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理学療法士・作業療法士がパワハラ受けたらどこに相談すればいいの?
最近はブラックな職場で働く理学療法士・作業療法士の話も耳にします.
サービス残業やパワハラ,休日出勤,不自由な有給休暇などいろいろな問題が山積みだと思います.
特に上司からパワハラにあっている場合って上司に相談できませんし,どこに相談すればよいのでしょうか?
労働基準監督署に相談すればよい?
おそらく多くの理学療法士・作業療法士が上司からパワハラを受けたら,労働基準監督署に相談すればよいと考えておられると思います.
ただこれって実は誤りなんですよね.
そもそも労働基準監督署とは?
労働基準監督署というのは病院が労働基準法などのルールを守って運用しているかどうかを監督するところになります.
もし労働基準法などのルールを遵守していない病院や施設があれば指導勧告を行ったり立ち入り調査を行ったりします.
労働基準監督署がホワイトすぎて話にならない
労働基準監督署は8:30~17:15の平日(土日祝日休み)しか開いていないという流石のホワイトっぷりを発揮してます.
ブラックな病院で勤務する理学療法士・作業療法士が労働基準監督署に相談に行こうにもなかなか時間の関係で相談できないことが多いでしょう.
労働基準監督署がダメなら
労働基準監督署に相談が難しい場合には,労働条件相談ほっとラインの利用がお勧めです.
労働条件相談ほっとラインは労働基準監督署が閉庁している平日の夜間と土日に電話ができる機関です.
厚生労働省から委託された業者が運営しています.
平日:17:00~22:00
土日:9:00~21:00
労働条件相談ほっとラインに相談できること
労働条件相談ほっとラインに相談できることには以下のようなものが挙げられます.
給与,残業代,休日・深夜手当等の賃金未払い
過剰な長時間残業
安全への配慮に欠けた現場での作業
実際の労働が雇用契約に記載されている内容と異なる
休日出勤の強要
有給休暇が取得できない
不当な解雇・懲戒処分
こんなところでしょうか.
労働条件相談ほっとラインに相談できないこと
一方で労働条件相談ほっとラインに相談できないこともあります.
以下のような事項は対象外となりますので注意が必要です.
パワハラ・セクハラ・モラルハラスメント
職場内の男女差別
育児・介護休暇を取得できない
実はハラスメント関係は労働条件相談ほっとラインでは相談できないんですね.
ではどこに相談すればよいのでしょうか?
総合労働相談コーナー
総合労働相談コーナーでは労働基準法に関することだけでなく労働に関するあらゆる問題の相談に乗ってくれる相談窓口です.
ハラスメントについてはまずはここに相談した方がよいでしょうね.
今回は理学療法士・作業療法士がパワハラ受けたらどこに相談すればいいのかについて説明させていただきました.
相談場所を間違えるとハラスメント被害が拡大して働きにくくなる可能性もあります.
ハラスメントを受けた時には適切なタイミングで適切な場所に相談をする必要がありますね.