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理学療法士・作業療法士が知っておくべき英単語その2
以前にも複数回に分けて診療録から情報を得る際に必要な略語についてご紹介させていただきました.
以前は医学分野では診療録の記録にドイツ語が用いられていたわけですが,最近は専ら英語が用いられるようになってきております.
理学療法士・作業療法士も診療録から情報を得る際や診療録に記録をする際に英単語の知識が必須となります.
前回は筋の名称に関して英名をご紹介させていただきましたが,十分にご紹介しきれませんでしたので,引き続き筋の名称について整理してみたいと思います.
筋の名称
理学療法士・作業療法士であれば筋の名称を英語で記述できることが必須です.
ここではいくつか頻繁に使用される筋の名称に関して略語も含めてご紹介させていただきます.
大胸筋・小胸筋
Pectoralis majorと表記されます.
majorには「大」といった意味が,minorには「小」といった意味が含まれます.
したがって大胸筋はpectoralis major,小胸筋はpectoralis minorと表記されます.
大殿筋・中殿筋・小殿筋
大殿筋はGluteus maximus,小殿筋はGluteus minimus,中殿筋はGluteus mediusと表記されます.
不思議なことに大殿筋はGluteus major,小殿筋はGluteus minorとは表記されないわけです.
Gluteusには臀部のといった意味が含まれ,殿部痛はGluteal painなどと表現されます.
長・短腓骨筋
長腓骨筋はFibularis longus,短腓骨筋はFibularis brevisと表記されます.
Fibulaには腓骨という意味があります.
またlongusには長とbrevisには短といった意味があります.
longusという単語は他の筋にも用いられることが多いので覚えておきたいところです.
三角筋
三角筋はDeltoidと表記されます.
デルタという単語は日本語でも三角といった意味で多く使用されているのでこれは覚えやすいでしょうね.
棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・肩甲挙筋・前鋸筋
棘上筋はSupraspinatusと棘下筋はInfraspinatusと表記されます.
前回の記事でもご紹介させていただきましたが,Supraには上,Infraには下といった意味があります.
Spinutusには棘といった意味があります.
したがって肩甲下筋もInfrascapularisといった表記が用いられますが,scapulaというのは肩甲骨を意味します.
ちなみに肩甲挙筋はEvector scapularisといった表記が用いられます.
前回も説明しましたが,類似したような単語が使用されておりますので,関連付けながら覚えると効率が良いでしょう.
前鋸筋はSerrutus Anteriorと表記されます.
ここでも前を意味するAnteriorといった単語が用いられております.
今回は理学療法士・作業療法士が知っておくべき英単語に関して,主に筋の名称について整理してみました.
重要なのは用語の意味を確認しながら関連付けながら学習するという点です.
筋の名称だけでも十分に紹介しきれませんでしたので,また今後第2弾として筋の名称の英名に関してもご紹介させていただこうと思います.
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