目次
延期されていた認定理学療法士試験がWEB試験に
2月末に行われる予定であった認定理学療法士試験ですが,ご存知のように新型コロナウイルスの感染拡大に伴い,延期となっておりました.
どのような形で延期されているのかが注目されておりましたが,本日付で受験者ヘは延期された認定理学療法士試験の詳細に関して連絡がありました.
この延期されていた認定理学療法士試験ですがなんと驚くべきことにWEB試験になるようです.
今回は延期されていた認定理学療法士試験がWEB試験として執り行われる件について考えてみたいと思います.
延期されていた2019年度認定理学療法士試験の詳細(メールの内容の抜粋)
2019年度認定試験年期に関しまして,受験予定の会員の皆様には大変ご心配とご迷惑をおかけいたしております.
さて,延期しました認定試験の振替実施開催に関してご案内いたします.
新型コロナウイルス感染の終息目途が立たない状況を鑑み,2019年度の認定試験はWEBにて実施することといたします.
受験予定の方々へは改めて書面にて詳細をお送りいたします(4月上旬ごろより順次発送予定).
恐れ入りますが,現在WEB試験の開催に向け,詳細を確認・構築を同時にしている段階のため,本メールへのお問い合わせはお控えいただき,後日郵送される書面をご確認後,お問い合わせいただきますようお願い申し上げます.
ちなみにWeb試験ですが,2020年5月10日(日)17時~行われるようです.
受験できない場合は申請取り消しが可能で,申請料は返金されるようです.
WEB試験のメリット・デメリット
まずメリットを考えてみると,当然大勢が同じ会場に会する必要が無くなりますので,感染拡大の抑止につながることは言うまでもありません.
加えて会場まで移動しなくてよいことを考えると,地方の理学療法士にとっては旅費が不要となる点も考えると非常に大きなメリットがあると思います.
一方で従来と試験形式が変わる可能性も高いと思われますので,試験対策にも困るというのがデメリットでしょうか.
またまた自宅のWi-Fi環境が不安定であったりすると試験にも影響が出そうですので,そのあたりもデメリットでしょうか.
Web試験はいいのですが,日程を5月10日と急に決定されても対応できない理学療法士も多いと思います.
だって1か月先の日程なんて既に決まってますよね,スケジュール調整が難しい理学療法士のことが全く考慮されておりません.
今年度が最後のチャンスですので返金で済まされる問題ではありません.
事情が事情とは言え日本理学療法士協会もこのあたりは救済措置を考えていただかないと,せっかく認定理学療法士を取得しようといった学習意欲の高い理学療法士のやる気をそぐことにはならないでしょうか?
Web試験による認定理学療法士試験はどのような形になるのか?
現在のところ明らかになっているのは,認定理学療法士のWEB試験は,NSCAやACSMの試験のようにテストセンターに会して実施するような形式ではなく,自宅または職場のPCを使って行うもののようです.
当然ながら資料をみながらカンニングしながら試験を受けることも可能となってしまいますので,従来のような選択式での試験ではなくなる可能性が高いと考えます.
事情が事情だけになかなか難しいところですが,これまでの認定理学療法士試験と同等の難易度で試験を執り行う必要がありますので,どのような形式にするかというのは非常に難しいですね.
ただ考えられることとしては,カンニングができるような選択式の試験ではなく,記述式の問題になる可能性が高いと考えます.
例えば○○の理学療法評価・アプローチについてまとめなさいといったような内容でしょうか?
ただ記述式となると採点が大変そうですよね…
認定理学療法士試験の症例審査だけでも大変でしたから,試験の採点が私のところにも回ってこなければよいなと願うばかりです…
口頭試問なんて声も上がっておりますが,同時間での試験ですので記述式試験の可能性が高いと考えます.
選択式と異なり合否の客観化が難しそうですね…
今回は延期されていた認定理学療法士試験がWEB試験として執り行われる件について考えてみました.
認定理学療法士の試験をWEB試験にするとは斬新すぎますね,認定理学療法士試験に関してこれだけ短期間でこれだけ革新的な対応を行った日本理学療法士協会は素晴らしいというのが個人的な感想です.
大分県のクラスター感染も気になりますし,5月の全国研修会もLIVE配信やWebを使った学会開催へと踏み切る可能性が高そうですね.
準備をされる先生方にとっては非常に大変だとは思いますが,このコロナショックを機に理学療法士の学習の方法論が変化していくことは素晴らしいことですね.
コメント