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理学療法士・作業療法士×○○
最近のSNSでは「理学療法士・作業療法士×○○」といった記載って目にすることが多いですよね.
私自身はこの記載に関して,○○なんてかけ合わせる必要はない,理学療法士・作業療法士としての専門職としてのスキルが重要だなどと考えておりました.
結局,かけ合わせる必要があるということは,理学療法士・作業療法士として中途半端だななんて印象を持っておりましたが,時代を考えると「理学療法士・作業療法士×○○」ってすごく重要だと最近感じ始めました.
今回は最近よく目にする「理学療法士・作業療法士×○○」について考えてみたいと思います.
理学療法士・作業療法士プラスαの付加価値を
「理学療法士・作業療法士×○○」というのは理学療法士・作業療法士としてだけでなく,理学療法士・作業療法士に加えて付加価値のある資格を取得したり,ダブルワーカーや副業を始める理学療法士・作業療法士を指します.
副業の解禁等の時代の流れに合わせて,理学療法士・作業療法士の働き方も多様になってきているということです.
理学療法士・作業療法士数は年々増加しており,就職・転職やキャリアアップのためには,ただ「理学療法士・作業療法士の国家資格を取得しております」では不十分な時代になってきているわけです.
実際に就職活動や転職においても,資格欄が埋まっているかいないかで就職・転職にも影響が出る時代になってきております.
つまりベースとなる理学療法士・作業療法士の国家資格に加えて,プラスアルファの価値が求められる時代になってきております.
理学療法士・作業療法士×○○
「理学療法士・作業療法士×○○」にもさまざまな形があります.
例えば○○の部分に理学療法士・作業療法士のより特化した専門領域を持ってくるパターンもあります.
「理学療法士・作業療法士×呼吸」みたいな感じですかね.
理学療法士・作業療法士としての専門知識の土台の上に,更に価値を積み上げていくパターンです.
日本理学療法士協会の認定・専門理学療法士資格を取得するとか,ケアマネージャーや呼吸認定療法士などの資格を取るといったパターンが多いと思います.
これらは日々の診療に活かせるだけでなく,理学療法士・作業療法士としての転職の際には,より強いアピールポイントになります.
また○○の部分に,理学療法士・作業療法士の専門分野から少し離れた領域を持ってくるパターンもあります.
「理学療法士・作業療法士×youtuber」みたいな感じですかね.
理学療法士・作業療法士としての専門知識の土台の上に,専門外の新たな価値を積み上げていくパターンです.
美容分野の専門資格を取得したり,理学療法士・作業療法士としての視点を生かしながら,新たな領域で活動していく理学療法士・作業療法士も増えてきております.
一番重要なのはonly oneになること
今後非常に重要なのは,理学療法士・作業療法士としての価値を高め,職場や組織の中で,もしくは日本の中でonly oneの唯一無二の存在になることです.
得意分野を作る際には,他者が取り組んでいないニッチな領域でonly oneとなる方法もありますし,何より自分自身が興味・関心のある分野で研鑽するといった方法もあります.
いずれにしてもこれだけ理学療法士・作業療法士が増えている時代ですので,自分の得意分野,これは他人には負けない付加価値を身につけることが今後の時代を生き抜いていく上では非常に重要です.
どちらも中途半端にならないように
「理学療法士・作業療法士×○○」を考える際には,理学療法士・作業療法士としてのベースの部分と,その上に乗っかる○○の部分がどちらも中途半端にならないように取り組むことが重要です.
特に理学療法士・作業療法士としてのベースの部分が中途半端だと,いくら○○の部分で卓越する能力を持っていたとしてもする部分があったとしても,理学療法士・作業療法士としてどうなのといった話になってしまいます.
また重要なのは「×」の部分です,「×」というのは積を表しますので,理学療法士・作業療法士としてのベースが中途半端であれば○○の部分でいくら高い能力を持ち合わせていても,相乗効果が生まれにくいわけです.
高いベースとしての理学療法士・作業療法士の能力に高い専門性である○○の部分が掛け合わされることで,高い相乗効果が生まれるわけです.
Generalistとして広くさまざまな疾患に対応できるベースの能力を持ちつつも,何かしらのSpecialityを持った理学療法士・作業療法士が今後求められる理学療法士・作業療法士像ではないかと思います.
新生涯学習制度でいえば登録理学療法士といったGeneralistでありながら,認定・専門理学療法士といったSpecialistでありたいですね.
今回は最近よく目にする「理学療法士・作業療法士×○○」について考えてみました.
皆様も○○の部分について,自分がこれは他者には負けないと自負できるようなSpecialityを見つけた上で,「理学療法士・作業療法士×○○」を謳えるような理学療法士・作業療法士を目指してください.
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