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理学療法関連雑誌の今後の特集予定 2020年9月~
理学療法士の皆様も雑誌や文献を使って学習する機会は多いと思います.
書籍と雑誌の大きな違いは刊行までにかかる時間ですので,雑誌の方が情報が新しいといった特徴が挙げられます.
そのため理学療法士が所属する病院や施設では雑誌を定期購読されていることが多いと思います.
今回は理学療法関連雑誌の9月以降の特集予定についてご紹介させていただきます.
予定をしっかりと把握して見逃さないようにしたいですね.
理学療法ジャーナル
まずは医学書院が発行している理学療法ジャーナルです.
歴史も古く,おそらく理学療法士が最も多く読んでいる雑誌ではないでしょうか?
第54 巻第9号(2020年9月号) 特集/軟部組織に着目した理学療法の最前線
超音波ガイド下インターベンション
宮武和馬(横浜市立大学附属病院整形外科)
肩関節周囲組織の動態と理学療法
林典雄((株)運動器機能解剖学研究所)
腱板損傷に対する軟部組織理学療法
工藤慎太郎(森ノ宮医療大学保健医療学部理学療法学科)
頸部神経の疼痛メカニズムと理学療法
上田泰久(文京学院大学保健医療技術学部)
血行動態と胸郭出口症候群
井上彰(慶友整形外科病院リハビリテーション科)
肘関節障害と投球障害
宮下浩二(中部大学生命健康科学部理学療法学科)
投球肘の病態解釈と理学療法
福吉正樹(名古屋スポーツクリニックリハビリテーション科)
腰痛に対するMuscle Imbalanceと理学療法
荒木茂(PTオフィス荒木)
鼠径部痛に対する組織間リリース
蒲田和芳(広島国際大学総合リハビリテーション学部)
上臀皮神経起因の臀部痛に対する理学療法
石川博隆(いわもと痛みのクリニック)
Close-up
理学療法士が「死」に向き合うということ
終末期医療の実際と理学療法士の役割
平原佐斗司(梶原診療所)
終末期の看護とグリーフケア
宮林幸江(東北福祉大学健康科学部保健看護学科)
理学療法士が「死」に向き合うということ―
①病院 上野千沙 市立三次中央病院リハビリテーション科
理学療法士が「死」に向き合うということ―
②在宅 三村健 ケアライフ訪問看護リハビリステーション
このメンバーすごくないですか?
林典雄先生から始まり,工藤先生,上田先生,荒木先生,蒲田先生って豪華すぎでしょ.
運動器エコーを志す理学療法士は必見の1冊になりそうですね.
第54 巻第10号(2020年10月号) 特集/疼痛と理学療法(仮)
脳科学に基づいた疼痛に対する理学療法の可能性
大鶴直史(新潟医療福祉大学)
恐怖条件付けの理論と理学療法への応用
前田吉樹(奈良学園大学保健医療学部)
産業理学療法における腰痛対策
坪井大和(株式会社バックテック)
変形性膝関節症におけるClassificationを用いた介入
田中創(福岡整形外科病院)
Virtual realityを用いた疼痛マネジメント
今井亮太(大阪河崎リハビリテーション大学)
急性期における疼痛に対する理学療法
平川善之(福岡リハビリテーション病院)
慢性痛に対する集学的リハビリテーション
久郷真人(滋賀医科大学)
Close-up
理学療法士が「死」に向き合うということ
終末期医療の実際と理学療法士の役割
平原佐斗司(梶原診療所)
終末期の看護とグリーフケア
宮林幸江(東北福祉大学)
理学療法士が「死」に向き合うということ―
①病院
上野千沙(市立三次中央病院)
理学療法士が「死」に向き合うということ―
②在宅
疼痛に関する最新研究に取り組まれている先生ばかりで執筆陣が非常に豪華ですね.
疼痛について改めて勉強する上では必見の1冊になりそうですね.
close upの「死」に向き合うといった特集もQuality of deathの重要性が叫ばれている時代に求められる特集で興味深いですね.
第54 巻第11号(2020年11月号) 特集/歩行 PARTⅠ:脳神経疾患と歩行
エディトリアル歩行と理学療法
内山靖(名古屋大学大学院)
歩行の観察評価
盆子原秀三(了徳寺大学健康科学部)
歩行障害への治療介入―部分法と全体法
星文彦(埼玉県立大学)
歩行障害への治療介入―装具・歩行補助具との融合
長谷川隆史(名古屋大学大学院)
脳卒中による歩行障害の評価と治療
高村浩司(健康科学大学)
パーキンソン病による歩行障害の評価と治療
岡田洋平(畿央大学)
バランス低下による歩行障害の評価と治療
望月久(文京学院大学)
不全脊髄損傷による歩行障害の評価と治療
古関一則(茨城県立医療大学付属病院)
脳性麻痺による歩行障害の評価と治療
大畑光司(京都大学大学院)
Close-up
糖尿病
糖尿病に関する幹細胞・生命工学研究
桑原知子(産業技術総合研究所)
糖尿病における薬物治療
笹子敬洋(東京大学大学院)
糖尿病におけるフットケアとチーム医療
渥美義仁(永寿総合病院)
この特集は本当に楽しみですね.
歩行は理学療法士にとっては切っても切り離せませんし,内山先生,星先生,望月先生,大畑先生と執筆メンバーも大御所ばかりですね.
中枢神経疾患の歩行を再考する上でこの1冊は見逃せませんね.
第54 巻第12号(2020年12月号) 特集/歩行 PARTⅡ:運動器疾患と歩行指導
「歩く」ことをどう教えるか?―目的にみあった指導のために
石井慎一郎(国際医療福祉大学大学院)
歩行指導の基本と応用歩行
小玉裕治(医療法人我汝会えにわ病院)
足部・足関節に起因する歩行障害の評価と治療
越野裕太(NTT東日本札幌病院)
膝関節に起因する歩行障害の評価と治療
赤坂清和(埼玉医科大学)
股関節に起因する歩行障害の評価と治療
石羽圭,他(広瀬整形外科リウマチ科)
体幹の運動器疾患に起因する歩行障害の評価と治療
藤本鎮也(人間総合科学大学)
運動器疾患をもつ高齢者の歩行指導
高橋浩平(田村外科病院)
転倒しない歩き方&安全な転び方
神先秀人(福島県立医科大学)
Close-up
理学療法士としての有意義な「同職種連携」
よりより治療の質のために―理学療法士の院内同職種連携
中谷知生(宝塚リハビリテーション病院)
シームレスな理学療法のために―病期を超えた同職種連携
徳久謙太郎(友紘会総合病院)
理学療法士を育てる―養成校と実習指導者の同職種連携
玉利誠(国際医療福祉大学)
理学療法士を育てる―養成校と実習指導者の同職種連携
小林賢(慶應義塾大学病院)
12月号は運動器疾患の歩行についてです.
石井先生の総説は久しぶりですね.
個人的にはclose upが楽しみです.
第一線で組織管理をされている先生に臨床実習教育のエクスパートのお2人の先生が執筆されておりますので非常に楽しみです
理学療法
次はメディカルプレスが発行している理学療法です.
これも歴史は古く,理学療法ジャーナルと肩を並べて理学療法士が多く購読している雑誌の1つですね.
2020年8月 股関節周辺の外傷・障害に対する理学療法診断の進め方
股関節周辺の外傷・障害の病態特性
股関節周辺の外傷・障害に対する理学療法診断の進め方
大腿骨頚部・転子部骨折に対する理学療法診断の進め方
骨盤骨折に対する理学療法診断の進め方
変形性股関節症に対する理学療法診断の進め方
大腿骨寛骨臼インピンジメントに対する理学療法診断の進め方
鼠径部痛症候群に対する理学療法診断の進め方
理学療法士・作業療法士が股関節疾患についてしっかり学べそうな1冊ですね.
また理学療法診断という概念について学ぶにはうってつけの内容ですね.
発行されるのが楽しみな1冊です.
2020年9月 慢性腎臓病患者に対する運動療法の関わり
慢性腎臓病の成因と病態
慢性腎臓病患者の全身管理の指標
糖尿病腎症を有する慢性腎臓病患者に対する運動療法の関わり
脳卒中片麻痺を有する慢性腎臓病患者に対する運動療法の関わり
心臓疾患を有する慢性腎臓病患者に対する運動療法の関わり
末梢動脈疾患を有する慢性腎臓病患者に対する運動療法の関わり
慢性腎臓病患者の栄養管理
腎疾患の特集なんて時代ですね.
内部障害系の理学療法に携わる理学療法士のみならず目を通しておきたい1冊ですね.
2020年10月 高齢者における転倒予防─この10年の成果と次の10年に向けての課題
高齢者における転倒の発生状況とその要因
高齢者の転倒予防を目的とした転倒リスクスクリーニングとしての評価の実際
高齢者の転倒予防を目的とした地域における運動指導の実際
高齢者の転倒予防を目的とした医療機関におけるリスクマネジメントの実際
高齢者の転倒予防を目的とした高齢者施設におけるリスクマネジメントの実際
高齢者の転倒予防を目的とした生活指導の実際
転倒予防という言葉が独り歩きして久しいですが,ここ10年で転倒予防がどう変わってきたのか気になりますね.
理学療法士であれば転倒予防はどの領域においても必須だと思いますので,必ずチェックしておきたいですね.
今回は理学療法関連雑誌の今後の特集予定についてご紹介させていただきました.
毎月面白そうな内容が続きますので,皆様も必ずチェックしてみてください.
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