コロナ禍で理学療法学投稿論文が増えている?

学会発表・論文投稿
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コロナ禍で理学療法学投稿論文が増えている?

コロナ禍で理学療法士・作業療法士界隈の学会も延期またはオンライ開催が中心となっております.

通常の学術研究の公表の方法としてはまず学会発表を経て,その後に論文化するといったパターンが多いと思いますが,今は学会発表機会が減少しており,通常の流れを経ることが困難な状況です.

そんな中で一つ特徴的な現象が起こっております.

日本理学療法士協会が発刊する「理学療法学」投稿論文数の増加です.

今回はコロナ禍で理学療法学投稿論文が増えている件について考えてみたいと思います.

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早期公開論文が多くなっている

日本理学療法士協会が発刊する「理学療法学」ですが,日本理学療法士学会が公開するHPの中でアクセプトされた論文が早期公開されます.

理学療法士であれば,早期公開された論文を閲覧した経験のある方も多いでしょう.

 

理学療法学
J-STAGE

 

例年,早期公開されている論文というのは10本前後ということが多かったのですが,コロナ禍において一時は早期公開論文が30を超えるなど異例の事態となっております.

早期公開論文が増加するというのは結局のところ論文採択から掲載までにラグが生じることになります.

また1冊の雑誌あたりの論文掲載数も増えることとなります.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学会発表できない

なぜこれだけ早期公開される論文が増えたのでしょうか?

一番影響として大きいのは学会発表機会が失われていることに起因するところが大きいと思います.

従来は学会発表してから論文化といった流れが主流でありましたし,場合によっては学会発表して形に設楽それで終わりといった方も多かったのではないでしょうか?

ただコロナ禍においては顎下発表機会が失われ,何かしら形にしたいといった思いで論文投稿する理学療法士が増えている可能性が推測されます.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この流れは良い流れ?

そもそも学会発表というのは正式な研究業績としては認められるものではありません.

私自身はこういった流れは非常に良い流れだなと感じております.

学会発表抄録だけでは研究の詳細を理解することは困難ですし,論文化される研究が増えるのはとても良いことだなと思うわけです.

一方で投稿者からすれば採択から掲載までに時間がかかるとなるといろいろな場面で負の影響が出てくることも考えられます.

せっかく採択された論文ですから早く世の中の多くの理学療法士に見てほしいと考えるのが通常でしょうからね…

 

今回はコロナ禍で理学療法学投稿論文が増えている件について考えてみました.

一時は理学療法学投稿論文数の少なさが指摘されておりましたが,コロナ禍における理学療法学投稿論文の増加は日本理学療法士学会にとっても思わぬ副産物となりそうですね.

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