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2025年1月以降発刊の理学療法関連書籍5選
最近は発刊される理学療法関連の書籍も多いので,把握するのが大変です.
私も月1回は本屋で関連書籍をリサーチしております.
今回は2025年1月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきます.
園部俊晴の臨床『徒手療法ガイドブック』 腰部・殿部・股関節・大腿編
またまた楽しみな一冊が出版されました.
慢性痛を引き起こす原因となる「滑走性」と「伸張性」の重要性について解説されており,園部先生がいつも重要視されている痛みの評価と治療に役立つ「第3水準の評価」について詳しく解説されております.
腰部,殿部,股関節,大腿の各部位に対する具体的な徒手療法テクニックを,豊富な写真とわかりやすい解説で紹介してあり,これは必読の内容となっております.
生成AIを超えろ! これからの医療者のためのAI学術活用術
抄録作成,学会発表,論文執筆には「コツ」があり,これを理解すると迷いが消え,学術活動は飛躍的に進捗します.
この書籍は2名の著者が自らの経験に基づいた「学術のコツ」をふんだんに盛り込み,さらにそうした学術の文脈で生成AIをどのように活用するかを解説した一冊となっております.
研究をより効果的に表現し,高品質な成果を発表できる「学術のコツ×生成AI」の力を養う実践ガイドです.
セラピストのためのChatGPT活用ガイド
今話題の1冊です.
リハビリテーション現場でのChatGPTの効果的な活用法を分かりやすく解説されております.
セラピストの業務をサポートするために,AIツールを使って日々の作業効率を最大化する方法が紹介されております.
基礎的な知識から実践的な使い方まで,初心者にもわかりやすく解説されております.
リハビリテーションプランの作成,経過報告書の作成,プレゼン資料作成など,多様な業務での活用例が豊富に掲載されております.
AIを使って現場の負担を軽減し,より良いリハビリテーションを提供したい方に必携の一冊となっております.
高次脳機能障害リハビリテーションの掟
高次脳機能障害診療リハビリテーションを体得できるOT・PT・ST活躍のための1冊です.
高次脳機能障害の診断や評価といった基本から,失語症,失行,失認,右半球症状,記憶障害,注意障害,前頭葉障害,行動障害,認知症といった各障害の評価法と具体的な訓練とリハビリテーションの方法,社会的支援まで必須知識を1冊で学べる内容となっております.
OT・PT・STがそれぞれの臨床現場で実際にリハビリを行うときに役立つエキスパートの工夫や,最新のエビデンスも解説し,入門書としても知識のアップデートとしても読んでおきたい1冊です.
超入門! Rでできるビジュアル統計学 学会・論文発表に役立つデータ可視化マニュアル (2版)
相関と回帰分析,因果推論,メタアナリシス,生存時間解析,臨床検査学・診断学,生命医科学など,医学・生命科学分野の中でもより汎用性の高い可視化表現がピックアップして解説されております.
各グラフは,「概要→グラフとその解説→注意点→Rでの実装」という流れで構成されているため,自身の習得レベルに合わせて情報を取捨選択しながら,カラーでの複雑な可視化表現などを楽しめる内容となっております.
医療系の論文でよく使われる統計手法,あるいは解析手法の図示を洗練させるにはどうしたらよいのか,統計解析したあとの処理などの実践方法を学べる一冊となっております.
今回は2025年1月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきました.
今月も良書が多く発刊されております.
理学療法士・作業療法士の皆様もこの機会に新たな学びに挑戦してみてはいかがでしょうか?