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サザエさん症候群に苦しむ理学療法士・作業療法士は少なくない?
理学療法士・作業療法士の皆様はサザエさん症候群という言葉をご存じでしょうか?
最近は365日体制の勤務の職場も多いのでサザエさん症候群という言葉が当てはまらない理学療法士・作業療法士の方も多いかもしれませんが,日曜日の夜って明日から仕事と考えると憂鬱になりますよね.
今回は理学療法士・作業療法士の視点でサザエさん症候群について考えてみたいと思います.
サザエさん症候群とは?
理学療法士・作業療法士の皆様はサザエさん症候群という言葉をご存じでしょうか?
サザエさん症候群というのは,日曜や休日の夕方から夜にかけて「休暇の終わりと仕事の始まりを実感し憂鬱になる」状態を指す言葉です.
サザエんさといえば,日曜夕方18時30分~19時に放送されますよね.
この「サザエさん」って日本では休みの終わりを実感させる代名詞ですよね.
これがサザエさん症候群の言葉の由来なわけです.
日本では「サザエさん症候群」という言葉がメジャーになっておりますが,世界的には「ブルーマンデー(blue Monday)=憂鬱な月曜日」と表現されることが多いですね.
サザエさん症候群の症状
サザエさん症候群ではどのような症状が現れるのでしょうか?
基本的にサザエさん症候群の症状というのはストレス反応と同様の症状です.
憂鬱な気分になる
不安を感じる
眠れない
涙が出る
頭痛がする
胃が痛い
吐き気がする
身体がだるい
熱が出る
日曜日や休日の夜にこんな症状が出現する場合には,注意が必要です.
サザエさん症候群になりやすい理学療法士・作業療法士の特徴は?
サザエさん症候群になりやすい理学療法士・作業療法士の特徴としてはどういった特徴が挙げられるでしょうか?
サザエさん症候群になりやすい人の特徴としてよく挙げられるのは以下の6つです.
平日の睡眠時間が短く,常に寝不足気味
休日は昼頃まで寝ている
休前日はテンションが上がる
休日にあまり予定が入っていない
これといった趣味がない
職場(病院や施設)に気の合わない人がいる
該当する項目が多い理学療法士・作業療法士ほど注意が必要です.
サザエさん症候群の原因は?
ではサザエさん症候群の原因どういった要因でしょうか?
理学療法士・作業療法士の場合には,一番原因となるのは仕事のストレスです.
理学療法士・作業療法士も「仕事に関する不満」「上司やクライアントなど,人間関係のトラブル」「長時間労働」などさまざまなストレスを抱えられていると思います.
改めて考えてみると理学療法士・作業療法士の仕事ってストレスも多いですからね.
サザエさん症候群は,理学療法士・作業療法士が日々の仕事から解放された休日の終わりに「明日からまた仕事をしなければならない憂鬱感」を感じることで発症するわけです.
また仕事のストレスだけでなく,生活習慣の乱れもサザエさん症候群の一因となります.
サザエさん症候群を予防するには?
理学療法士・作業療法士はサザエさん症候群を予防するためには,休日の過ごし方が重要となります.
以下にサザエさん症候群に陥らないための休日の過ごし方のポイントを挙げます.
一番効果的なのは休日に早起きをすることです.
休みの日だからといって朝寝をしすぎてはいけません.
基本的に休日の寝だめというのは効果がないことが示されております.
平日の睡眠不足を週末に補うために,休日は睡眠時間をいつも以上に取っている方もいらっしゃるかもしれませんが,寝だめでは睡眠不足を十分補えず効果がないことが明らかにされております.
また平日の睡眠不足を補おうと休日に寝だめをすると,体内時計に狂いが生じる一因にもなります.
休みの日くらいダラダラしたいと思われるかもしれませんが,休日にだらけすぎると翌日の朝,仕事モードに切り替えるのが難しくなってしまいます.
平日と同じ程度の活動レベルを保てるよう,意識して予定を入れることが重要です.
また夜に少しだけ仕事や勉強をするのも有効です.
休み明けにいきなり仕事モードに切り替えるのは難しいので、休日の夜に少しだけ仕事や勉強をするのもよいですね.
仕事といっても簡単なメールチェックやスケジュール管理でOKです.
徐々に仕事モードにシフトすることで憂鬱感を軽減できます.
今回は理学療法士・作業療法士の視点でサザエさん症候群について考えてみました.
仕事の効率を上げて,クライアントに最良なサービスを提供するためにも休日の過ごし方は重要です.
理学療法士・作業療法士の皆様も,今回ご紹介いたしましたポイントを押さえて休日を過ごすことで,サザエさん症候群を予防しましょう.
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