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理学療法士・作業療法士が時間つぶしに頻回に血圧測定する件
理学療法士・作業療法士であればリスク管理の一環として血圧測定を行う機会は多いと思います.
もちろん病態によっては血圧を頻回に測定し,リスク管理に取り組むことは非常に重要です.
しかしながら既に血圧が安定しているようなクライアントに意味もなく,頻回に血圧測定をしている理学療法士・作業療法士っていませんか?
今回は理学療法士・作業療法士が時間つぶしに頻回に血圧測定している件について考えてみたいと思います.
血圧測定の意義
血圧測定だけでリスク管理が行えるわけではありませんが,血圧というのは簡単にできる体調確認の方法の1つだと思います.
クライアントの主観的な体調に関する情報では物足りませんので,客観的な数値として血圧を測定しておくというのは,リスク管理を行う上では非常に意味があると思います.
いつもの血圧となんか違うと思ったら,降圧剤を飲み忘れていたとか,実は昨日は眠れなかったんだとかそういったことってけっこうありますし.
ちょっとした体調の変化を血圧測定値から読み取ることができます.
そういった意味では理学療法・作業療法を行う前後で血圧を測定するというのはすごく良い習慣だと思います.
運動後の血圧管理を行えるのは理学療法士・作業療法士だけ
また理学療法士・作業療法士が行う血圧測定というのは,医師・看護師が行う血圧測定と大きく異なる点があります.
それは理学療法士・作業療法士の場合には,運動後に血圧を測定できるといった点です.
運動後にどのように血圧が変化するのかというのは非常に重要な視点ですので,これを医師や看護師にフィードバックすることは非常に意味がありますし,われわれ理学療法士・作業療法士の重要な役割でもあります.
休憩の間に頻回に血圧を測定する
理学療法士・作業療法士の皆様は歩行トレーニング中ってどらくらいの頻度で血圧を測定されますか?
もちろん対象者にもよるでしょうし,病期や病態にもよると思います.
ただ生活期のいつも血圧が安定しているような人に,繰り返して血圧を測定する意義ってよくわかりません.
血圧測定しているふりをして時間稼ぎしたり,理学療法士・作業療法士自身が休憩を取っているといったパターンも少なくありません.
歩行練習の休息のたびに血圧を測定しているような理学療法士・作業療法士がいたら注意が必要です.
血圧測定で1単位?
血圧測定には血圧計にもよりますが,かけようと思えば1~2分を費やすことになります.
つまり10回血圧測定を行えば,1単位ということにもなりかねません…
特に3単位が義務化されているような回復期リハビリテーション病院では,時間稼ぎに困った理学療法士・作業療法士が意味もなく繰り返して血圧測定を行って,時間を稼ぐ例があるようです.
これは残念ですね…
もちろん必要があって頻回に血圧測定を行わなければならない場合もあるでしょうが,血圧測定だけで単位を取得するのってもはや詐欺に近いですよね.
今回は理学療法士・作業療法士が時間つぶしに頻回に血圧測定している件について考えてみました.
血圧測定は確かに重要ですが,必要最小限でよいですよね.
血圧測定を行う時間があれば,きちんとした理学療法・作業療法サービスを提供したいですね.
コメント
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