2019年7月・8月発刊のリハビリテーションお勧め書籍7選

書籍紹介
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以前は理学療法・作業療法関連の書籍も限られておりましたが,最近はさまざまな書籍が発刊されておりますね.

理学療法士・作業療法士が専門職として知識・技術を向上させるためには,書籍を使って学習するというのが1つの方法です.

セミナー参加も良いですが,書籍を使って自分のタイミングで交通費を使うことなく学習するというのは非常に効率が良いです.

今回は2019年7月・8月発刊のリハビリテーション(理学療法・作業療法)のお勧め書籍をご紹介させていただきます.

 

 

 

 

 

目次

 肩関節理学療法マネジメント 

ご存知,メディカルビューが発刊している理学療法マネジメントシリーズです.

このシリーズは膝関節から始まり,股関節・足関節・脊柱とこれまでにも関節毎に発刊されてきましたが,最後に発刊されたのがこの肩関節シリーズです.

膝関節・股関節・足関節・脊柱を購入された方は,ご存知だと思いますが,内容的にもかなり充実しており,初学者からベテラン理学療法士まで運動器疾患の理学療法を学習する上では一読の価値が高い一冊です.

この書籍の特徴は,疾患別ではなく機能障害別の理学療法がまとめられている点です.

この肩関節理学療法マネジメントでも,肩甲上腕関節の動的安定性低下,肩関節の可動域制限,肩関節の不安定性,肩甲骨アライメントや運動の異常,投球動作の不良に分けて,評価法や理学療法が解説されております.

代表的な肩関節疾患の病態や病期分類などについては医師による解説も掲載されております.

またエビデンスをなるべく多く提示し,経験則に陥りがちな臨床思考についてなるべく客観的な記載を心掛けるとともに,ケーススタディも掲載し,読者の理解促進を図られております.

病態に対する理解を深め,限られた期間でも効果的で計画的なリハビリテーションを実施する「理学療法マネジメント能力」を身に付けられる1冊となっております.

 

 

 

 

 

 

 リハに役立つ治療薬の知識とリスク管理 

この書籍シリーズも検査値の読み方に関連した書籍が爆発的に売れましたが,今回は治療薬に関する知識とリスク管理に関するシリーズです.

心臓リハビリテーション・呼吸リハビリテーション・糖尿病に対するリハビリテーションといった内部障害系の理学療法分野ではもちろんですが,中枢神経系や運動器系の疾患を有するクライアントに理学療法を行う上では,治療薬の知識は欠かすことができません.

リハビリテーションの実施にあたり知っておくべき薬剤の知識が凝縮されております.
よく使われる治療薬を中心に,副作用やリハビリテーションに影響する因子について丁寧に解説されております.

理学療法士・作業療法士が気になる,運動療法や離床時に注意すべきことやリハビリテーション中止の基準,主治医への報告のタイミングを勉強できます.

理学療法士・作業療法士をはじめリハビリテーションにかかわる医療従事者必携の書と言えるでしょう.

 

 

 

 

 

 

 すぐできる!リハビリテーション統計 

 

 

リハビリテーション研究に必要な最低限の知識を,初学者が誤りやすい内容を考慮しつつコンパクトに解説したテキストです.

 

 症例検討で身につける 脳卒中の理学療法 

 

代表的な20症例を厳選し,急性期,回復期,生活期に分けて解説.症例報告の形で各期ごとに重要な病態・症状,介入方法や結果がまとめられております.

症例検討を通じてエキスパートPTの理学療法が学べるといった点がこの書籍の特徴です.

さらに臨床力を伸ばす74の能力養成問題付きですので,養成校での授業や研修会でも使える一冊だと思います.

これから症例報告をすることを考えられている方にも,お勧めしたい一冊です.

 

 

 

 

 

 ICUから始める離床の基本 

急性期病院では早期離床が当たり前になってきておりますが,離床のタイミングや離床を図る上でどういった点を観察していけばよいか不安な理学療法士・作業療法士も少なくないと思います.

この書籍はICUで離床を始めたい医師やメディカルスタッフ必携の内容です.

患者の社会復帰をめざした早期離床プロトコールが公開されており,離床を行うためのしくみ作りから実践的スキルまで,対話形式でやさしく楽しく学べます.

内容的には初学者向けの内容といった印象です.

 

 

 

 

 

 どう向き合う!?高齢者の認知機能 

世界で例を見ない超超高齢社会に突入した日本の高齢者における認知機能の障害や衰えは,最も重要な社会問題の一つとなっております.

この書籍では,高齢者の認知機能を捉えるための基本となる考え方や知識のほか,臨床応用を見据えた対策が様々な立場から解説されております.

高齢者を対象とする機会の多い臨床において,誰しもが遭遇する可能性がある事象を例に挙げ,認知機能の諸問題への対応策・解決策として,リハビリテーションの道筋の基盤になる一冊です.

認知症もここまで研究が進んだのかと驚きましたが,編集を務めてられているのが牧迫先生だからこそ完成させることができたエビデンスに基づく認知症リハビリテーションの教科書的な一冊です.

 

 

 

 リハビリテーション医学・医療用語集第8版 

超高齢社会となった現在,リハビリテーション医学・医療は,ほぼ全診療科に関係する疾患,障害,病態を扱う領域となり,それに伴いリハビリテーション科医だけでなく,様々な関連職種でチームを形成し,リハビリテーションに携わるようになりました.

この用語集はなんと12年ぶりの改訂です.

サルコペニア・フレイルなど新しい用語がどんどん出てくる中で,関連学会における動向を踏まえつつ,和語8,358語,欧語8,275語,略語280語を選定しており,リハビリテーション医学・医療に関わるすべての人へ向けた必携の用語集となっております.

机に一冊置いておけば,日々の診療にも役立つこと間違いなしの一冊ですね.

 

 

 

 

 

 

今回は2019年7月・8月発刊のリハビリテーション(理学療法・作業療法)のお勧め書籍をご紹介させていただきます.

皆様も気になる一冊がありましたでしょうか?

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