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2020年1月29日 中医協から来年度の診療報酬改定情報~理学療法士等による訪問看護編~
理学療法士・作業療法士の皆様も非常に気になる来年度の診療報酬改定の情報に関して,1月29日に中医協が発表されました.
最後は診療報酬改定の中でも注目されている理学療法士等による訪問看護について情報をお伝えしたいと思います.
第1 基本的な考え方
まずこの基本的な考え方の部分ですが,理学療法士や作業療法士が訪問看護から訪問することがどのように医療的なニーズの高い利用者への訪問看護の妨げになるのかが理解できません.
以前から医療ニーズがそこまで高くない患者にリハ職が繰り返しサービスに入る事例があるといった話が出ておりましたが,医療ニーズとリハビリテーションの必要性というのは別物なので仕方ない部分もありますよね…
1.理学療法士等による訪問看護について,週4日目以降の評価を見直す
現行制度では保健師・助産師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が同等に扱われているわけですが,改定案では保健師・助産師・看護師と理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が切り離されているのがわかります.
もちろん保健師・助産師・看護師と理学療法士・作業療法士・言語聴覚士とでは単価も異なります.
それが「●円」の部分です.
最終的にはここがどの程度になるのかが重要にはなりますが,保健師・助産師・看護師による訪問の単価よりも理学療法士・作業療法士・言語聴覚士による訪問の単価が引き下げられることは間違いないでしょう.
週4日目以降ですから,利用者さんも限られるのが実際で,今回の改定はそこまで大きな影響力は無いと思います.実際には週4以上で訪問看護(看護+理学療法士)利用されている方も多いと思いますので,今回の改定によってわれわれの関わる対象者層が変化する可能性はあるでしょうね.
2.訪問看護計画書及び訪問看護報告書について,訪問する職種又は訪問した職種の記載を要件とする
また今回の改定では,訪問看護計画書に訪問する予定の職種を,訪問看護報告書に訪問した職種を記載することが義務付けられます.
現行の制度では計画書などに職種を記載するルールはありませんでしたので,ここも変更点ですね.
日本理学療法士連盟が日本看護連盟に完敗
保健師・助産師・看護師と理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の差別化が行われることになるわけですが,やはり昨年の選挙での完敗が特にこの理学療法士等による訪問看護の部分に関しては大きく影響しているのでしょうね.
日本理学療法士連盟が日本看護連盟に完敗した形ですね…
情けないですが仕方ありませんね…
今回は来年度の診療報酬改定の中でも注目されている理学療法士等による訪問看護について情報を理学療法士の視点でお伝えしました.
ここは点数以外の部分はおおよそ確定でしょうね.
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