理学療法士・作業療法士が読むべき装具に関する書籍5選

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目次

理学療法士・作業療法士が読むべき装具に関する書籍5選

脳卒中片麻痺例に対する理学療法・作業療法において装具は必要不可欠なツールに変わりつつあります.

装具療法に関する書籍といえば昔は,義肢・装具学の教科書として出版されているものが多く,脳卒中片麻痺症例に対する装具療法に特化して記載された書籍というのはあまり多くありませんでした.

ただここ最近は脳卒中片麻痺症例に対する装具療法について学ぶ上で必読な書籍が多く出版されております.

今回は理学療法士・作業療法士が読むべき脳卒中片麻痺例に対する装具療法に関する書籍をご紹介させていただきます.

 

 

 

 

 

脳卒中リハ装具活用実践レクチャー

脳卒中片麻痺者への装具療法は歩行の改善に効果があることが明らかにされております.

この書籍はは臨床勤務の理学療法士,作業療法士,義肢装具士,リハビリテーション医向けに,装具作製の支給制度や装具の選定基準,装具のオプション部品の活用,訓練時間外での使用方法,生活期での装具不適合,着脱や外観など,さまざまな「盲点」に着目して,どのような「工夫」ができるかが解説されております.

加えて,最新の股関節装具,体幹装具,上肢装具にも言及し,装具療法の幅を広げ,リハビリテーションに新たな視点をもたらしてくれる1冊となっております.

 

 

 

 

 

 

 

脳卒中の下肢装具

脳卒中の下肢装具療法は種類が多く,短下肢装具だけでも30種類以上あります.

クライアントの病態もさまざまですので,どういったクライアントにどういった装具を作成すべきかというのが非常に難しいわけです.

この書籍の素晴らしいのは装具の機能分類だけでなく,片麻痺者の身体機能を加味した上で,個々の状態に適した装具の機能が紹介されている点です.

若手理学療法士にとっては装具の適応を見極めるのって難しいと思いますので,この書籍の構成というのは非常にありがたいですね.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩行再建を目指す下肢装具を用いた理学療法

ご存知,阿部先生が監修を務められた1冊です.

目次を見ていただければわかりますが,事例に合わせて装具療法の活用方法やその意義が開設されておりますので,より具体的で実践的な内容となっております.

装具の適応はもちろんですが装具を用いたトレーニング方法についても多く写真が掲載されておりますので,装具を利用して運動療法を行う上での様々なアイディアを得ることができます.

I 急性期の下肢装具療法事例
概論 1 急性期の理学療法においてどのように装具療法を進めるか
実践 2 下肢筋緊張亢進例に対する理学療法評価に基づいた装具療法
3 筋電図を用いた治療方針の選択と下肢装具療法
4 下肢装具作製の必要性を適切に判断するために必要な脳画像情報の活用
5 皮質脊髄路の完全損傷を認めた若年重度片麻痺者に対する下肢装具を用いた歩行トレーニング
6 実用的な歩行能力の獲得が困難と思われた高齢重度片麻痺例の装具作製と理学療法
7 離床の遅れにより廃用が生じた外減圧術後脳梗塞例に対する歩行能力の再獲得を目指した
下肢装具を用いた取り組みII 回復期から在宅復帰に向けた取り組み事例
概論 8 回復期の理学療法においてどのように装具療法を進めるか
実践 9 長下肢装具からのカットダウン後に歩容異常が出現した左内頸動脈閉塞による右片麻痺例の歩容および歩行能力改善に向けた取り組み
10 脳卒中発症後6か月経過し歩行に全介助を要する重度片麻痺を呈した症例に対する下肢装具療法
11 脳血管障害による視床吻側部の損傷例─意識障害の改善,自宅復帰を目指した症例
12 油圧制動付短下肢装具を用いた歩行トレーニングにより歩行能力が改善した運動失調例
13 軽度運動麻痺と麻痺側運動失調が混在した視床出血例
14 円背と認知症を伴う高齢脳卒中例に対する下肢装具を用いた歩行トレーニング
15 右麻痺を呈した全盲の症例に対する装具を用いた歩行トレーニングと在宅復帰に向けた取り組みIII 生活期の下肢装具療法事例
概論 16 生活期の理学療法においてどのように装具療法を進めるか
実践 17 下肢装具の再作製と反復ステップ練習により歩行機能が改善した生活期片麻痺例
18 足部内反が悪化した生活期片麻痺者に対する油圧制動付短下肢装具を使用した下肢装具療法
19 重度の反張膝と足部内反が出現した生活期片麻痺者に対する油圧制動付長下肢装具を使用した下肢装具療法
20 進行性疾患に対する外来での装具療法
21 短下肢装具にて自立歩行していた脳卒中既往のある症例に対する長下肢装具を用いた歩行トレーニング
22 足関節背屈制限を有する生活期重度片麻痺者に対する長下肢装具を用いた歩行トレーニング
索引

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩行再建―歩行の理解とトレーニング 



京都大学の大畑先生が監修を務められた1冊です.

脳卒中片麻痺例に対する歩行リハビリテーションについて倒立振子理論をはじめ片麻痺例の歩行についてどうアプローチすべきかを学べる1冊となっております.

この書籍も装具療法に関する書籍ではありませんが,この書籍を読み脳卒中片麻痺例に対する歩行リハビリテーションのスタンダードを理解すれば,装具をどのように使うべきかが自ずと見えてきます.

歩行運動を改善するためには「どのように歩くべきか」という歩き方そのものを指導する再教育が重要となりますが,そのためには歩行とは「どのような運動であるか?」を理解することが必須です.

この書籍では歩行運動の意味やトレーニング手段が力学的背景と制御の考えに基づいて,多数のビジュアルを用いて詳細に解説されております.

さらに歩行再建のための次世代技術として注目されているロボットを利用したトレーニングについても紹介されております.

 

 

今回は理学療法士・作業療法士が読むべき脳卒中片麻痺例に対する装具療法に関する書籍を紹介させていただきました.

どれも良書ですので脳卒中片麻痺例に対する装具療法に関して改めて勉強してみてはいかがでしょうか?

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