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2024年8月以降発刊の理学療法関連書籍5選
最近は発刊される理学療法関連の書籍も多いので,把握するのが大変です.
私も月1回は本屋で関連書籍をリサーチしております.
今回は2024年8月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきます.
適切な臨床に導くための整形外科徒手検査法ナビ 検査の選び方とエビデンスに基づくアプローチ
整形外科徒手検査法の結果を踏まえてどのような治療を施すべきか,臨床思考に基づく治療の組み立て方について症例ベースで解説されております.
各症例に対してなぜその検査法を選択したか,また選択しなかったのかを示すほか,整形外科徒手検査法を選択する過程,治療法選択の根拠となるエビデンス,実際の治療が豊富な写真やイラストを用いてビジュアルに理解できる内容となっております.
誰でもできる筋肉評価
身体計測,CT,エコー,体組成計,DXA…それぞれを解説する書籍はあっても,筋肉評価に特化した書籍はこれまでありませんでした.
この書籍では,それらを用いた筋肉評価の具体的ノウハウについて,基礎から具体的な方法,基準値,様々な分野におけるエビデンスまでを網羅して解説されております.
CTとかエコーでの評価は理学療法士の間でも一般的になってきておりますが,正しい計測方法ってあまり書かれたものが無いのでこれはありがたいですね.
脊椎保存療法のリハビリテーション
河重先生が編集された脊椎保存療法に特化した一冊です.
腰椎椎間板ヘルニア,腰部脊柱管狭窄症,脊椎圧迫骨折(圧迫骨折),腰椎分離症(分離すべり症)と脊椎疾患に関する保存療法が集約されております.
疾患・症状別の評価,目標設定,実際のリハビリテーションがこの1冊でまとめて学べる内容となっており,豊富な画像・イラストと症例で,この書籍を使って学べばいつ・何を・どのくらいやるかがわかり,多様な患者に対する適切な介入ができるようになります.
整形外科クリニックには一冊おいておきたい内容です.
こんなときどうする!? 整形外科術後リハビリテーションのすすめかた 第2版
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主要な整形外科疾患の「術後リハビリテーション」にスポットを当て,機能解剖や手術法の知識から,評価や介入の方法に至るまで時系列に沿って多角的に解説し,好評を博した書籍の第2弾です.
前作で紹介できなかった13の重要疾患が収載されております.
今作でも臨床で誰しもが遭遇するであろう“こんなときどうする!?”を疾患ごとに多数ピックアップしており,具体的な解決策が提示されております.
第1版もめちゃくちゃ売れたシリーズだけに第2版も良書となりそうです.
この一冊でわかる! セラピストのための研究論文の書き方ガイド
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論文執筆から査読対策まで徹底解説!研究論文の書き方ガイドの決定版です.
研究論文を執筆し,自身の知見を多くの医療従事者と共有することは,臨床家にとっても,研究者にとっても,医学界の貢献につながる大切な責務であります.
しかし,同時に論文執筆に頭を悩ませるセラピストは少なくありません.
この書籍は20年以上にわたって研究教育を行ってきた著者の集大成であり,かゆいところに手が届く丁寧な解説で,研究論文執筆のハードルを一つ,また一つと越える手助けをしてくれる内容となっております.
今回は2024年8月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきました.
今月も良書が多く発刊されております.
理学療法士・作業療法士の皆様もこの機会に新たな学びに挑戦してみてはいかがでしょうか?