理学療法士・作業療法士の国家試験浪人生が仕事をして単位の貸し借りしている施設があるって本当

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理学療法士・作業療法士の国家試験浪人生が仕事をして単位の貸し借りしている施設があるって本当?

先日,SNSの中にこんな書き込みがありました.

これは「理学療法士・作業療法士国家試験の浪人生を雇用して浪人生がクライアント対応して管理者の名前で単位を算定している」ということだと思います.

目を疑いましたがこの時代にまだこんなことやっている施設があるんですね.

今回は国家試験浪人生が仕事をして単位の貸し借りしている施設があるといった問題について考えてみたいと思います.

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単位の貸し借り

昔は理学療法士・作業療法士の職場で単位の貸し借りしている職場って多かったですよね.

週の勤務日数が多い理学療法士・作業療法士は108単位以上の取得ができないから,他の理学療法士・作業療法士に単位を借りるってやつです.

記録上はリハビリを担当していない人がリハビリを行っていることとなるわけですが,これってありでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

単位の貸し借りは違法です

これは当たり前のことですが基本的に理学療法士・作業療法士間における単位の貸し借りは違法です.

管理職が管理業務を行っている時間の単位に空きがあるから部下が行なった単位を管理職が行ったということにして保険診療点数を請求するのはNGです.

こんなの監査が入って見つかれば一発でアウトです.

またよくあるのが週に6日勤務して,108単位上限を超えるから,週4勤務だった理学療法士・作業療法士に単位を譲渡するなんていうのもNGですね.

基本的にはクライアントに直接対応していない理学療法士・作業療法士の名前で算定するのはNGなわけです.

 

 

 

 

 

 

 

無資格診療

今回の場合はこれまでの単位の貸し借りとはわけが違います.

浪人生ということは無資格者ということになります.

無資格者を安く雇用して,無資格者にクライアントを担当させ,管理者が単位算定するなんてありえませんよね.

この時代にこんな施設があるというのも驚きですが,考えてみると浪人生の立場からすると不合格になって施設に迷惑をかけたにもかかわらず,雇用してもらえたといった負い目もあるでしょうから,法的に問題だとわかったとしても管理者に問題を指摘できない可能性もあります.

弱者の弱みに付け込んだ最悪な運用ですね…

 

今回は理学療法士・作業療法士の国家試験浪人生が仕事をして単位の貸し借りしている施設があるといった問題について考えてみました.

以前,実習生の無資格診療についても話題となりましたが,まだまだこういった問題が無くならないのは残念ですね.

時代は令和ですので早くこういった単位の貸し借り問題に監査によるメスが入れられることを祈るばかりです.

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