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回復期リハビリテーション病院に勤務する理学療法士・作業療法士にお勧めの書籍5選
いまだに理学療法士・作業療法士の就職先として人気があるのが回復期リハビリテーション病院です.
回復期リハビリテーション病院といえば他職種連携や在宅に向けた関わりなどチームでの関わりが重要となります.
今回は回復期リハビリテーション病院に勤務する理学療法士・作業療法士にお勧めの書籍をご紹介させていただきます.
回復期リハビリテーション病棟マニュアル
この書籍は回復期リハビリテーション病棟のすべてがわかる実践書となっております.
制度のことも学べるので回復期リハビリテーション病棟に勤務する新人理学療法士・作業療法士は必ず目を通しておきたいです.
多職種がかかわる回復期リハビリテーション病棟において必要な「チーム医療」のポイントをより具体的に,いつ,誰が,何を,どうすればよいのかを理解するのに最適な構成となっております.
執筆陣の豊富な経験をもとに蓄積された数々のノウハウが公開されております.
また症例紹介や頻用スケールなど現場ですぐに役立つ情報が多数収載されているのがありがたいですね.
回復期のリハビリテーション医療に携わるすべての職種必携の1冊となっております.
回復期のリハビリテーション医学・医療テキスト
日本リハビリテーション医学教育推進機構,リハビリテーション医学会に加え,回復期リハビリテーション病棟協会,地域包括ケア病棟協会が監修する回復期のリハビリテーション医学・医療を正しく理解し習得するためのテキストブックです.
回復期リハビリテーションの教科書ともいえる一冊ですね.
簡潔な文章,理解を深めるカラーイラストで機能回復や活動の賦活化が最も期待できる回復期のリハビリテーション医学・医療が一読して理解できる構成となっております.
脳卒中の装具のミカタ[Web動画付]
近年,学生や若手療法士の装具離れ、装具を有効活用できていない現状が指摘され,「装具難民」という言葉も生まれております.
この書籍では装具初心者や装具の取り扱いに苦手意識のある読者に57のQ&Aを通して装具全般にわたりおさえておきたいポイントがわかりやすく提示されております.
また病期ごとの代表的な症例を通して理解を深められる構成となっております.
装具の調整法やトレーニング方法をはじめとしたweb動画が見れるのも分かりやすいですね.
57のQ&Aを見るだけでも本当に面白そうだなと思える一冊です.
脳卒中治療ガイドライン(2021)
回復期リハビリテーション病棟で最も多い対象疾患は言うまでもなく脳卒中です.
脳卒中・循環器病対策基本法に基づく脳卒中対策が大きく前進する2021年に,一般社団法人日本脳卒中学会脳卒中治療ガイドライン委員会が前版を全面改訂し、『脳卒中治療ガイドライン2021』が策定されました.
新規薬剤や治療機器の開発・導入を反映し,管理・予防・治療の方法とその選択が新たなエビデンスに基づいて大きくアップデートされています.
脳卒中症例を見る機会の多い回復期リハビリテーション病棟で勤務する理学療法士・作業療法士であれば脳卒中治療ガイドラインは確実に目を通しておきたいところです.
極める大腿骨骨折の理学療法
脳卒中に次いで回復期リハビリテーション病棟で多い対象疾患は大腿骨近位部骨折だと思います.
このMOOKの最大の特徴は,術式別に医師と理学療法士がペアになりご執筆されている点です.
骨折に対する質の高い理学療法を実践するためには,手術方法についての知識,情報は絶対不可欠です.
手術法の特徴,適応,手術アプローチ法についてわかりやすく解説されております.
また手術特性からみて術後,理学療法士が治療する際に特に注意してほしいことや知っておいて欲しいことについても記述されております.
さらに手術後の理学療法の流れの概略がパスなどに沿って時系列でまとめられており,術後から退院に至るまでの理学療法の評価と具体的治療,リスク管理などについても解説されております.
特に豊富な臨床経験から蓄積された,術式別による手術特有の痛みの部位,関節可動域制限の方向,筋力低下の部位,ADL障害や跛行などが紹介されております.
回復期リハビリテーション病棟で勤務する理学療法士・作業療法士にとっては術式毎の特徴の理解が難しい方も多いと思いますので,この書籍を通じて術式毎の理学療法のあり方を考えられると良いですね.
大腿骨近位部骨折例を見る機会の多い回復期リハビリテーション病棟で勤務する理学療法士・作業療法士であれば目を通しておきたい一冊です.
今回は回復期リハビリテーション病院に勤務する理学療法士・作業療法士にお勧めの書籍をご紹介させていただきました.
どれも良書ばかりですね.