理学療法士・作業療法士に多い「でっ?」ていう発表

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理学療法士・作業療法士に多い「でっ?」ていう発表

理学療法士・作業療法士が学会に参加して出くわすことが多いのが,「でっ?」ていう演題発表です.

7分かけて聴いたもののしたけど特に得られるものが何もなかったなんて発表も少なからずあります.

そもそもなぜこんなことを研究しようと思ったのかが理解できないといったことすらあります.

こういった研究には重要な欠かすことのできないポイントが不足していることが多いです.

今回は理学療法士・作業療法士に多い「でっ?」ていう発表について考えてみたいと思います.

 

 

 

 

 

 

聞いても何も得られない発表

理学療法士・作業療法士の皆様も学会に参加して,一般演題発表を聴講した後に「それで?」って感じたことがありませんか?

地方の学会のみならず,全国規模の学会でも「でっ?」ていう発表ってけっこうあります.

もちろん質問が出ないですし,座長も質問や意見するのに困っているような場面もしばしば見受けられます.

 

 

 

 

 

 

 

 

若手理学療法士・作業療法士が発表を経験するための発表であれば目をつむるしかない

「でっ?」ていう発表を行っている理学療法士・作業療法士の特徴として若い理学療法士・作業療法士が多いといった点も特徴です.

おそらく何か発表を義務付けられていて,データベースにあったデータでよくわからないままに統計解析をしてとりあえず発表にこぎつけたといったところでしょうか.

学会発表をすることそのものはとても良いことだと思いますし,発表の過程でいろいろ調べることで勉強になることも多いでしょう.

そう考えると若手理学療法士・作業療法士が発表を経験するための発表であれば目をつむるしかないといった側面もあるのでしょうか?

発表内容はともかく発表することに意味があるといった考え方です.

 

 

 

 

 

 

 

なぜ「でっ?」ていう発表になるのか?

ではなぜ理学療法士・作業療法士の発表が「でっ?」ていう発表になってしまうのでしょうか?

一番の原因は研究そのものがクリニカルクエスチョンからスタートしていないところにあると思います.

臨床でクライアントと向き合う中で出てきた疑問で無いから,研究テーマとしてなぜそんなことを調査したのかが理解してもらえないことが多いんですね.

データベースとだけ向き合って,そこから何か発表できないかと無理やり統計ソフトに突っ込んでいるパターンが多いのでしょう.

 

 

 

 

 

 

 

 

日々の臨床から湧き上がってくるクリニカルクエスチョンを研究にしよう

発表を経験するために若手理学療法士・作業療法士が「でっ?」ていう発表を行うのはある程度仕方のないことかもしれませんが,どうせ時間を確保して発表を行うのであれば,日々の臨床から湧き上がってくるクリニカルクエスチョンを研究テーマとした方が有益です.

発表に対するレスポンスも多く得られるでしょう.

よくわからないデータを組み合わせて発表するよりも,きちんとした症例報告を行った方がよっぽど意味があります

 

今回は理学療法士・作業療法士に多い「でっ?」ていう発表について考えてみました.

理学療法士・作業療法士界隈に多い「でっ?」ていう発表ができるだけ少なくなることを期待したいですね.

発表が終わって1つも質問や意見を聞くことができないなんていう場合は,もしかしたら「でっ?」ていう発表になってしまった可能性がありますので,注意したいですね.

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