疼痛は3つの側面から評価しよう

理学療法評価
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目次

疼痛は3つの側面から評価しよう

最近の疼痛科学の発展は目覚ましいですね.

理学療法士・作業療法士もVASだけとって疼痛評価をするといった時代は終わりましたね.

今回は理学療法士・作業療法士による3つの側面からの疼痛評価について考えてみたいと思います.

grayscale photography of man lying on floor

 

 

 

 

 

 

疼痛評価の3つの側面

疼痛評価においては以下の3つの側面から疼痛を評価することが重要です.

感覚的側面

情動的側面

認知的側面

 

 

 

 

 

 

 

感覚的側面

疼痛の感覚的側面からの評価では疼痛の強さと質を評価することが重要となります.

具体的には以下のような疼痛の特徴について評価することになります.

 

疼痛がどこに発生したのか?

疼痛がどういった疼痛なのか?

疼痛の強さはどのくらいなのか?

 

感覚的側面の評価には以下の評価が用いられます.

痛みの強さの評価

VAS(visual analogue scale)

NRS(Numerical rating scale)

 

痛みの質の評価

マクギル疼痛質問票(SF-MPQ2)

 

 

 

 

 

 

 

 

情動的側面

疼痛の情動的側面からの評価ではクライアントがどのように疼痛をとらえているか,疼痛と不安との関連性について評価することになります.

具体的には以下のようなと苦痛の特徴について評価することとなります.

 

疼痛をどのように捉えているか?

疼痛の閾値が低下していないか?

疼痛が慢性化していないか?

 

情動的側面の評価には以下の評価が用いられます.

不安と抑うつの評価

HADS(Hospital Anxiety and Depression Scale)

 

不安の詳細な評価

State-Trait Anxiety Inventory(STAI)

 

 

 

 

 

 

 

認知的側面

疼痛の認知的側面からの評価では疼痛の捉え方や疼痛回避行動について評価が行われます.

具体的には以下のようなと苦痛の特徴について評価することとなります.

 

疼痛の捉え方が歪んでいないか?

回避行動をとり続けていないか?

疼痛が慢性化していないか?

 

認知的側面の評価には以下の評価が用いられます.

運動恐怖感の評価

Tampa Scale for Kinesiophobia(TSK)

 

今回は理学療法士・作業療法士による3つの側面からの疼痛評価について考えてみました.

疼痛の評価もかなり奥が深いです,VASやNRSを使用して疼痛の強さを評価することにとどまらず,疼痛の情動的側面および認知的側面の評価を行うことが重要になるでしょう.

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