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2024年4月以降発刊の理学療法関連書籍5選
最近は発刊される理学療法関連の書籍も多いので,把握するのが大変です.
私も月1回は本屋で関連書籍をリサーチしております.
今回は2024年4月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきます.
一流の臨床思考
この書籍はよくある臨床の疑問を3名の一流臨床家が1つ1つ丁寧に解説する構成になっております.
会話の中から一流の臨床家の思考過程を覗けるような文体になっており,この書籍で学んだ知識が臨床現場で応用し易いように工夫されております.
今回執筆している3名は全国トップクラスの実力を持ち,講演でも人気の臨床家です.
この3名によってそれぞれ担当している『下肢疾患』,『腰部疾患』,『肩関節疾患』についての様々な疑問について,わかりやすく解説されております.
またこの書籍には各種実技の動画を視聴できるQRコードが多数用意されており,多彩な手技やエッセンスが分かりやすくなっております.
PT・OT・STのためのリハビリテーション薬剤 生活機能をより高める“リハ薬剤”
疾患やサルコペニアによる生活機能低下のリスクが高い高齢患者が増加する昨今,多職種でリハ環境の薬剤管理に取り組めば,リハビリテーションのアウトカムを向上し,生活機能をより高めることが可能となります.
この書籍では医師や薬剤師に限らず,PT・OT・STをはじめとするスタッフが知っておくべき薬剤管理が解説されております.
多職種でリハビリテーションにおける薬剤管理に取り組むきっかけとして最適な一冊となっております.
指導者のための介護予防ガイド
コロナ禍も明け,地域での介護予防事業もまた賑わいを取り戻しましたね.
理学療法士・作業療法士が地域で介護予防に取り組むうえでたくさんヒントをもらえる一冊が出ましたね.
編集は島田先生です.
この書籍で学習して地域での介護予防事業に活かせるとよいですね.
運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学 徒手療法がわかるWeb動画付 (第2版)
「なぜ?」シリーズの元祖本がパワーアップして登場です.
今回は実際の徒手療法がWeb動画で見てわかる内容となっております.
臨床現場で遭遇頻度の高い運動器疾患のメカニズムや痛みの原因,運動療法の選択が症例にそって解説されております.
整形外科分野で勤務する理学療法士・作業療法士にとっては必携の一冊となりそうです.
今回もかなり売れるでしょうね.
症例・事例報告から始める PT・OTのための臨床研究実践法
臨床研究を実施する際に生じる数々の悩みに対処し,学会発表・論文化というゴールに向かうためのポイントが解説されております.
研究の入り口となる単一の症例・事例検討(ケースカンファレンス)や症例・事例研究(シングルケーススタディ)の進め方・考え方に加えて,得られた仮説から実証研究に発展させていき,さらに単一の症例・事例へと立ち返り,新たな仮説を得るという循環を通じてリハビリテーションの質の向上につなげていくプロセスが実体験に基づいた実例を挙げながら提示されております.
理学療法・作業療法の専門領域における研究をイメージしやすいように,各著者が実践した幅広い領域の研究を具体的に示し,その際に苦労したエピソードや独自の工夫などが多数紹介されております.
読者が臨床研究を身近に感じ,自ら臨床研究を実践できる指針となる書籍となっております.
手軽で便利な文献整理 Zoteroのすすめ
理学療法士・作業療法士の皆様は文献整理ってどうされていますか?
この書籍では長年に渡ってZotero(ゾテロ)を愛用している岩田健太郎先生が「速い!」「安い(基本無料)!」「簡単!」というZoteroの始め方と活用法が紹介されております.
これで文献整理も楽になりそうですね.
今回は2024年4月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきました.
今月も良書が多く発刊されております.
理学療法士・作業療法士の皆様もこの機会に新たな学びに挑戦してみてはいかがでしょうか?