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2021年4月以降発刊の理学療法関連書籍5選
最近は発刊される理学療法関連の書籍も多いので,把握するのが大変です.
私も月1回は本屋で関連書籍をリサーチしております.
今回は2021年4月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきます.
臨床家 諸君!! セラピスト達のための教化書
この書籍は「本来のセラピーとは? セラピストとしてどうあるべきか? 」を追求してきたカリスマ理学療法士がである山口光圀先生が若手セラピストのために書き下ろした初めての単著です.
笑いあり涙ありのエピソードが満載で, 臨床に立つ際の心構えをわかりやすい語り口調で示されております.
自身の経験・学術的基盤も織り交ぜながら, セラピストとして育つための教養, 先人が残した言葉, 自らを良い方向へ導くための視点・ヒントとなる素材が紹介されております.
臨床での困りごと解決のヒントとなる言葉が随所に散りばめられており, セラピーにかかわるすべての職種に向けて, セラピストとしての共通理念, 向かうべき方向性が示されております.
理学療法士・作業療法士としての働き方や心構えを考えるうえで,必ず読んでおきたい内容となっております.
数年前に山口光圀先生が執筆された「セラピストの動きの基本」の続編ともいえるべき一冊となっております.
福井勉先生が数年前に「悩めるセラピストへ」を出版され,けっこう話題となりましたが,この一冊も発売数日でかなりの部数が売れており既に話題になっておりますね.
動作練習 臨床活用講座 動作メカニズムの再獲得と統合
動作分析の書籍といえば理学療法士・作業療法士の皆様はどの書籍を頭に浮かべられますか?
おそらくここ数年で動作分析関連でもっとも売れている書籍が国際医療福祉大学の石井慎一郎先生が執筆された「動作分析 臨床活用講座―バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践」です.
この書籍は2013年9月に発行された書籍ですが,いまだにコンスタントに売れている書籍であり,多くの養成校で動作分析の教科書としても使用されている書籍です.
今回発刊された書籍「動作練習 臨床活用講座 動作メカニズムの再獲得と統合」はロングセラー『動作分析 臨床活用講座』の続編です.
評価を踏まえて,動作メカニズムの再獲得に向けた練習法を豊富な連続写真を用いて具体的に解説されております.
バランス障害リハビリテーション 障害像を的確にとらえるための基礎理論と評価・治療の進め方
理学療法分野でバランス障害といえば皆様は誰を思い浮かべられますでしょうか?
バランスといえばやっぱり望月久先生ですよね.
望月久先生が監修を務められたバランス障害のリハビリテーションが発刊されました.
この書籍ではバランス障害の原因をどのように評価し,その原因に対してどのように治療を行うのか,概念や障害発生のメカニズムに留まらず,臨床でのアプローチが具体的に解説されております.
評価方法や疾患・障害ごとに現れる特徴,領域別の評価・治療についてイラストや写真を用いて効果的に提示することで,,抽象的な概念や患者に対するアプローチを視覚的に理解できる紙面構成となっております.
理学療法の分野を問わずバランス障害に対して理学療法士がアプローチすることは多いと思いますので,これは必読の一冊となりそうですね.
今日から使える リハビリテーションのための統計学(第2版)
リハビリテーションのための統計学の第2版が発売されます.
この書籍は統計処理ソフトSPSSを用いた解析を前提に,あくまで「統計法」に焦点を当て,「どのようなデータには,どの統計手法をどのように用いるか」が解説されております.
SPSS関連の書籍も多く発刊されておりますが,この書籍はリハビリテーション分野でよく用いられる解析を中心に解説がなされております.
SPSSを使用されている理学療法士・作業療法士は購入しておきたい一冊ですね.
「Rコマンダーで簡単!医療系データ解析」
最近は学術研究に取り組む理学療法士・作業療法士も増えております.
学術研究といえば統計解析が必要なことも多いと思います.
昔は統計解析といえばSPSSのような高額なソフトを使用する必要がありましたが,最近は無料で使用できるRとコマンダーを組み合わせて統計解析をされる理学療法士・作業療法士が増えております.
「Rコマンダーで簡単!医療系データ解析」はRコマンダーを使用する理学療法士・作業療法士なら必携の書となりそうですね.
今回は2021年4月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきます.
今月も良書が多く発刊されております.
新年度を迎えましたので,理学療法士・作業療法士の皆様も気持ちを新たに新たな学びに挑戦したいですね.