マッケンジー法は徒手療法に比較して慢性腰痛改善に効果があるのか?

腰部
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マッケンジー法は徒手療法に比較して慢性腰痛改善に効果があるのか?

マッケンジー法といえば日本でも古くから用いられている治療主義の1つです.

マッケンジー法の特徴といえば体幹の伸展運動を思い浮かべられる方も多いと思いますが,マッケンジー法の大きな特徴はクライアント自身にセルフケアをできる能力を身に付けさせるといった点です.

今回は慢性腰痛に対する治療法としてマッケンジー法と徒手療法の効果を比較したシステマティックレビューを紹介させていただきます.

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今回ご紹介する論文

J Musculoskelet Neuronal Interact. 2019 Dec 1;19(4):492-499.

The effectiveness of McKenzie method compared to manual therapy for treating chronic low back pain: a systematic review.

Namnaqani FI1, Mashabi AS2, Yaseen KM3, Alshehri MA4.

今回ご紹介する論文は2019年に12月に公開された新しい論文です.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この論文の目的

The aim of this study was to evaluate the effectiveness of the McKenzie method compared to manual therapy in the management of patients with chronic low back pain (CLBP).

この論文では,慢性腰痛に対する治療法としてマッケンジー法と徒手療法の効果を比較することを目的としております.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研究の方法

Randomised controlled trials evaluating the McKenzie method in treating CLBP in adults compared to manual therapy (MT) were searched in MEDLINE, CINAHL, Cochrane Library, and PEDro. The primary outcomes were pain and disability.

慢性腰痛に対する治療法としてマッケンジー法と徒手療法の効果を比較した無作為化比較試験をMEDLINE, CINAHL, Cochrane Library, PEDroから抽出しております.

主要アウトカムは疼痛と能力障害となっております.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研究の結果

Five trials were eligible for inclusion in the review, of which, most had a score of 8 out of 11 on the PEDro scale. At 2-3 months, all studies reported significant improvement in the pain level in the McKenzie group, and more than that in the MT group. At 6 months, significant improvements had occurred in the disability index reported by two trials in the McKenzie group than the MT group. At 12 months follow-up, there were no significant differences in measures of LBP, but three studies reported that the McKenzie method group had a better disability level than the MT group.

最終的に5つの無作為化比較試験が抽出され,PEDroスコアは8~11でありました.

治療開始から2~3ヶ月で全ての研究において徒手療法に比較してマッケンジー法による有意な疼痛改善効果が確認されております.

さらに治療開始から6カ月において,徒手療法に比較してマッケンジー法による有意な能力障害の改善効果も確認されております.

12ヶ月後のフォローアップにおいては徒手療法とマッケンジー法に疼痛改善効果の有意差は無かったものの,5つの研究のうち3つの研究ではマッケンジー法による能力障害の改善効果が徒手療法による改善効果よりも有意に優れているといった結果でありました.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研究の結論

In patients with CLBP, many pain measures showed that the McKenzie method is a successful treatment to decrease pain in the short term, while the disability measures determined that the McKenzie method is better in enhancing function in the long term.

マッケンジー法は慢性腰痛症例に対する治療法として短期的に疼痛を軽減させる方法として有用であることが明らかとなりました.

またマッケンジー法は,徒手療法に比較して長期的な能力障害の改善効果も高いことが明らかになっております.

 

今回は慢性腰痛に対する治療法としてマッケンジー法と徒手療法の効果を比較したシステマティックレビューを紹介させていただきました.

マッケンジー法って理学療法領域の他の手技に比較してエビデンスがしっかりしているというのが素晴らしいですね.

治療介入方法もいわゆる職人で無いとできないようなアプローチではなく,誰にでも介入ができるような治療の流れが明確であり初学者にも勧められる治療法だと個人的には考えております.

 

 

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