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今年度の認定理学療法士試験は47都道府県に試験会場を設置
先日,日本理学療法士協会から今年度の認定理学療法士の試験会場について発表が行われました.
今回は今年度の認定理学療法士試験は47都道府県に試験会場が設置されるといったお話です.
コロナ禍における認定理学療法士試験
コロナ禍に突入した一昨年度は認定理学療法士試験が延期となりました.
昨年度はオンラインシステムを使ったWeb試験が執り行われましたが,これがまぁ散々な結果でした.
17時から開始予定でしたがいきなりのサーバーダウンに大パニック,結果試験開始が1時間30分延期といった最悪の試験でした.
また18時30分になっても試験を開始できない受験者も多く,その上1領域の受験者は18時30分の開始から40分で試験を打ち切られ,試験時間に受験者間で不公平が生まれ,十分に回答できないまま時間オーバーとなった受験者も多かったようです.
この不祥事への対応として最終的に再試験が執り行われました.
カンニングありきの認定理学療法士試験となったうえに,サーバーダウンで多くの受験者が振り回されました.
今年度は47都道府県での開催
今年度どういった形式で認定理学療法士試験が執り行われるのか注目が集められておりましたが,今年度は47都道府県での対面開催となるようです.
やはりWeb試験の場合には昨年のようなサーバーダウンの可能性は否定できません.
2年続けてサーバーダウンでは会員離れも進んでしまうでしょうから,今回の決断に至ったというところでしょう.
またWeb試験の場合にはカンニングの問題も避けられません.
対面での試験開催にせざるを得なかったというところでしょう.
対面開催でも中央都市での開催となると,県外への移動制限があって試験会場へ移動できず試験を断念する理学療法士が増えることも予測されます.
そのための47都道府県開催というわけですね.
しかしながら認定理学療法士試験も一定の人数が参集することには変わりありませんので,このあたりをどこまで職場が許可するかといった問題は残っていると思います.
現在のところかなり新規感染者数は減少しておりますが,受験者にとっては試験そのものよりも職場から認定理学療法士の試験会場での受験許可がおりるかが最大の難所となるでしょうね.
47都道府県開催となったことで受験のハードルはかなり下がったことになりますけどね.
試験問題の情報漏洩が心配
今回の47都道府県開催ってどこに事業を委託したのでしょうか?
まったくの第3者機関であれば試験問題の情報漏洩の問題も回避できるでしょう.
こうなると都道府県士会員をボランティアでこき使うといったいつもの日本理学療法士協会のやり方とは異なり,かなりの経費がかかってしまうことにはなりますが,Webシステムの構築やサーバーの強化なんかを含めるとWeb試験でもそれなりの経費はかかるでしょうからね.
都道府県理学療法士会が実施主体だとすると試験問題の情報漏洩の可能性が危惧されますので,おそらく都道府県理学療法士会がからむ可能性は低いでしょうね.
今回は今年度の認定理学療法士試験は47都道府県に試験会場が設置されるといったお話でした.
受験される方にとっては受験しやすい試験となりましたね.
Web試験と思ってカンニング可能と考えていた方も少しずつ準備を進める必要がありますね.