コルセットしている理学療法士・作業療法士って説得力がない?

腰部
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コルセットしている理学療法士・作業療法士って説得力がない?

理学療法士・作業療法士に多い筋骨格系の愁訴として腰痛が挙げられます.

ボディメカニクスを理解した専門職でありながら腰痛を発症してしまうのは非常に恥ずかしいことでもありますが,腰痛に悩まされる理学療法士・作業療法士というのは少なくありません.

なかにはコルセットをして仕事をされている方もいらっしゃると思います.

ただコルセットしている理学療法士・作業療法士って説得力がないなんて話もあります.

今回はコルセットをして仕事をしている理学療法士・作業療法士って説得力がないのかどうかについて考えてみたいと思います.

 

 

 

 

 

 

腰痛持ちの理学療法士・作業療法士は多い

腰痛持ちの理学療法士・作業療法士は非常に多いです.

ある調査によると理学療法士の8割以上が腰痛を経験しており,その多くは就職後1年以内で発症し,7割以上が理学療法業務との関連性を感じているといった報告があります.

理学療法士・作業療法士の仕事って力仕事多いですよね.

全介助の車椅子移乗に,長下肢装具歩行の介助にと,かなり身体に負担を強いる仕事が多いです.

経験の浅い理学療法士・作業療法士が身体の使い方を誤って腰痛を発症するといったパターンも多いです.

 

 

 

 

 

 

 

ボディメカニクスを知っている理学療法士・作業療法士であれば…

ボディメカニクスを知っている理学療法士・作業療法士なのに腰を痛めたというのは恥ずかしいのは実際です.

クライアントからしても,自分の身体もケアできないような理学療法士・作業療法士に腰痛予防の指導なんてされたくないですよね.

もちろん持病などは仕方ありませんが…

これは禁煙を進める呼吸器内科医が喫煙しているようなものですよね.

腰を痛めてコルセットをしている理学療法士・作業療法士に,「もっとこういった体の使い方をしないと腰を痛めますよ」なんて指導されても説得力がありませんよね.

ただ意外と自分の身体を客観的にアセスメント出来る理学療法士・作業療法士が少ないのも実際でしょう.

自分のことになると…といった理学療法士・作業療法士は多いのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

腰痛対策の一つとして予防的にコルセットを装着

腰痛を発症してからコルセットを装着するのはなんとなく専門職としては残念な気もしますが,腰痛対策の一つとして腰痛を発症する前に予防的にコルセットを装着するというのは個人的には有効だと思います.

動作介助の方法が不適切で,腰が痛くなったからコルセットを装着するというのは専門職として情けない気がしますが,予防的にコルセットをするのであれば,これはクライアントへの手本にもなる気がします.

コルセットをしたら腹筋が弱くなるなんて迷信もありますが…

 

理学療法士・作業療法士はコルセット装着によって体幹筋が弱くなるといった迷信を信じてはいけない
理学療法士・作業療法士はコルセット装着によって体幹筋が弱くなるといった迷信を信じてはいけない 脊椎圧迫骨折例,腰痛症,脊柱管狭窄症の術後など理学療法士・作業療法士がコルセットを装着したクライアントを担当する機会は少なくないと思います. ...

 

ただコルセットを装着することで胸腰椎の前屈運動が妨げられますので,必然的に股関節や膝関節を屈曲して胸椎・腰椎を屈曲しない運動パターンを学習できます.

特に若い頃にコルセットを装着して股関節・膝関節を使った動作パターンを学習してしまえば,その後も腰痛を予防できる身体の使い方を身に着けられると思います.

 

今回はコルセットをして仕事をしている理学療法士・作業療法士って説得力がないのかどうかについて考えてみました.

私個人としては予防的なコルセットの装着は非常に有効だと考えます.

誤った身体の使い方を学習してしまう前にコルセットを予防的に使って,身体の使い方を学習するというのはありでしょうね.

理学療法士・作業療法士の皆様もボディメカニクスを十分に理解して,腰痛を予防しながら仕事に励みたいですね.

 

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