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読みたくなる理学療法士・作業療法士のサマリ
理学療法士・作業療法士のサマリって自己陶酔型の読みたくなくなるサマリって多いですよね.
だらだらと書いてあって結局何を言いたいのかよくわからないサマリが多いです.
話にまとまりが無く,教育レベルの低さを露呈した文章ってよく見かけます.
今回は読みたくなる理学療法士・作業療法士のサマリについて考えてみたいと思います.
時系列がわかりやすくまとまっている
いつ,何をしたのかといった時系列で簡潔にまとめられていると読みやすいです.
長々と文章で記載せずに時系列で箇条書きで書かれてあると短時間で情報を取れますしね.
文章があまりにも長いと読まれない可能性もあります.
忙しい臨床の中で短時間で必要なことを伝える意識が必要だと思います.
改善した点,残存している問題点が記載されている
理学療法や作業療法を行う中でどこが改善してまだどういった問題が残っているのかが明確だとありがたいですね.
結局のところこのあたりが具体的に欠ける理学療法士・作業療法士ってクライアントの全体像を捉えられていて,予後予測なんかもできていることが多いです.
クライアントの全体像が見えていない場合にはこのあたりが的外れな内容であるケースが多いですね.
この部分もあまり細かいと読まれないので端的に記すことがポイントです.
キャラクター(性格)についての記載がある
これは賛否両論ありますが,個人的にはここは一番欲しいです.
もちろん性格とかいうのは人によってとらえ方が異なるわけですが,性格やリハビリ意欲なんかは事前に情報が欲しいですね.
これは理学療法士・作業療法士宛のサマリはもちろんですが介護支援専門員や介護スタッフ向けのサマリでも需要が高いです.
書く方としては言葉を選ぶことになりますのでなかなか書きにくい部分もありますけどね.
バックグラウンドについての記載もある
こちらも必要に応じて特記すべき内容があれば記した方が良いと思います.
一から情報収集するのって大変ですし,情報収集される側も何度も聞かれたくないですからね.
クライアントの家族の情報や環境面までしっかりと評価できている理学療法士・作業療法士ってやっぱりできる方が多いと思います.
読み手の立場に立って書く
ここは一番重要なポイントです.
サマリを書く場合には誰宛に書くのかを必ず意識しましょう.
理学療法士・作業療法士宛に書く場合と介護支援専門員や介護福祉士宛に書く場合では内容ももちろん変わってきます.
場合によっては専門用語を使わないことが多いこともあります.
介護支援専門員や介護福祉士宛に理学療法士・作業療法士にしかわからないような専門用語を羅列しても何も伝わりません.
今回は読みたくなる理学療法士・作業療法士のサマリについて考えてみました.
重要なのは読み手に配慮した書き方です.
どんなに素晴らしい内容であっても読まれないと意味がありませんし,伝わらないと意味がありません.
あなたのサマリがクライアントのその後のリハビリテーションの経過を左右するということを肝に銘じて,伝えるべき内容を簡潔に伝えられると良いですね.
私も十分にはできておりませんが…