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理学療法士・作業療法士も知っておきたい
「何卒よろしくお願いいたします」の意味と使い方
理学療法士・作業療法士も仕事の中でまたは日本理学療法士協会や都道府県理学療法士会の仕事の中で,他施設の理学療法士・作業療法士に電話やメールで連絡するといった機会は少なくないと思います.
理学療法士・作業療法士も電話やメールで使うフレーズではないでしょうか?
この表現を使用する場合には,相手に対してお願いや依頼をする場合が多いと思いますので,相手に対して失礼のないような表現を使わないとこちらのお願いや依頼を断られてしまうかも知れません.
今回は理学療法士・作業療法士も知っておきたい「何卒よろしくお願いいたします」の意味について考えてみたいと思います.
「何卒よろしくお願いいたします」の意味
「何卒よろしくお願いいたします」は多くの場面で見ることのできる依頼するときに使われる言葉です.
私自身も電話やメールの中で「何卒よろしくお願いいたします」といった表現は非常に多く使用します.
「よろしくお願いいたします」でも意味は十分伝わりそうなのですが,「何卒」にはそもそもどのような意味があるのでしょうか.
何卒って?
「何卒」は「なにとぞ」と読みます.
くれぐれも「なにそつ」と読まないように気をつけましょう(笑).
漢字で見る機会が多い言葉ですのでこの点にはまず注意しておく必要があるでしょう.
気になる「何卒」の意味ですが,相手へのお願いの気持ちを強調する表現と,「何とかして」と同じ意味で自分が手段を尽くす際に使用します.
「よろしくお願いいたします」と思う気持ちをより強く表したい場合に「何卒よろしくお願いいたします」と使用するわけです.
「何卒よろしくお願いいたします」の使い方と使用例
この「何卒」ですが,お願いや依頼をした後の締めの言葉として使われることが多いです.
本文中の内容について「ご考慮ください」と締めくくる場面で使える便利な言葉ですので使用頻度も高いです.
例としては,「またの機会がございましたらその際は何卒よろしくお願いいたします」とか,「お忙しいところ恐れ入りますが何卒よろしくお願いいたします」といったような形式で用いられることが多いです.
「何卒」を使用する際の注意点
「何卒」はメールや手紙で使用される頻度の高い表現ですが,その使い方には注意が必要です.
まず誰に対して使うかですが,同僚や後輩などに「何卒よろしくお願いいたします」と使ってしまうと,必要以上にかしこまりすぎている印象を与えてしまいます.
「何卒よろしくお願いいたします」は丁寧な言い方となりますので,基本的には先輩や上司などに締めの言葉として使用する言葉です.
「何卒」に続く言葉は「お願いいたします」? 「お願いします」?
「何卒」には前述のように「どうか」「ぜひとも」「今回ばかりは」と同じ意味が含まれます.
そのため,「何卒お願いします」と使ってしまうとせっかく「何卒」と使って丁寧な表現をしたにもかかわらず,語尾が「お願いします」となっているため違和感を感じてしまうと思います.
「何卒」を使うのであれば「お願いいたします」や「お願い申し上げます」と語尾に関してもより丁寧な表現を使ったほうが良いでしょう.
何度も使用しないようにする
「何卒」は様々な場面で使える便利な言葉です.
しかし同じメールの中で何度も使用すると,どこを強調したのか何を伝えたいのかがぼやけてしまいます.
最後の締めの言葉として使用するのにとどめて,同じメールの中には何度も書かないようにすることも重要です.
「何卒」と一緒に使えない言葉は?
「何卒」には「どうか」「どうぞ」の意味が含まれています.
したがってこれらの言葉と一緒に使うのは避けましょう.
「何卒どうぞよろしくお願いいたします」や「どうぞ何卒よろしくお願いいたします」というのは表現として誤りなわけです.
今回は理学療法士・作業療法士も知っておきたい「何卒よろしくお願いいたします」の意味について考えてみました.
メールでは使用頻度の高い表現ですので確実におさえておきたいところです.
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