理学療法士・作業療法士必見 話題の翻訳サイト「DeepL(ディープル)翻訳」

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理学療法士・作業療法士必見 話題の翻訳サイト「DeepL(ディープル)翻訳」

私のブログの中でも理学療法士・作業療法士に関連すると思われる英語論文を定期的にご紹介させていただいております.

私の場合は基本的には翻訳サイトを使用することはあまりありませんが,最近話題になっているのが DeepL(ディープル)翻訳です.

先日,私も初めて使用してみたのですが,これが非常に使えるツールだったので理学療法士・作業療法士の皆様にもご紹介させていただきます.

「deepl」の画像検索結果

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翻訳サイトとは?

そもそも翻訳サイトというのはどんなものでしょうか?

翻訳サイトというのは理学療法士・作業療法士が読みたい論文があった場合に,英語から日本語など異なる言語に翻訳してくれるサイトです.

英語から日本語はもちろんですが,英論文を作成するために日本語を英語に翻訳したいといった場合にも使用することができます.

これまで無料で使用できる有名なサイトとしては,Google翻訳・Weblio翻訳・エキサイト翻訳などがありました.

私自身もGoogle翻訳を使用した経験はありましたが,翻訳結果が微妙であまり使えないというのが正直なところでした.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Google翻訳

私が過去に使用したことのあるGoogle翻訳ですが,世界中で使用されている翻訳サイトです.

私は学生時代によく使用しておりましたガ,自動で翻訳がなされるものの,翻訳された日本語は非常に不自然で使い勝手が良いとはお世辞にも言えないものでした.

2016年にニューラルネットワークと呼ばれる機械学習機能が導入されてから,少しは制度が向上しましたが,私自身はあまり使用することがありませんでした.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DeepL(ディープル)翻訳

さて今回のテーマになっているDeepL翻訳についてご紹介させていただきます.

DeepL翻訳は,最先端のニューラルネットワーク技術を駆使して開発された,超高性能な機械翻訳システムです.

DeepLはディープラーニング(深層学習)を軸に,ドイツのケルンで言語向けの人工知能システムとして開発されました.

また2017年にDeepLが過去に例が無いほどの高品質の翻訳を作り出せる機械翻訳システムをインターネット上で無料公開たのです.

DeepL翻訳の飛躍的な翻訳機能の向上には,AI技術が生かされたことは言うまでもありません.

実はDeepL翻訳の日本語対応については2017年の公開から2年経過したについては、2020年3月19日より対応となったのです.

どうやら日本語というのは独自の独自の言語体系をもっているため,機械的な翻訳にもかなりの時間を要したようです.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DeepL(ディープル)翻訳 無料版と有料版の違い

DeepL翻訳は基本的には無料で使用することができます.

機能を拡張したい場合には有料版も存在しますが,まずは無料版で十分です.

無料版と有料版の大きな違いですが,オンライン翻訳の文字数制限です.

無料版の場合は5000文字までとされておりますが,有料版の場合には制限は設けられておりません.

5000文字とはいっても,分割して翻訳サイトに入れ込めば十分に使えますので,理学療法士・作業療法士が個人で有料版を使用することはほとんどないと思います.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DeepL(ディープル)翻訳とGoogle翻訳の違い

今回はある論文を翻訳した結果をもとにDeepL(ディープル)翻訳とGoogle翻訳の違いについて比較してみたいと思います.

 

今回翻訳する論文

Osteoarthritis Cartilage. 2020 Mar 19. pii: S1063-4584(20)30913-4. doi: 10.1016/j.joca.2020.02.838. [Epub ahead of print]

What type of exercise is most effective for people with knee osteoarthritis and co-morbid obesity?: The TARGET randomized controlled trial.

Bennell KL1, Nelligan RK2, Kimp AJ3, Schwartz S4, Kasza J5, Wrigley TV6, Metcalf B7, Hodges PW8, Hinman RS9.

Author information

Abstract

OBJECTIVE:

Different exercise types may yield different outcomes in osteoarthritis (OA) subgroups. The objective was to directly compare effectiveness of two exercise programs for people with medial knee OA and co-morbid obesity.

 

DESIGN:

We performed a participant- and assessor-blinded randomized controlled trial. 128 people ≥50 years with medial knee OA and body mass index ≥30 kg/m2 were recruited from the community. Interventions were home-based non-weight bearing (NWB) quadriceps strengthening or weight bearing (WB) functional exercise for 12 weeks. Primary outcomes were change in overall knee pain (numeric rating scale, range 0-10) and difficulty with physical function (Western Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index, 0-68) over 12 weeks. Secondary outcomes included other pain measures, physical function, quality-of-life, global changes, physical performance, and lower-limb muscle strength.

 

RESULTS:

123 (96%) participants were retained. There was no evidence of a between-group difference in change in pain (mean difference 0.73 units (95% confidence intervals (0.05,1.50)) or function (2.80 units (-1.17,6.76)), with both groups reporting improvements. For secondary outcomes, the WB group had greater improvement in quality-of-life (-0.043 units (-0.085,-0.001)) and more participants reporting global improvement (overall: relative risk 1.40 (0.98,2.01); pain 1.47 (0.97,2.24); function 1.43 (1.04,1.98). Although adverse events were minor, more NWB group participants reported ≥1 adverse event (26/66 (39%) vs 14/62 (23%), p = 0.04).

 

CONCLUSIONS:

Both exercise types similarly improved primary outcomes of pain and function and can be recommended for people with knee OA and obesity. WB exercise may be preferred given fewer adverse events and potential additional benefits on some secondary outcomes.

 

 

Google翻訳の結果

目的:異なる種類の運動は、変形性関節症(OA)サブグループで異なる結果をもたらす可能性があります。目的は、内側膝OAと併存性肥満の人々に対する2つの運動プログラムの有効性を直接比較することでした。

 

設計:参加者および評価者が盲検化したランダム化比較試験を実施しました。 50歳以上の内側膝OAとボディマスインデックスが30 kg / m2以上の128人がコミュニティから募集されました。介入は、12週間の在宅ベースの非体重負荷(NWB)四頭筋強化または体重負荷(WB)機能運動でした。主な結果は、12週間にわたる全体的な膝の痛みの変化(数値評価スケール、範囲0〜10)および身体機能の障害(西オンタリオおよびマクマスター大学変形性関節症インデックス、0〜68)でした。二次的な結果には、他の痛みの測定、身体機能、生活の質、全体的な変化、身体パフォーマンス、および下肢筋力が含まれていました。

 

結果:123(96%)の参加者が保持されました。両方のグループが改善を報告して、疼痛の変化(平均差0.73単位(95%信頼区間(0.05,1.50))または機能(2.80単位(-1.17,6.76))のグループ間差の証拠はありませんでした。二次的結果として、WBグループは生活の質が大幅に改善し(-0.043単位(-0.085、-0.001))、全体的な改善を報告する参加者が多かった(全体:相対リスク1.40(0.98,2.01);痛み1.47(0.97、 2.24);関数1.43(1.04,1.98)。有害事象は軽微でしたが、より多くのNWBグループの参加者が1つ以上の有害事象を報告しました(26/66(39%)vs 14/62(23%)、p = 0.04)。

 

結論:どちらのエクササイズタイプも同様に、痛みと機能の主要な結果を改善し、膝OAと肥満の人に推奨できます。有害事象が少なく、いくつかの副次的結果に潜在的な追加の利点があることを考えると、WB運動が好まれます。

 

 

DeepL翻訳の結果

目的:変形性膝関節症(OA)のサブグループでは、運動の種類によって異なる結果が得られる可能性がある。目的は、膝内側変形性膝関節症と併存する肥満を持つ人々のための2つの運動プログラムの有効性を直接比較することであった。

 

デザイン:参加者と評価者による無作為化比較試験を実施した。50歳以上の内膝OAで体格指数が30kg/m2以上の128人を地域からリクルートした。介入は、12週間の在宅ベースのノンウエイトベアリング(NWB)大腿四頭筋強化またはウエイトベアリング(WB)機能的運動であった。一次アウトカムは、12週間の膝全体の痛みの変化(数値評価スケール、0~10の範囲)と身体機能の困難さ(Western Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index、0~68)であった。副次的転帰として、その他の疼痛測定、身体機能、生活の質、グローバルな変化、身体能力、下肢筋力が含まれていた。

 

結果:123人(96%)の参加者が維持された。疼痛(平均差0.73単位(95%信頼区間(0.05,1.50))または身体機能(2.80単位(-1.17,6.76))の変化には群間差は認められず、両群ともに改善が報告された。副次的転帰については、WB群の方がQOLの改善度が高く(-0.043単位(-0.085,-0.001))、グローバルな改善を報告する参加者が多かった(全体:相対リスク1.40(0.98,2.01)、疼痛1.47(0.97,2.24)、機能1.43(1.04,1.98))。有害事象は軽度であったが、NWB群では1件以上の有害事象を報告した参加者が多かった(26/66人(39%)対14/62人(23%)、p=0.04)。

 

結論:両タイプの運動は、痛みと機能の主要転帰を同様に改善し、膝OAと肥満の人に推奨できる。有害事象が少なく、いくつかの副次的転帰について追加的な利益が得られる可能性があることを考えると、WB運動の方が好ましいかもしれない。

 

いかがでしょうか?

どちらも内容を読み取ることは可能ですが,DeepL翻訳の方が言葉に違和感が少ないと思います.

英語論文を読みたいけれども英語が苦手でなかなかといった理学療法士・作業療法士の方は,ぜひ一度DeepL翻訳を試してみてください.

無料ですしとても簡単ですよ.

慣れれば英語のまま読んだ方が早いという方も多いと思いますが,初学者の方にはお勧めですね.

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