リハビリテーションは不要不急か?新型コロナウイルス感染拡大による回復期リハビリテーション病棟の閉鎖

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リハビリテーションは不要不急か?新型コロナウイルス感染拡大による回復期リハビリテーション病棟の閉鎖

新型コロナウイルス感染拡大による影響は理学療法士・作業療法士にも及んできております.

パーソナルジム,外来リハビリテーション,通所サービス利用者の減少については以前の記事でもお伝えさせていただきました。

 

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理学療法士・作業療法士の職場としても最も多い回復期リハビリテーション病棟にも新型コロナウイルス感染拡大の余波が及んできております.

今回は新型コロナウイルス感染拡大による回復期リハビリテーション病棟の閉鎖について考えてみたいと思います.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニュースによると

2020年3月18日,新潟県内の総合病院のリハビリ科職員に新型コロナウイルス感染者が発覚し,外来のリハビリ科業務および入院のリハビリ科業務をともに休止し,また4階回復期リハビリ病棟を閉鎖させていただきました.

ついに病院におけるリハビリテーション業務にまで影響が及んでいる状況です.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新型コロナウイルス感染拡大でリハビリ室は一番に閉鎖される

これも以前の記事でご紹介させていただきましたが,リハビリテーション室や理学療法士・作業療法士の働き方というのは今ニュースで自粛が呼び掛けられている3密がすべてそろってしまう環境なんですよね.

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理学療法士・作業療法士のクライアントへの関わり方って濃厚接触のオンパレードですし,濃厚接触せずに介入するというのは不可能に近いところがあります.

また理学療法士・作業療法士ってクライアントへの接触時間が長いんですよ.

加えて理学療法士・作業療法士の働き方の特徴として病棟をまたいで仕事をすることも多いと思いますので,感染を拡大する源にもなりかねません.

そのため病院業務の中でも一番に閉鎖される可能性が高いのがリハビリテーション部門というわけです.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リハビリテーションは不要不急か?

病院の中で考えると理学療法士・作業療法士が行うリハビリテーション業務というのは直接的にクライアントの命に関わるものではありません(内部障害系の理学療法では生命に直接的に影響が及ぶ場合もあると思います).

もちろんリハビリテーションを実施できないことによるクライアントへの不利益は図り知れませんし,間接的に考えるとリハビリテーションサービスを提供できないことがクライアントの生命予後を悪化させてしまう可能性は非常に高いでしょう.

しかしながらあくまで間接的なものなので,病院全体の機能を考えると最も縮小しやすいのはリハビリテーション部門の業務ということになってしまいます.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感染拡大によるリハビリテーション病棟閉鎖がクライアントにもたらす影響は?

今回閉鎖された回復期リハビリテーション病棟というのは,言うまでもなく日常生活に復帰するために入院しながら,医師・理学療法士・作業療法士・看護師等が集中的にリハビリテーションを提供する施設です.

感染拡大で回復期リハビリテーション病棟の閉鎖が増加してしまうと,集中的なリハビリテーションを受ける必要のある脳卒中例や下肢骨折例のリハビリテーションが行えません.

特に発症早期というのは回復のゴールデンタイムですので,この時期にリハビリテーションが実施できないというのはクライアントにとっても致命的です.

新型コロナウイルスの感染拡大が原因となったリハビリ難民が今後増加していく可能性も高いです.

リハビリテーションを受けられないのにただただ入院をしていても全く意味がないわけです.

リハビリテーション病棟閉鎖には至っていなくとも,感染拡大による影響で食堂での集団での食事摂取を自粛する等,クライアントの活動機会が減少している医療機関も多いのが実情です.

また回復期リハビリテーション病棟も数に限りがありますので,各地で回復期リハビリテーション病棟が閉鎖されてしまうと,待機者が増加し,転院が困難となってしまいます.

一般病床が新型コロナウイルス感染者の受け入れで圧迫される中で,回復期リハビリテーション病棟への転院まで滞ってしまうとまさに医療崩壊をまねきかねません.

 

今回は新型コロナウイルス感染拡大による回復期リハビリテーション病棟の閉鎖について考えてみました.

この状況だと医療機関に勤務する理学療法士・作業療法士にもさまざまな影響が出そうですね.

何より一刻も早い収束を期待したいですね.

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