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日本人の年収は30年上がっていない
理学療法士・作業療法士の年収についてはこれまでにも何度も取り上げてきましたが,平均年収は約410万円と言われております.
理学療法士・作業療法士の平均年収もここ数年は大きな変化はないわけですが,日本人の年収にも変化が無いってご存じでしたか?
今回は日本人の年収は30年上がっていないといったお話です.
日本人の年収
OCEDがまとめた年間賃金データによると日本人の年収は30年もの間ほぼ横ばいになっていることが示されております.
実はバブルが崩壊してからというもの日本人の年収というのは大きく変化しておりません.
米国なんかはここ30年で33%増と大きく伸びていますが日本の場合はほとんど変化は無い状況です.
30年間の平均給与の推移を見ても
1988年:3647000円
1998年:4648000円
2018年:4407000円
2020年:4330000円
とほぼ横ばいです
これが失われた30年とも言われる所以です
なぜ年収が変わっていないのか?
なぜ日本人の年収が変わっていないのかですが大きく分類すると3つほど原因があると言われております
①非正規労働者の増加
②解雇できないため給与を上げにくい
③人材の流動性が乏しい(転職しない)
さまざまな原因がありますが,主にはこれらの3つの要因が相互に作用しあっていると考えられます.
このままだとどうなる?
仮に今後30年も給与が上がらないとするとどういった問題が起こるでしょうか?
まず考えられることとして老後資金の不足が挙げられます.
平均寿命が延びるなかで老後資金が今より多く必要になる可能性があります.
またさらなる消費増税や物価の上昇によって生活費が厳しくなることも予測されます.
子育て世代の多い理学療法士・作業療法士に関連するところで考えると教育資金なんかにも影響が出そうです.
学費も年々上がっていますしね.
どうすればよい?
では理学療法士・作業療法士はどのように対策したらよいでしょうか?
答えは簡単です.
とにかく自分で収入を増やして資産を増やしていくことが重要です.
①収入を増やす
収入を増やす方法にもさまざまな方法が考えられます.
転職で増やすもよし
副業で増やすもよし
②資産を増やす
資産を増やすためにはどうすればよいでしょうか?
簡単なところで言うと投資などの資産運用を行って資産を増やすことが必要となります.
最近は投資を始める理学療法士・作業療法士も増えておりますが,積立NISAやiDeCOは必須といえるでしょう.
今回は日本人の年収は30年上がっていないといったお話でした.
マネーリテラシーが低いと言われる理学療法士・作業療法士ですが自身の将来のことについて真剣に考える必要がありますね.