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2024年2月以降発刊の理学療法関連書籍5選
最近は発刊される理学療法関連の書籍も多いので,把握するのが大変です.
私も月1回は本屋で関連書籍をリサーチしております.
今回は2024年2月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきます.
運動療法筋電図鑑 深部筋までとらえる効果的なエクササイズ
これまでの臨床現場ではセラピストの経験則より運動処方が行われることが多く,運動療法で用いられるエクササイズがどの筋を賦活化するのかを評価することが困難でありました.
この書籍では,ワイヤ筋電図の評価をもとにエクササイズ時の筋活動様式が視覚的に解説されております.
特に監修者・編者のグループが長年にわたり解析を続けてきた深部筋の活動様式が豊富に紹介されており,エビデンスに基づく臨床実践に役立つ一冊となっております.
深部筋の筋活動がわかるのはありがたいですね.
英語力ゼロからの国際学会成功ガイドブック
2025年にWorld Physiotherapy(世界理学療法士連盟)の世界学会が東京で開催されます.
日本で働く理学療法士にとっては滅多にない国際学会へ参加できるチャンスです.
World Physiotherapy(世界理学療法士連盟)の世界学会への参加を考えられている方は今から準備が必要ですね.
明日からできるエビデンス構築 スコーピングレビューが短期間で読める・書ける本
SNSでも話題となっているのがこのスコーピングレビューに関する書籍です.
近年注目が集まっている“スコーピングレビュー”の医療従事者向け入門ガイドとなっております.
主に論文の知識はあるが執筆経験は浅い研究初心者を対象に,エビデンスギャップを特定して次に研究が求められる臨床疑問を明らかにするスコーピングレビューの手法やその意味/読み方,日常業務に活かす方法,さらには実施するにあたってのポイント,英語で論文を書いてアクセプトにこぎつけるまでの各種ツールの使い方までが丁寧に解説されております.
私自身もスコーピングレビューについてまったくわかっておりませんでしたが,この書籍で勉強してみたいと思います.
臨床論文デビュー 抄読会“最短・最速”攻略術
臨床論文を初めて読む・読むのに苦手意識のある研修医や医学生などのための“最短・最速”攻略本です.
論文の読み方・臨床論文を初めて読む機会である「抄読会」の乗り切り方が,ポイントをおさえてサクッと解説されております.
抄読会での論文の選び方や自動翻訳による時短術など,コスパ/タイパよく論文を読むための実践的な知識も身に付けられる!臨床論文へのハードルを下げ,自信をもって抄読会に臨むことができる一冊となっております.
公衆衛生学
公衆衛生学って興味はあるけどどうやって学べばよいかわからないという方も多いのではないでしょうか?
この書籍ではリハビリテーションの視点から, 公衆衛生学の知識を理学療法士, 作業療法士の役割を示しつつ解説することで, 臨床への明確なつながりが理解できる内容となっております.
学生向けの書籍ですがそもそも公衆衛生学に関する教育を受けてこなかったこれまでの理学療法士・作業療法士にとっては基礎から公衆衛生学を学ぶうえでとてもよくまとまった内容となっております.
今回は2024年2月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきました.
今月も良書が多く発刊されております.
理学療法士・作業療法士の皆様もこの機会に新たな学びに挑戦してみてはいかがでしょうか?