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理学療法士・作業療法士もこういったポスター発表は避けたい
理学療法士・作業療法士が学会発表する際の形式にポスター発表があります.
ポスター発表は口述発表よりも容易と考えられることが多いですが,非常に難しい発表形式でもあります.
今回は理学療法士・作業療法士もこういったポスター発表は避けたいということで,ポスター発表における御法度をいくつかご紹介させていただきます.
ポスター内に説明文が無い
ポスター発表と口述発表には大きな相違があります.
口述発表の場合には基本的にはスライドを見せながら説明をしていく形式になりますが,ポスター発表時には説明が無くともある程度内容が伝わるような配慮が必要です.
そのためポスター作成時にはポスターを見た人が読めば中身が分かるようにすることが重要となります.
口演発表であれば,スライドにグラフだけを提示して,伝えたい部分を口頭で説明することが可能です.
しかしながらポスター発表の場合には,紙面のみで内容を完結させる必要があり,説明文の記載が必須です.
ただしあまり説明文が多いと論文のようになってしまいますので,重要な内容を絞ったうえで説明を加えるといった点が重要になるでしょう.
特に図表に関してはその図表の中でもどこに注目してほしいかといった点に関して十分な説明を加える必要があります.
パワーポイントのスライドを印刷して並べただけのポスター
理学療法士・作業療法士のポスター発表でもよくあるのがパワーポイントのスライドを並べて張っただけのポスターです.
これではいただけません.
ポスター発表の場合にはポスターならではの工夫が必要です.
最近は一枚形式のポスターが主流になってきており,各コンテンツをどのように配置するかといった点も重要となります.
ポスターを貼って発表時には姿を現さない演者
これは理学療法士・作業療法士に限らずポスター発表あるあるですね.
ポスター貼り逃げってやつです.
ただこれって何のための発表かわかりませんよね?
形式上発表したことにはなるのかもしれませんが,発表内容に関して実りあるディスカッションをしてこそ学会に参加する意味があるわけですので,貼り逃げは言語道断です.
発表時間を忘れてしまっていたなんてケースにも注意が必要です.
ポスターの貼り逃げは結果的に施設の名誉を汚すことにもなりますし,研究者としても価値を下げることになるでしょう.
特に海外発表で英語で質問されるのが怖いので逃げて姿を現さないなんてことがよくありますが,これだけは避けるべきです.
ポスター正面に立ってブツブツ話すプレゼン
またよくあるのがポスターの正面に立って小声でぶつぶつ原稿を読み上げるスタイルの発表です.
本当にこの演者は伝える気があるのかと思ってしまうこともあります.
演者は必ずポスターが聴衆者に対して見えるような位置に立つ必要があります.
また原稿を読み上げるのではなく,ポスターを示しながら聴衆者の顔を見ながら説明するつもりでプレゼンを行うといった点も重要なポイントになるでしょう.
今回は理学療法士・作業療法士もこういったポスター発表は避けたいということで,ポスター発表における御法度をいくつかご紹介させていただきました.
理学療法士・作業療法士の皆様もポスター発表をされる際には注意してみてください.