新型コロナウイルス感染の拡大で理学療法士・作業療法士の冬の賞与はどうなるのか?

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新型コロナウイルス感染の拡大で理学療法士・作業療法士の冬の賞与はどうなるのか?

11月に入りました.

理学療法士・作業療法士もこの時期に気になるのは冬の賞与です.

特に今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり賞与が支給されない職場も多いことが想定されます.

今回は新型コロナウイルス感染の拡大で理学療法士・作業療法士の冬の賞与はどうなるのかについて考えてみたいと思います.

 

 

 

 

 

 

 

 

新型コロナウイルス感染症患者数の推移

新型コロナウイルス感染症の患者数は3 月下旬から 5 月にかけて急速に増加し,6 月にはいったん沈静化しました.

一方で7 月には再び増加に転じ,第2波とよばれる8 月をピークに徐々に沈静化しつつあります.

しかしながら収束に向けたペースは遅く,関東では第3波も押し寄せてきております.

入院治療を要する患者数は依然として高水準(10 月 12 日時点で 5,245 人)であります.

 

 

 

 

 

 

 

 

新型コロナウイルス感染拡大と病院経営

新型コロナウイルスの流行の長期化により医療機関の経営悪化も続いております.

第一の要因は病院内で感染することを不安に感じる一般患者が受診を控えていることがあげられます.

病院の医業収益(一般企業の売上高に相当)は,4 月に入院・外来ともに大幅に減少し,5 月はさらに落ち込んでおります.

緊急事態宣言が解除された 6 月には外来中心にやや持ち直したものの,7 月には外来のマイナス幅が再び拡大するなど回復は足踏みしている状況です.

医業収益の減少に加え,感染対策費用などの諸経費も膨らみ,医業利益率(一般企業の営業利益率に相当)は大幅に低下している状況です.

さらにコロナ患者受入病院は感染者の入院に備えてあらかじめ病床を確保しておく必要がある(空床率が高くなる)ことに加え,患者が受診を避ける傾向がより強いことなどから,コロナ患者未受入病院よりも利益率の悪化幅が大きいことも指摘されております.

 

 

 

 

 

 

 

 

気になる理学療法士・作業療法士の冬の賞与は?

こういった病院の経営状況の中で理学療法士・作業療法士の冬の賞与はどうなるのでしょうか?

病院経営の悪化に伴い,今夏の賞与は 27.2%の病院が減額支給となり,支給なしの病院も 0.8%ありました.

看護師の賞与に関する調査でも夏の賞与の2割が減額支給,冬は60%が減額される見込みとなっております.

非常に厳しい状況ですが,理学療法士・作業療法士に関しても医療機関で勤務する理学療法士・作業療法士のおおよそ60%が減額される見込みと考えて良いでしょう.

組合が補填するといった体力のある医療機関も存在するようですが,これはほんの一部でしょう.

あの公務員の賞与が4.50ヶ月分が4.45ヶ月へ減額されるわけですからね…

非常事態です.

 

 

 

 

 

 

 

慰労金はあくまで慰労金

理学療法士・作業療法士も冬季の賞与の減額は覚悟しておかないといけませんが,一方で慰労金も支払われました(まだの方もいらっしゃるかもしれません).

医療機関の経営者は慰労金で賞与を補填といったような考え方をされる方もいらっしゃるようですが,あくまでも慰労金は慰労金です…

賞与代わりと考えられても困りますよね.

 

今回は新型コロナウイルス感染の拡大で理学療法士・作業療法士の冬の賞与はどうなるのかについて考えてみました.

おそらく理学療法士・作業療法士についても冬季の賞与は減額支給が多くなると思いますが,1年くらいの賞与をきちんと支払えない医療機関というのは体力がなさ過ぎます.

夏もそうでしたが冬の賞与がきちんと支払えない医療機関は将来的にも最後まで勤務する職場としてどうかといった視点で再考した方が良いかもしれませんね.

夏季賞与(ボーナス)が出なかった理学療法士・作業療法士は転職を考えた方が良い
2020年6月~7月にかけて理学療法士・作業療法士の職場においても夏季賞与の支給が行われたと思います. 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け,医療機関における経営状況は逼迫しており,SNSなどを見ていると職場によっては賞与がカットされたとか,賞与が全く支払われなかったなんて話も聞きます. ただ今回の夏季賞与(ボーナス)が出なかったり,カットされた職場というのは経営的な体力があまりにも無さすぎます.

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