日本理学療法士協会以外の主催学会では対面形式以外の形式では生涯学習ポイントが取得できない

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日本理学療法士協会以外の主催学会では対面形式以外の形式では生涯学習ポイントが取得できない

皆さんもご存じのとおり今年度の日本理学療法士協会主催の学会はほとんどが中止または延期となっており,日本予防理学療法学会をはじめオンラインでの学会開催を予定している分科学会も増えてきております.

理学療法士がオンラインでの学会参加にあたって気になるのは,オンラインでの参加であってもきちんと生涯学習ポイントが取得できるのかどうかといった点です.

今回は学会参加時の生涯学習ポイント取得について2020年7月1日に日本理学療法士協会から発表された通達についてご紹介させていただきます.

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生涯学習ポイント取得における学会参加

まずは基本的なところですが日本理学療法士協会やブロック理学療法士学会,都道府県理学療法士学会が主催の学会であれば文句なく学会参加のポイントが認められます.

基本的には学会参加の場合はポイント認証申請書の提出も不要で,学会に参加した数ヶ月後にはマイページの学会参加ポイントが反映されているはずです.

問題なのは日本理学療法士協会やブロック理学療法士学会,都道府県理学療法士学会以外の団体が主催する学会です.

例えばJOSKASとか日本肩関節学会とか日本糖尿病学会とか理学療法士も最近は参加が増えている学会も多くあります.

この日本理学療法士協会やブロック理学療法士学会,都道府県理学療法士学会以外の団体が主催する関連学会ですが,下記の条件を満たせば「関連学会」と認められ,生涯学習ポイントを取得することが可能となります.

 

1.日本学術会議協力学術研究団体に登録してあること

(日本学術会議ホームページ ( http://www.scj.go.jp/ )参照のこと)

 

2.日本学術会議協力学術研究団体に登録していない団体が主催する学会・学術集会へ参加した場合の履修ポイントは,以下の条件を満たす場合に認められます.

1) 当該団体の定款・役員名簿が公になっていること

2) 当該団体の事務局が明記され,問い合わせに対応することができること

3) 参加を証明する書類(参加証・領収書を含む)が発行されていること

※地方学会やブロック学会は対象外.

 

関連学会に参加した場合の付与ポイントについては以下の通りです.

  • 参加…10ポイント

[履修ポイント基準:大項目1.学会参加 8)関連学会②)]

  • 演題発表…5ポイント

[履修ポイント基準:大項目4.学会発表等 6)関連学会での一般発表(指定演題含む)の筆頭演者]

  • 講師・シンポジスト…10ポイント

[履修ポイント基準:大項目4.学会発表等 5)関連学会でのシンポジスト,パネリスト,講演講師等(筆頭演者に限る)]

 

特徴としては全国規模の学会であっても関連学会の場合には取得できるポイントが日本理学療法士協会主催の学会に比較して半分くらいのポイント数になるといった点です.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オンライン学会でも学会参加ポイントが取得できるのか?

まず日本理学療法士協会やブロック理学療法士学会,都道府県理学療法士学会が主催の学会であればオンライン開催であっても学会参加ポイントが取得できます.

では他団体主催の学会が対面開催以外の形式で開催された場合はどうでしょうか?

この点については新型コロナウイルス感染症の影響であってもポイント付与の対象外となることが今回の通達で明示されております.

当面の間は履修ポイント登録審査時には学会開催方式の確認が行われるようです.

関連学会の場合には対面開催以外(WEB開催等)の場合は郵送申請をしても生涯学習ポイントとして認められないようですので注意が必要です.

またややこしいのは会場での対面方式とWEB方式を併用して開催された学会の場合には,対面での参加が明確に証明出来る場合のみポイント登録が可能であるといった点です.

これをどのように証明するかが非常に難しいと感じるわけです.

WEB・対面方式の併用で開催される学会で,主催者から発行される参加証に参加形式が明記されていない場合や参加証で参加区分(WEB・対面方式)が明確ではなく,大会ホームページ等で対面方式以外での参加が可能であることが確認できる場合はポイント付与対象外となるようです.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関連学会(WEB・対面形式併用)に参加した学会のポイントは使用しない方が安全?

2019年度の認定理学療法士・専門理学療法士資格の取得申請をみてもポイントの不備によって不合格となった理学療法士は少なくありません.

今回の関連学会に参加した場合のポイント申請については,WEB学会参加における承認自体が分かりにくいところがありますし,対面開催したからといって申請しても証拠が不十分であればポイントとして認められないという可能性もあります.

そのため関連学会(WEB・対面形式併用)に参加した学会のポイントは使用しない方が安全だとも考えられます.

ポイントに余裕があるのであれば他のポイントを使った方が安全でしょうね.

 

今回は学会参加時の生涯学習ポイント取得について2020年7月1日に日本理学療法士協会から発表された通達についてご紹介させていただきました.

ルールが少し煩雑なだけに,認定・専門理学療法士申請にあたって関連学会(対面・WEB開催を含めてWEB開催されるもの)への参加ポイントが原因でポイント不備で不合格になったり,資格更新ができないといった理学療法士が増えそうですね…

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