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筋膜リリースならぬ骨膜リリースがやばい
理学療法士・作業療法士の皆様は骨膜リリースという言葉を耳にされたことがありますか?
「肩痛・四十肩・五十肩の痛みが改善しない方,必見!原因は筋膜ではなく「骨膜」にありました!この「骨膜」の癒着をはがすこと痛みを改善するための手法が骨膜リリースです」
こんな謳い文句で整体をやってるところがあるようです.
またリリースで有名な某有名元大学教授理学療法士が尿道までリリースするなんて話まで出てきております.
今回は筋膜リリースならぬ骨膜リリース・尿道リリースがやばいといったお話です.
骨膜リリースって?
どうもこの骨膜リリースという用語はオステオパシーの領域で生まれた言葉のようです.
もちろん正式な用語ではないと思います.
「骨変形療法」といった名称もつけられているようです.
骨膜って侵害受容器が密に分布しておりますので,骨膜リリースって聞いただけで痛そうですよね.
骨膜リリースってもはや人工的に骨折を起こしている状態です.
医療事故ですよもう…
骨膜リリースって?
あるホームページによると骨膜リリースに関して以下の様に記述されております.
骨膜に作用させるテクニックは,私が調べた限りでは見つかりませんでしたので勝手に名前をつけても,まあ問題はないでしょう.
これを見つけたきっかけですが,それは私がヨガでいわゆる座禅の形に足を組んだときのことです.
あぐらをかくときや,足を組んで座禅の形をとる時に,どちらの足を上にするかはだいたいの人は,決まっていると思います.
私の場合は,右足が上になるのですが,逆に左足を上にすると右足のすねの部分が痛くてたまらないのです.
それで,この痛みの原因がどこにあるのかを調べてみました.
その結果,わかったことは左右の足の脛骨(すねの部分の骨のことです.)の弾力性に違いがあるのです.
それで,また何がこの弾力性の違いを生み出しているのかを調べた結果どうやら骨膜の硬さの違いだということがわかりました.
要するに私がいつも言っている,沈着物が右脛骨の骨膜により大量に沈着していたということです.
原因がわかれば,あとはそれを治すのはそれほど難しいことではないので早速,骨膜を緩めてみると見事に右脛骨の弾力性が戻り,座禅の際にどちらの足を上にしても,痛むことがなくなりました.
その後,いろいろな部位を調べてみると体中で骨膜が硬くなっている部分があるのが見つかりました.
特に頭蓋骨,鎖骨,寛骨(骨盤の骨),肋骨などは,骨膜リリースをしないと,問題を取り除くことができない場合がよくあります.
治療家の方でオステオパシーのテクニックを使っている方は,骨の弾力性を調べて,ぜひ骨膜を緩めるということを試してみてください.
劇的な変化が起こるかもしれません.
ツッコミどころが満載
どこから突っ込んでよいのかわかりません…
骨膜の硬さってどうやって図るの?
沈着物が骨膜に沈着するって何それ?
骨膜を緩めるって何?どうやるの?緩むわけないでしょ…
頭蓋骨・鎖骨・寛骨(骨盤の骨)・肋骨などは骨膜リリースをしないと問題を取り除くことができないってわけがわからない…
どうやったらこんな理論が成立するのでしょうか?
膜なら何でもいいの?
令和の時代における整体は筋膜リリースを通り越し,腹膜リリース,骨膜リリースですか?
ほんと膜なら何でもいいんでしょうかね?
将来的にはくも膜リリースや髄膜リリースとかも出てきそうですね
その次は腹膜・腸管膜リリースとかどうでしょうか?
心膜リリースできたら心タンポナーゼの治療も可能でしょうか?
角膜リリースだけは痛そうなのでやめてあげてください.
尿道リリースって
某有名元大学教授理学療法士によると尿道炎や膀胱炎後には尿道後側の癒着が必発し,外尿道括約筋の随意収縮が困難となるため,尿道後側を全長にわたってリリースすることで随意収縮が回復するとしております.
癒着をリリースしたい気持ちはわからなくはありませんが,尿道って理学療法士が触ったら一歩間違えたら犯罪になりませんかね?
尿道をリリースして理学療法士資格をリリースすることにもなりかねません…
今回は筋膜リリースならぬ骨膜リリースがやばいといったお話でした.
本当にひどい話です…
筋膜リリースが普及しすぎてインパクトがなくなったからこんなわけのわからない言葉が生まれたんでしょうね…