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理学療法士・作業療法士も文書作成の際にはひらがなと漢字を組み合わせよう
理学療法士・作業療法士も仕事の中でさまざまな文書を作成する機会があります.
クライアントの情報提供書なんかはその代表ですが,企画書なんかを作成する場合もありますし,理学療法士・作業療法士によっては論文執筆に取り組まれる方もいらっしゃると思います.
理学療法士・作業療法士が文書を作成する場合に注意が必要なのがひらがなと漢字のバランスです.
今回は理学療法士・作業療法士が注意したい文書作成の際のひらがなと漢字のバランスについて考えてみたいと思います.
漢字が多いと印象が変わる
最近は理学療法士・作業療法士が文書を作成する場合には,漢字をあまり知らなくてもパソコンで変換すると漢字に変換されますので,なんとなく漢字の方がかっこよさそうだといったような理由で漢字を使用する理学療法士・作業療法士も多いのではないでしょうか?
ただ漢字が多いと,文書全体としては堅苦しく重い印象となって読みにくくなるといった特徴があります.
漢字はひらがなよりも画数が多いため多用すると文字の詰まりが助長されたり,堅苦しい印象を与えるわけですね.
一方でひらがなが多いと幼稚な印象を与えるのも実際ですが,漢字が少ないと読み手からするととっつきやすい印象を持つことが多いでしょうね.
漢字よりもひらがなにした方がよい言葉
理学療法士・作業療法士はどの用語を漢字で表記して,どの用語をひらがなで表記すればよいでしょうか?
ここからは漢字よりもひらがなで表記した方がよい言葉についてご紹介させていただきます.
事⇒こと
物⇒もの
時⇒とき
所⇒ところ
位⇒くらい
頂く⇒いただく
下さい⇒ください
居る⇒いる
有難う⇒ありがとう
御免なさい⇒ごめんなさい
沢山⇒たくさん
宜しく⇒よろしく
これらはよく使用する言葉ばかりだと思いますが,なんとなく漢字にしてしまうと違和感がありますし,わざとらしい感じがします。
此れ⇒これ
其れ⇒それ
何処⇒どこ
何時⇒いつ
貴方⇒あなた
何方⇒だれ
我が⇒わが
及び⇒および
然し⇒しかし
何故⇒なぜ
即ち⇒すなわち
是非⇒ぜひ
段々⇒だんだん
或いは⇒あるいは
予め⇒あらかじめ
後で⇒あとで
流石⇒さすが
故に⇒ゆえに
因みに⇒ちなみに
凡そ⇒おおよそ
等⇒など
程⇒ほど
概ね⇒おおむね
僅か⇒わずか
余り⇒あまり
但し⇒ただし
丁度⇒ちょうど
所謂⇒いわゆる
そもそも読めない漢字も多いと思いますが,こういった言葉が漢字で表記されているとおそらくストレスにすら感じてしまうと思います.
何でもかんでも漢字にすればよいということではないわけですね.
今回は理学療法士・作業療法士が注意したい文書作成の際のひらがなと漢字のバランスについて考えてみました.
文書というのは相手に伝わってなんぼです.
書き手が変なかっこよさを求めて漢字ばかりを使用すると読みにくくなるだけです.
理学療法士・作業療法士のみなさまも漢字とひらがなをうまく使い分けられるようになるとよいですね.