物理療法や糖尿病に対する理学療法がなぜ普及しないのか?

働き方
スポンサーリンク
スポンサーリンク

目次

物理療法や糖尿病に対する理学療法がなぜ普及しないのか?

令和4年度診療報酬改定に向けて少しずつ情報が出てきております.

昔からエビデンスが確立されつつあるもののなかなか普及しないのが物理療法や糖尿病に対する理学療法です.

今回は物理療法や糖尿病に対する理学療法がなぜ普及しないのかについて考えてみたいと思います.

white book page with black background

 

 

 

 

 

 

 

物理療法がなぜ普及しないのか?

物理療法機器ってまだまだ高額ですよね.

機器によっては1000万円近くする機器も多くあります.

物理療法機器については多くのシステマティックレビューやガイドラインでもその有効性が示されている一方で,臨床現場ではなかなか普及していない現状があります.

ロボットもそうですが費用対効果を考えるとなかなか効果があっても報酬がないと導入しにくいところがありますよね.

昨今の理学療法士の物理療法離れは深刻ですし,何かしら診療報酬上の加算がつかなければ新たに物理療法を導入するといった施設もなかなか増えないのが実際でしょう.

 

 

 

 

 

 

 

 

糖尿病症例に対する理学療法がなぜ普及しないのか?

糖尿病に対する治療の柱と言えば食事療法・薬物療法と運動療法です.

糖尿病症例に対する運動療法は科学的にもその有効性が示されているわけですが,理学療法士や作業療法士による運動指導はというと積極的には行われていない側面があると思います.

栄養指導に関しては管理栄養士による栄養指導が診療報酬上も評価されておりますが,運動療法はというと診療報酬上の評価は限定的であると言わざるを得ません.

また厚生労働省の調査でも「糖尿病」や「メタボリックシンドロームの該当者および予備軍」というのは増加の一途をたどっており,社会問題になっております.

医療機関の中で糖尿病症例に対して適切な運動指導を行うことができるのは理学療法士・作業療法士だと思いますが,現実には保健師と管理栄養士によって運動指導が行われているといった施設が多いと思います.

これは公的保険における生活習慣病および糖尿病症例に対する運動指導を理学療法士や作業療法士が行った場合の評価がなされていないといった点が最も大きな原因だと考えられます.

糖尿病症例に対する運動指導というのは,これまでも一定の病床数以上の医療機関ではボランティアでの関わりとなっておりました.

運動療法のエビデンスが示されている一方で,無償でなかなか病院内で理学療法士が動きにくいといった問題があり,なかなか普及していないといった現状があります.

 

 

 

 

 

 

 

診療報酬上の評価を勝ち取ることができるのか?

物理療法にしても糖尿病症例に対する運動療法にしてもまずは診療報酬上の評価を勝ち取ることができなければ今後も臨床現場で物理療法や糖尿病症例に対する運動指導が普及する可能性は低いでしょうね.

次回の診療報酬改定では糖尿病症例に対する運動療法や物理療法に対する評価が見直されることを期待したいですね.

 

 

今回は物理療法や糖尿病に対する理学療法がなぜ普及しないのかについて考えてみたいと思います.

今後の診療報酬改定情報に注目しておく必要がありますね.

 

タイトルとURLをコピーしました