登録理学療法士の更新要件が明らかに

認定・専門・登録理学療法士
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登録理学療法士の更新要件が明らかに

来年度からついに日本理学療法士協会の新生涯学習プログラムへの移行が始まります.

日本理学療法士協会は生涯学習の土台として「登録理学療法士」を位置付けており,登録理学療法士は5年ごとの更新が必要です.

今回は先日発表された登録理学療法士の更新要件について考えてみたいと思います.

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登録理学療法士になるには?

現行の生涯学習システムで認定・専門理学療法士資格を有している場合には自動的に新生涯学習システムでは登録理学療法士を取得できることになります.

また認定・専門理学療法士資格を持っていなくても新人教育プログラムを修了していて,かつ220ポイント以上の生涯学習ポイントがあれば自動的に登録理学療法士を取得できます.

なお新人教育プログラムを修了していない場合や修了していても取得ポイントが220ポイント未満の場合には,ポイント数に応じて前期・後期研修を受講することになります.

 

 

 

 

 

 

 

更新の申請手続

今回ご紹介するのは2022年4月に登録理学療法士を取得して以降の5年の更新に関する内容です.

2022年4月から更新に向けたポイント取得期間が開始されるわけです.

基本的には登録理学療法士更新のための活動対象期間内(登録理学療法士取得日~最終年度の12月末日まで)に更新要件をすべて満たすと自動的に更新完了となりますので,更新のための申請手続きは不要ですとなっております.

そのためこれまでのような煩雑な手続きは不要で,システム上で自動更新が可能になるものと思われます.

煩雑な手続きが無くなるのはありがたいですね.

なお注意が必要なのは新制度以降,現制度における履修ポイント基準は廃止されますので,2022年4月以降の活動が対象となるといった点に注意が必要です.

今までのポイントは2022年4月以降は意味を持たなくなるわけです.

 

 

 

 

 

 

 

更新要件の概要

更新要件ですが,基本的には1~5回目の更新には50ポイントが,6回目以降の更新には10ポイントが必要です.

2022年4月に登録理学療法士になった理学療法士は1回目の更新が2027年3月31日までのポイントを使っての更新ということになると思います.

更新には要件1と要件2を満たす必要があります.

 

要件1:ポイントの取得

ポイント取得ですが,(A)カリキュラムコードに準じた学習での取得」または「(B)雑誌投稿での取得」の方法で取得することになります.

なお(A)(B)の内訳に制限はないようです.

 

(A)カリキュラムコードに準じた学習

(A)カリキュラムコードに準じた学習というのは以下のような内容となるようです.

①「JPTANEWS」等を利用した問題解答

②日本理学療法士協会のeラーニングによる受講

③研修会・講演会・ワークショップ等の受講

ⅰ)協会・士会・ブロック協議会の主催のもの

ⅱ)士会が承認した会員所属施設の主催のもの

④学会への参加

ここでポイントになるのは①の「JPTANEWS」等を利用した問題解答ですね.

実はこれだけで5年×6ポイントで30ポイントが取得できます.

これはこまめにやりたいですね.

そうすればあと20ポイントを②~④で取得すれば更新が可能なわけです.

認定・専門理学療法士資格を持っている方は他へもポイントを回したいところですので,登録理学療法士の更新には無駄なポイントは使わず①の「JPTANEWS」等を利用した問題解答でできるだけ50ポイントのうち30ポイントを埋めたいところです.

なおポイントですがたったの50ポイントと思われる方も多いかもしれませんが,すこしこれまでの生涯学習プログラムとポイントが表すものが異なります.

ポイント数の計算ですが基本的に学習時間1時間で1ポイントとなっております.

最小単位は学習時間30分で0.5ポイントとなるようです.

つまり50ポイントというのは5年で50時間,1年で10時間といった計算になるでしょう.

そんなに難しい基準ではありませんが,上述したように認定・専門理学療法士資格更新のためのポイントをここで無駄に使用しないことがポイントになるでしょう.

 

(B)雑誌投稿での取得

また(B)として雑誌投稿でのポイント取得も認められるようです.

これは学術誌への論文掲載とは別に協会および士会が発行する広報誌等(学術雑誌を除く)への投稿や執筆でポイントが取得できるといった仕組みです.

無償で県士会に寄稿していたものが評価されるようになるということですね.

なお(B)のポイントについては更新に利用できるポイントは1年あたり上限5ポイントとなるようです.

これも一種の県士会活動への誘導に近いものと考えられますね.

 

要件2:更新時研修の受講

2つ目の要件ですが更新時に必須研修の受講が必要です.

必須研修には日本理学療法士協会の重点課題に基づいた内容が設定されており,最新の知見や動向等に関する研修を受講することになります.

eラーニングで受講できるようです.

基本的には受講方法を問わず最終年度での受講になるといった点もポイントですね.

2022年の新生涯学習制度開始後,初回の研修会開催が2026年となるようですので,2026年は多くの理学療法士がこの必須研修会を受講することになるでしょう.

受講期間は当該年度の9月1日~12月31日となるようです.

個人的な予想ですがこのあたりで理学療法士連盟や協会活動協力への誘導なんかもあるんだろうと思います.

なおこの必須講習会ですが,受講費が2,000円(税抜)かかるようです.

ここは正直なところ登録理学療法士を増やすことが目的であれば無償化すべきだと思いますけどね…

 

今回は先日発表された登録理学療法士の更新要件について考えてみたいと思います.

正直なところこれだけ制度が変化するとどれだけの理学療法士が制度を理解してついていけるのかといったところも気になります…

制度が複雑すぎてもうついていくのが嫌になる方も多いのではないでしょうか?

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