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どうしたら理学療法士・作業療法士に書籍や雑誌の執筆依頼が来るの?
私自身もここ最近は書籍や雑誌の執筆をさせていただく機会を頂けるようになりました.
書籍や雑誌に自分の名前が残るというのは専門職としてもこの上ない喜びなわけですが,どうすれば書籍や雑誌の執筆依頼が来るのでしょうか?
今回は私の経験も踏まえてどうしたら理学療法士・作業療法士に書籍や雑誌の執筆依頼が来るのか考えてみたいと思います.
執筆依頼のパターン
書籍や雑誌の総説の執筆を依頼されるパターンにはいくつかあると思います.
まず1つ目はコネクションですね.
正直これが一番多いと思います.
それから原著論文等の業績に対して執筆依頼をいただけるケースがあります.
最後はこういったブログを通じて,書籍の刊行に至るといった例もあるようです.
コネクションによる執筆依頼
書籍の編集をするレベルの理学療法士の先生と何らかのコネクションがあれば,書籍の分担執筆のチャンスが巡ってきます.
私自身もこういったパターンで数回執筆をさせてもらったことがあります.
書籍によっては研究室のメンバーで書籍を分担執筆しているものも多いので,大学院に進学するのであれば書籍の編集を多く手掛けておられる先生の研究室に所属するというのも,自身の可能性を広げる上で1つの視点だと思います.
業績に対しての執筆依頼
これも数回経験があります.
編集委員を務める全く知らない理学療法士の方から,電話で「○○」の論文を拝見させていただきましたが,○○といった内容の記事を執筆いただけませんかといったような依頼です.
こういった依頼はコネクションによる執筆依頼よりも嬉しいもので,やっぱり論文というのは読んでくれている人は読んでくれているのだといったことを実感します.
またこういった依頼の場合には,自分自身が普段取り組んでいる研究分野のピンポイントであったりしますので,記事も執筆しやすいですし,伝えたいことが多くて逆に困ったりします.
ブログを通じて
私自身はブログをはじめてまだ5か月目ですが,ブログを通じて編集者の方から書籍や雑誌の執筆依頼があったことはありません.
簡単な記事を書いてもらえないかといった依頼は1度ありました.
ブログって正直無責任なところがあって,ただただ自分の意見や考えを記述しておりますので,客観性や信頼性というところから言えば大きな問題があるわけですが,ブログを通じて書籍や雑誌の執筆依頼が来るというのは夢ですね.
個人的に思うのはブログの中にも,信用できない記事もあれば(自戒も含め),素晴らしい記事もあるわけで,情報の受け手側が情報を吟味する力が求められると思います.
ましてや全く知らない人が書いた記事の内容をどこまで信じられるかと考えると,自分であれば疑いながらかなり批判的にブログの情報を見ていきます.
これはブログに限ったことではありませんが,情報が溢れている世の中で取捨選択する能力は理学療法士や作業療法士にも必要不可欠な能力になるでしょうね.
ですので皆様も私の記事をどうぞ批判的に疑いの目で見てくださいね(笑)
気になる収入は?
収入の形態は報酬方式の場合と印税方式の場合があります.
報酬方式の場合は頁数や文字数に応じた対価を頂いて終わりといった方式です.
つまり書籍が売れようが売れまいが得られる収入は同じということです.
報酬方式の場合には,記事の量にもよりますが,雑誌8ページ前後で3~5万円前後,書籍8ページ前後で3~5万円前後といったところです.
一方で印税方式の場合には,各出版社が定めている係数や執筆したページ数,販売された書籍数,書籍の値段に応じた報酬が年に1回振り込まれる方式となっております.
これもどのくらいその書籍が売れるかによって様々ですが,理学療法士・作業療法士の書籍マーケットなんて総数がせいぜい20万人といったところですから,たかがしれているわけです.
一般書になれば話は別です.数千万人がマーケットのお客さんになりますので,夢は膨らみます.
今ご紹介いたしました収入はあくまで分担執筆の場合です.
書籍の編集をしたり,単著で何百ページも執筆すればさらに印税が増えるわけです.
最近は分担執筆の書籍が多いですけどね…
それでも優雅に印税生活なんて言うことはまずありません.
今回は私の経験も踏まえてどうしたら理学療法士・作業療法士に書籍や雑誌の執筆依頼が来るのか考えてみました.
一番はコネクションを作ることでしょうか?あとはコツコツと論文を執筆するというのが遠回りですがそれしか方法はないと思います.
自費出版なんて言うのもありますが,理学療法士・作業療法士のマーケットを考えると危険すぎます.
書籍や雑誌の執筆をして得られる対価はかなりしれてます…
費用対効果で考えればセミナー講師の方がよっぽど効率的です.
ただ私自身は書籍や雑誌の執筆を通じて自身の考えをサマライズする作業はわれわれ理学療法士・作業療法士を大きく成長させるということです.
また書籍や雑誌の執筆を通じてセミナー講師の依頼があることもあるでしょう.
論文にしても書籍にしても紙で残るものというのは非常に影響力が大きいのも事実です.
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