どのくらいの方が転倒しているのか?~3秒に1人が転倒している~

介護予防
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前回は高齢化と転倒の関連についてご紹介させていただきました.

わが国の高齢化率の推移と転倒・骨折
大腿骨近位部骨折のほとんどは転倒によって起こっているわけですが,大腿骨近位部骨折の多くは骨脆弱性骨折と呼ばれる軽微な外力によって生じた骨折がほとんどです.つまり自転車から転落したとか,階段から転落した,交通事故にあったといった強い外力を受けて骨折が起こったというよりも,歩いていて転倒したといった比較的小さな外力によって

 

 5人に1人が1年に1回以上転倒している 

転倒・骨折がきっかけとなって介護が必要な状態になってしまう方が多いわけですが,こういった話を聞いてもまだ自分には関係ないとか,どのくらい多いのかピンとこない方も少なくないと思います.

実際に高齢者がどのくらい転倒するかということですが,下の図を見ていただければわかるように一般高齢者(とても元気な高齢者をイメージしていただければと思います)で20%5人に1人の方が1年に1回以上転倒を経験されている状況です.

当然ながら二次予防対象の高齢者,要支援高齢者,要介護高齢者となりますとますます転倒する高齢者の割合は増えていきます.さらに認知症を合併したり片麻痺を合併すればますます転倒する方の割合は高くなっていきます.

 3秒に1人が転倒している 

  • 日本人高齢者人口: 3400万人
  • 1年に20-30%が転倒⇒1年に1020万人が転倒
  • 1日に2万8千人が転倒
  • 1時間に1200人が転倒
  • 1分間に20人が転倒

実は日本では計算上3秒に1人の方がどこかで転倒していることになります.

3秒に1人ですから,カップラーメンができるまでに60人もの方が転倒されるのです.

こう考えますと転倒するというのは何も特別なことではなくて,誰にでも起こり得るものと認識を改めていただけると思います.

 

 

 高齢者の転倒に潜む骨粗鬆症の存在 

転倒するのは実は高齢者に限ったことではありません.子供やスポーツ選手なんかも頻繁に転倒しますよね.

若い世代の方も不覚にも転んでしまったという経験をされたことのある方も少なくないと思います.

問題なのは高齢者は骨粗鬆症を合併していることが多く,転倒が骨折に結びつきやすいといったところです.

グラフは加齢に伴う骨量の変化を表したものですが男性よりも女性の方が骨量が元々少なく,特に閉経後に減少するのがわかっていただけると思います.

女性の場合は70歳代に入ると骨密度が70%を下回ってしまいますので,軽微な外傷で骨折に至ってしまいます.

男性よりも女性の方が10歳骨年齢に違いがあるのです.

これを見てもやはり早い段階から骨粗鬆症の予防・治療をしっかりと行っていくことが重要だということがわかります.

 

 

 ロコチェックで転倒の危険性をチェックしよう 

高齢者の方が簡単に転倒しやすいかどうかをチェックする方法があります.日本整形外科学会が2010年に転倒しやすいかどうかを簡単にチェックするロコチェックを開発しております.このチェックは非常に簡単に実施ができますのでおすすめです.1つでも当てはまれば転倒に注意が必要です.

  1. 片脚立ちで靴下がはけない
  2. 家の中でつまずいたりすべったりする
  3. 階段を上るのに手すりが必要である
  4. 家のやや重い仕事が困難である
  5. 2kg程度(1Lの牛乳パック2個程度)の買い物をして持ち帰るのが困難である
  6. 15分くらい続けて歩くことができない
  7. 横断歩道を青信号で渡り切れない

 

 

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