日本理学療法士協会半田会長から出された理学療法士としての新型コロナウイルス対策

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日本理学療法士協会半田会長から出された理学療法士としての新型コロナウイルス対策

既にご覧になられた方も多いかもしれませんが,2020年4月10日に日本理学療法士協会半田会長から,理学療法士としての新型コロナウイルス対策に関する記事が出されました.

既に日本理学療法士協会からは臨床で勤務する理学療法士へ新型コロナウイルス対策として理学療法士がどのように対応すべきかといった問い合わせが多くなっているようで,そういった問い合わせに答える形で,今回半田協会長ご自身が理学療法士としての新型コロナウイルス対策について提言をされております.

 

 

 

 

日本理学療法士協会半田会長から出された理学療法士としての新型コロナウイルス対策(日本理学療法士協会HPより抜粋)

会員各位にあっては新型コロナウイルス対策で大変な状況と思います。この状況下で多
くの会員から臨床における対応に関する質問等が来ていますので、とりあえず第 1 報をさせていただきます。より詳しい専門的なものは近日中に配布する予定です。
私たち理学療法士が新型コロナウイルスに感染すること、私たち理学療法士が医療崩壊
の源になることは絶対に避けねばなりません。私は感染予防の専門家ではありませんが以下の経験から記述します。
1)ICU 担当になった際に ICU の医師から徹底して感染予防の教育を受けた。
2)インフルエンザが院内で感染拡大した時の対策委員会に参加した。
3)整形外科手術直後、腹部外科及び胸部外科の手術直後からの理学療法を経験した。1.社会人として、そして医療人として
① 常に最新の知識及び技術に関心を持つと共に社会的動向についても専門的関心を高
めること
② 感染が懸念される行為・行動については一切慎むこと
③ 自分自身のトリアージを日々行うこと(発熱、呼吸、咳、味覚、嗅覚、体調等)
④ 家族等の同居者のトリアージを行うこと
⑤ 認識可能な濃厚接触者のトリアージを行うこと
⑥ 通勤にあってはより社会的環境に十分に留意すること
⑦ トリアージの結果、何らかの問題が確認された場合は施設管理者に相談する等の医療
専門職としての責任ある対応を行うこと2.理学療法士業務における具体的な対応
① 着替え
・勤務先到着後速やかに手洗い及びユニフォームの着替えを行うこと
・感染源となる時計、指輪、スマホ等個人所有物の除去
・ユニフォームは予防着であるとの認識を持つこと
・予防着の上に私服を着用しないこと
・襟や袖口から私服が出ないこと
・ユニフォーム(予防着)のまま院外に出ないこと
・業務終了後、翌日のためにユニフォームを消毒すること
・理学療法士は業務上で靴を脱ぐことが多いことを考慮して、業務中の靴下は別に
用意すること
・手指消毒等の終了後に私物を着用すること
② 患者使用機材消毒
・物理療法機器、運動療法機器、マット等をこまめに行うこと
・特に金属類は丁寧に行うこと
③ 対象患者のトリアージ
・理学療法開始時に問題があれば速やかに上司及び医師に相談すること
④ 入院患者と外来患者の時間等による区分
・外来患者を午前中に集約し、十分な消毒の下、午後に入院患者に対応等の工夫を行
うこと
・医師と相談のうえで、可能であれば家での練習を指導の上で外来回数の抑制を当面
行うこと
⑤ 患者との距離感
・当面の間、身体接触を必要最小限にすること
・患者との会話にあってはマスク装着の上、十分な距離感を保つこと
⑥ 手指の洗浄および消毒
・手洗い方法等に疑問があれば医師や看護師に指導を仰ぐこと
・一人の患者終了後に流水による丁寧な手洗いと消毒を行うこと
⑦ チームメンバー等との意見交換や情報共有にあっては、電子媒体等を積極的に活用す
ること
⑧ 業務終了後、丁寧な洗顔も行うこと3.帰宅後の対応
① 帰宅直後の手洗い及び手指消毒の実施
② できるだけ早い時間帯で洗髪を行うこと
③ 同居者があれば脱衣後の衣服は峻別すること
私たち理学療法士は医療専門職としての臨床業務のみならず、家族や親族、そして友人た
ちにも新型コロナウイルス対策について啓蒙していかねばなりません。自分が感染しては
ならない、誰も感染してはならないという強い自制心と責任を持って行動してください。
私たち理学療法士が医療崩壊の引き金になってはなりません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

半田協会長は感染の専門家ではないが…

もちろん半田協会長は感染に関する専門家ではありません.

SNSでは素人の協会長からこんな情報を発せられても…なんていった声もあるようですが,私自身は非常に臨床で勤務する理学療法士にとって有益な情報発信だと感じました.

2.理学療法士業務における具体的な対応
① 着替え
・勤務先到着後速やかに手洗い及びユニフォームの着替えを行うこと
・感染源となる時計、指輪、スマホ等個人所有物の除去
・ユニフォームは予防着であるとの認識を持つこと
・予防着の上に私服を着用しないこと
・襟や袖口から私服が出ないこと
・ユニフォーム(予防着)のまま院外に出ないこと
・業務終了後、翌日のためにユニフォームを消毒すること
理学療法士は業務上で靴を脱ぐことが多いことを考慮して、業務中の靴下は別に
用意すること
・手指消毒等の終了後に私物を着用すること

特に靴を脱ぐといった部分に関してはその通りですよね.

元来靴下を履き替えて仕事をされている方も多かったかもしれませんが,われわれはプラットフォームの上に上がったり,クライアントのベッドの上に上がったりといったことが多いので,プラットフォームにウイルスが付着していれば簡単にウイルスを持ち帰ることになりますもんね.

第2報に期待

詳しい専門的なものは近日中に配布される予定となっております.

今回の第1報はどちらかといえば理学療法士個人向けに発信された印象がありますが,第2報はぜひ管理者の理学療法士が職員の健康管理や行動制限も含めてどのように対応すべきかといった視点での情報も待たれますね.

 

 

 

 

 

今回は半田協会長が出された,理学療法士としての新型コロナウイルス対策についてご紹介させていただきました.

協会からこういった情報を発信いただけるのはありがたいですね.

今回の日本理学療法士協会から出された情報を遵守して皆様も感染拡大予防に努めましょう.

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