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理学療法士・作業療法士の1人職場ってどうなの?
最近は回復期リハビリテーション病院なんかは理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の数が1施設で100名を超える大規模な施設も増えてきました.
一方でまだまだ理学療法士・作業療法士の1人職場というのも多く存在します.
地方のクリニックや介護老人保健施設,通所施設なんかは1人職場といったところも多いですね.
今回は理学療法士・作業療法士の1人職場ってどうなのかについて考えてみたいと思います.
1人職場のメリット① 成長できる
1人職場というとデメリットばかりが強調されがちですが,実はメリットも多くあります.
1人職場と聞くとなんとなく不安感をおぼえる方が多いかもしれませんが,1人職場で働くと理学療法士・作業療法士としてだけでなく管理者として成長できる場合も多いです.
複数の理学療法士・作業療法士がいる環境というのはなんとなく安心できるかもしれませんが,成長速度というのは決して速くありません.
1人職場だと相談する人がいない分,自分自身で考える能力が身につきます.
1人職場は何年か経験してからの方がいいといった話も耳にしますが,若いころから1人職場で働くと大変ではありますが大きく成長できる可能性も高いです.
1人職場のメリット② 自分のペースでやりたいことができる
1人職場のメリットとして自分のペースで仕事ができるといった点も挙げられます.
理学療法士・作業療法士は1人だけですので,周りの目もありませんし,自分のペースで仕事ができます.
場合によっては仕事をセーブすることもできるでしょうし,仕事を増やすこともできるでしょう.
また1人職場の1番いいところは自分がやりたいことはすぐ出来るといった点です.
100名以上も理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が所属するような職場では新たな取り組みを開始したいと思っても,周囲のコンセンサスを得るのにかなりの時間がかかります.
その点では1人職場であれば自分が思いついたことを実践しやすいです.
もちろん他部門のコンセンサスを得ることが必要な場合も多いと思いますが…
1人職場のデメリット① 理学療法士・作業療法士として相談できる人がいない
1人職場の場合にはデメリットもあります.
経験が浅い場合には,クライアントについて相談したくても周りに相談できる人がいません.
実技の練習なんかも1人職場だと行いにくいですし,研鑽しにくいというのも実際でしょう.
基本的には独学になることが多いでしょうし,研修やセミナーを受講しながら研鑽するといったスタイルが多いと思います.
1人職場のデメリット② 急な休みに対応できない
また1人職場の一番のデメリットは急な休みに対応することが難しいといった点です.
例えば結婚した場合には育児や家事があります.
育児や家事をしながら1人職場というのはかなり大変です.
子供が体調不良で急な休みを取得する必要がある場合もあるでしょう.
早退が必要な場合もあるでしょう.
複数の理学療法士・作業療法士がいれば,フォローが得られることもあるでしょうが,1人職場の場合には貯まった仕事は休暇明けには自分でこなす必要があります.
書類の作成や業務の段取り,他部署や管理者とのやりとり等,リハ業務以外の負担が大きいです.
今回は理学療法士・作業療法士の1人職場ってどうなのかについて考えてみました.
1人職場というのは得られるものも大きいですが,負担も大きいのが実際です.
成長のチャンスと考えて1人職場を選択するのも1つの方法ですが,ある程度の年齢になると負担が大きくなる可能性もありますね.