島医療福祉専門学校

 

 

 

 

 

 

 

2022年度の認定理学療法士臨床認定カリキュラム教育機関は多すぎる?

予想通り領域によっては教育機関が過多になっているところもあります.

脳卒中は45施設です.

認定理学療法士の中でも取得者が多い脳卒中領域ではありますが,それにしても施設数が多すぎる気がします.

運動器が29施設だということを考えてもかなり多いです.

その他にも地域理学療法なんかも取得者数に対する比率が高い気がします.

 

 

 

 

 

 

 

赤字運営が多い?

これだけ教育施設が増えると赤字運営のところも出てくるのではないでしょうか?

そもそも認定理学療法士に関しては今年度こそ駆け込み需要で取得者が多い状況でしたが,次年度以降は受講者はぐっと少なくなることが予測されます.

そういった状況の中でこれだけ教育施設が多いと参加者は分散することになりますので,予算通りの収益は得られず,講師料が支払えない状況も危惧されます.

特に認定理学療法士臨床認定カリキュラム教育機関に関しては講義数が多いので,講師料だけでもけっこう膨れ上がってしまいます.

受講料は各認定理学療法士臨床認定カリキュラム教育機関で設定できますので,受講料を上げるか講師料を下げるかといったところになってきますよね.

 

今回は認定理学療法士臨床認定カリキュラム教育機関について考えてみました.

来年度から始まる認定理学療法士臨床認定カリキュラム教育機関制度ですが今後もどういった流れになるのか,全体としてどのくらいの施設数が適切なのかを考えていく必要があるでしょうね.

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