変形性膝関節症

変形性膝関節症

変形性膝関節症例の重症度・アライメントと足部アライメントとの関連性

今回は変形性膝関節症例の重症度・アライメントと足部アライメントとの関連性を調査した研究論文をご紹介させていただきました. やはり足部回内で内反モーメントを軽減できない群は機能が不良だという結果ですね. この結果から考えると足部のアライメントを考慮したうえで介入を行うことが重要になりそうですね.
変形性膝関節症

変形性関節症に対する多血小板血漿注入療法の登場で理学療法・作業療法も変わる?

今回は今後本邦でも導入が増えることが予測されるPRP療法(自己多血小板血漿注入療法)に関する研究論文をご紹介させていただきました. 本邦でもPRP療法の導入が一般的になる日もそう遠くないと思いますので,理学療法士・作業療法士もPRP療法について知識を深めておきたいですね.
変形性膝関節症

ビッグデータが明らかにした人工膝関節全置換術後の深部静脈血栓症リスクの高い症例の特徴

今回はビッグデータが明らかにした人工膝関節全置換術後の深部静脈血栓症リスクの高い症例の特徴をご紹介させていただきました. これは157,200例を対象としたデータですので非常に大規模なデータですね. 今回の結果から考えると内科的併存症を合併しているかどうかを見ることが深部静脈血栓症のリスクを考えるうえでは重要ということでしょうね. 内科的併存症を合併している症例に対してはより積極的な予防策を講じることが求められますね.
変形性膝関節症

変形性膝関節症例に対する装具使用の有効性 システマティックレビュー論文

今回は変形性膝関節症例に対する装具使用の有効性に関するシステマティックレビュー論文をご紹介させていただきました. 結論に記述されているのが本質だと思います. やはり効果が得られる症例と得られない症例がいるのも実際ですよね. 今後はどういった症例に対しては有効でどういった症例に対しては有効でないかを明らかにすることが必要ですね. また長期的な変形性膝関節症の進行予防に関するその効果というのも気になるところですね. 今後の検討が待たれますね.
変形性膝関節症

変形性膝関節症例に対する内側広筋のトレーニングって本当に必要?

今回は変形性膝関節症例に対する内側広筋のトレーニングって本当に必要なのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. あくまでアライメントと広筋群の活動の比率に関連がないというだけですので,トレーニングの必要性を論じることはできませんが,この結果から見ても広筋群の活動と内反アライメントと直接的な関連性はなさそうですね.
変形性膝関節症

膝蓋下脂肪体に対するアプローチは徒手的介入だけではダメ?

今回は膝蓋下脂肪体に対するアプローチは徒手的介入のみならず自動運動を使った介入が有効である可能性を示唆する論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると徒手的な介入に加えて大腿四頭筋の収縮を伴う介入を加えることがポイントになりそうですね.
変形性股関節症

歩隔の拡大は変形性股関節症・膝関節症の進行予防に有効?

今回は歩隔の拡大は変形性股関節症・膝関節症の進行予防に有効かどうかを明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. 歩隔の拡大というのは理学療法士・作業療法士が簡単に歩行指導の際に取り入れることのできるエッセンスだと思いますので,モーメントを減じる方策としては重宝しそうですね.
変形性膝関節症

客観的な腫れがないのに主観的な膝の腫れを報告する変形性膝関節症の人の頻度と臨床的特徴

今回は田中創先生が執筆された客観的な腫れがないのに主観的な膝の腫れを報告する変形性膝関節症の人の頻度と臨床的特徴を明らかにした論文をご紹介させていただきました. 非常に興味深い結果ですね.
変形性膝関節症

やはりPF関節障害に大腿筋膜張筋の過緊張が関連している?

今回はボツリヌス毒素(BT)注射を使用して,PF関節障害に大腿筋膜張筋の過緊張が関連しているのか否かを明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. 非常に興味深い結果ですね. この結果から考えてもPF関節障害を有する症例に対しては大腿筋膜張筋をはじめとする外側支持機構のtightnessを改善する方策が有効であることが示唆されますね.
変形性膝関節症

荷重下でのROM測定が重要?

今回は荷重下での関節可動域(ROM)測定の重要性を示唆する研究論文をご紹介させていただきました. この結果から考えても非荷重位のみならず荷重位の可動域に着目することが重要だということを認識させられますね.
変形性膝関節症

Screw home movementは自動運動と他動運動では運動が異なる?

Screw home movementは自動運動と他動運動では運動が異なる可能性があるといったお話でした. 当然と言えば当然の結果ですが,自動運動と他動運動ではScrew home movementの運動パターンが異なるといことですね. 特に自動運動の際の運動が大きいことを考えるとやはり構造学的な要因よりも筋収縮が重要な要因になりそうですね. 荷重下と非荷重下でもまた変化が見られそうですね.
変形性膝関節症

膝蓋大腿部痛症候群に対しては股関節周囲のトレーニングと膝関節周囲のトレーニングのどちらが有効?

今回は膝蓋大腿部痛症候群に対する筋力トレーニングでは股関節周囲のトレーニングと膝関節周囲のトレーニングのどちらが有効なのかを明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると股関節周囲のトレーニングと膝関節周囲のトレーニングの効果は同等ということですが,対象例によってその効果が異なるのは言うまでもありません. 対象例の機能を評価したうえで適切な運動療法を提供することが望まれますね.
変形性膝関節症

コロナ膝ってネーミングはどうなの?

今回はコロナ膝ってネーミングはどうなのというお話でした. コロナ膝ってキャッチーな言葉ではありますが,誤解を招くことも多いでしょうね. まだまだコロナ禍が続きそうですので,コロナ膝について理学療法士・作業療法士が相談を受ける機会も増えそうですね.
変形性膝関節症

なぜLateral wedgeで膝痛が軽減する膝OA症例と軽減しない膝OA症例がいるの?

今回はなぜLateral wedge insoleで膝痛が軽減する膝OA症例と軽減しない膝OA症例がいるのはなぜかを考える上で非常に参考になる研究論文をご紹介させていただきました. この結果から考えてもただただLateral wedge insoleを挿入するのではなく,足部のアライメントを評価したうえでLateral wedge insoleを用いることが重要でしょうね.
変形性膝関節症

内側広筋・内側ハムストリングスの筋収縮は変形性膝関節症の進行を助長する

これは非常に興味深い結果ですね. 昔は内側広筋を強化して内反を減少させるなんていう何の科学的根拠もない介入が行われてきたわけですが,この結果から考えると内側広筋と内側ハムストリングスを歩行中に共同収縮させすぎると進行を助長してしまうことになりますね.
変形性膝関節症

Toe out歩行を10週間継続すると膝OAの疼痛は改善するのか?

今回はGait Modificationの1つであるToe out歩行を10週間継続すると変形性膝関節症例の疼痛が改善するのか否かを明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. 即時的効果ではなく長期的に見て効果があるというのは興味深いですね. もう少し症例数を増やした大規模な研究が待たれますね.
変形性膝関節症

変形性膝関節症例の腰痛・腰椎後弯変形が膝関節に及ぼす影響

今回は変形性膝関節症例の腰痛・腰椎後弯変形が膝関節に及ぼす影響を明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. あくまで横断研究ですので,腰痛・腰椎後弯変形と機能低下や膝症状悪化との因果関係には言及できませんが,腰痛や腰椎アライメントは,理学療法アプローチにより改善が可能でありますので,変形性膝関節症例の理学療法では膝関節のみならず腰痛や腰椎アライメントに着目する必要性が示唆されます.
変形性膝関節症

変形性膝関節症の疼痛評価では局所性疼痛とびまん性疼痛の見極めが重要

今回は変形性膝関節症の疼痛評価では局所性疼痛とびまん性疼痛の見極めが重要であることを示唆する論文をご紹介させていただきました. 今回の研究結果から考えると,変形性膝関節症例の疼痛を評価する場合には,疼痛部位はもちろん,局所性かびまん性かといった疼痛のパターンを評価することが重要であると考えられますね.
変形性膝関節症

理学療法士はスクリューホームムーブメント(screw home movement)にこだわりすぎ?

今回は理学療法士がスクリューホームムーブメント(screw home movement)を消失にこだわりすぎであるといったお話でした. スクリューホームムーブメント(screw home movement)に限ったことだけではありませんが,症例の本質的な問題が何なのかをきちんと見極める必要がありますよね. 理学療法士界隈でスクリューホームムーブメント(screw home movement)が流行したのは間違いなくあのカリスマ理学療法士の影響が大きいでしょうね.
変形性膝関節症

変形性膝関節症の重症度が上がると筋量が筋力に反映されない?

今回は変形性膝関節症の重症度が上がると筋量が筋力に反映されないことを示唆する研究論文をご紹介させていただきました. 変形性膝関節症の重症度が上がると筋量が筋力につながりにくいといった結果ですね. 予想通りの結果ではありますが,やはり疼痛や変形に伴う大腿四頭筋の牽引方向の変化等が結果に関連しているものと思われます. 当然ですが,重症度によっては筋量と筋力を分けて考える必要があるということですね.
変形性膝関節症

変形性膝関節症例は何㎏減量すればよいの?

今回は変形性膝関節症例が何kg減量すると良いのかを示した研究論文をご紹介させていただきました. 体重10%~20%の減量が有効であるという非常に興味深いデータですね. 理学療法士・作業療法士がクライアントに対して減量指導を行う上で参考にできそうな論文ですね. この論文の結果から考えると疼痛の軽減のためにはまずは10%の減量を,メカニカルストレスの軽減のためには20%の減量を目標とするとよさそうですね.
変形性膝関節症

膝関節屈曲可動域って何度改善したら明らかな改善と考えてよいの?

今回は膝関節屈曲可動域が何度改善したら明らかな改善と考えてよいかを考える上で参考になる研究論文をご紹介させていただきました. スマートフォン用のゴニオメーターアプリを用いた関節可動域測定の結果ではありますが,屈曲角度は6.3°,伸展角度は2.72°がMDCの1つの目安となりそうですね. つまり屈曲角度で言えば7°以上の改善,伸展角度で言えば3°以上の改善が,誤差を超える明らかな改善と考えることができるでしょう.
変形性膝関節症

変形性膝関節症例の運動恐怖の軽減には疼痛治療だけでは不十分?

今回は変形性膝関節症例の運動恐怖の軽減には疼痛治療だけでは不十分であることを示唆する研究論文をご紹介させていただきました. この研究結果を見てもわかるように理学療法士・作業療法士は変形性膝関節症例に対して疼痛治療といった視点のみならず運動恐怖を軽減させるようなアプローチを併用する必要性が示唆されます.
変形性膝関節症

股関節外転筋力・外旋筋力が膝関節外反に与える影響 システマティックレビュー論文紹介

今回は股関節外転筋力・外旋筋力が膝関節外反に与える影響についてシステマティックレビューを用いて結論付けた研究論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると動的な場面で膝関節外反が過大となる場合には,股関節外転筋力低下,股関節外旋筋力低下を一因として考える必要がありそうですね.
変形性膝関節症

末期変形性膝関節症例の転倒に関連する要因は何か?

末期変形性膝関節症例の転倒に関連する要因は何か? 地域在住高齢者の転倒に関連する要因に関してはさまざまな報告がなされており,多くのシステマティックレビューでもバランス機能低下や,筋力低下,歩行能力低下といった運動機能低下が転倒のリスク要因...
変形性膝関節症

NSAIDsの使用が変形性膝関節症(膝OA)の進行を助長する?

変形性膝関節症による疼痛が強い者ほどNSAIDsの使用者が多いわけですし,疼痛が強い者ほど進行も顕著でありますので,NSAIDsの使用と変形性膝関節症進行の因果関係は不明です. ただNSAIDsの使用はあくまで対症療法であって,理学療法士・作業療法士の立場としては内反モーメントを軽減させる方略が重要なのは言うまでもありません.
変形性膝関節症

変形性膝関節症例に対する関節注射のプラセボ効果に関するメタアナリシス

変形性膝関節症例に対する関節注射のプラセボ効果に関するメタアナリシス われわれ理学療法士・作業療法士が関わることの多い変形性膝関節症例に対して鎮痛目的に関節注射が行われることって多いと思います. 変形性膝関節症に対する関節注射は結局...
変形性膝関節症

ハイヒールを履くと変形性膝関節症になりやすいのか? システマティックレビューで明らかに

今回はハイヒールの着用によって変形性膝関節症を発症しやすくなるのかどうかを明らかにしたシステマティックレビュー論文をご紹介させていただきました. 予想通りの結果ではありますが,こういったデータの裏付けがあると理学療法士・作業療法士も自信を持って履物の指導を行うことが出来ますね.
変形性膝関節症

変形性膝関節症例に高強度の筋力トレーニングは無益

今回の研究結果から考えると変形性膝関節症例を対象に行われる筋力トレーニングの強度は高強度である必要はないと考えられます. 今回の結果を見ても有害事象の件数も明らかに高強度筋力トレーニング群で多い傾向にあります. 最近は高齢者に対する筋力トレーニングも低負荷・高頻度が1つのキーワードになっておりますので,変形性膝関節症例においてもリスクを考えると低負荷・高頻度がポイントになりそうですね.
変形性膝関節症

運動療法は変形性膝関節症例の炎症症状を増悪させるのか?

今回はMRIを使用して運動療法が変形性膝関節症例の炎症症状を増悪させるのか否かを明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. この研究のポイントは炎症活性をMRIで評価しているといった点ですね. われわれ理学療法士・作業療法士にとっては運動療法が炎症を増悪させないといったデータは非常に心強いですね.
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