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理学療法士・作業療法士の皆様は無理して朝活していませんか?
最近,理学療法士・作業療法士界隈でも朝活されている方って多いですよね.
ただ朝活に向いている人と向いていない人がいるって知っていましたか?
向いてない人が無理して朝活しても効率が良くありませんよね.
今回は理学療法士・作業療法士の朝活について考えてみたいと思います.
「朝型」か「夜型」かは遺伝で50%決まる
理学療法士・作業療法士の皆様の職場にも朝はなんとなくテンションが上がらないといったスタッフもいれば朝からハイテンションなスタッフもいますよね.
今日も仕事をがんばるぞと朝から元気に働ける理学療法士・作業療法士もいれば,午前中はなんとなく調子が出なくて午後になってからようやくペースがつかめてくるという理学療法士・作業療法士もいます.
早起きが苦にならず朝から活動的に動ける人を「朝型体質」,早起きが苦手で午後からのほうがしっかり働ける人を夜型体質などと呼びます.
ある研究によると,朝が得意なのか夜が得意なのかは遺伝で約50%は決まっているようです.
結局のところ体質なわけですね.
ただ残りの50%は生活環境に左右されます.
人間の体はうまくできていて環境に順応するようになっているためです.
夜型体質の理学療法士・作業療法士が朝活を強いられると…
結論から申し上げますと夜型人間の理学療法士・作業療法士が無理して朝活をするのは逆効果です.
最近はいつもより早起きして,ジョギングやヨガを楽しんだり,定時より早く出勤して集中できる環境で仕事をしたりするなど朝の時間を有効活用する朝活が流行っています.
早起きしたときに疲労感が取れていれば,朝活を楽しむこともできますが,もし夜型体質の理学療法士・作業療法士が無理矢理早起きしたところで,まだ脳も体も半分寝ているような状態なので朝活というのは逆に負担になってしまいます.
成人の約3割は夜型体質だそうです.
少なくとも10人中3人ぐらいは「朝活」に向いていない理学療法士・作業療法士がいることになります.
年齢によっても睡眠のサイクルには違いがあり,若い世代の理学療法士・作業療法士は遅寝遅起きの人が多いのですが,年齢が上がるにつれて早寝早起きに移行していきます.
中高年の人ならまだしも,夜型体質になりやすい若い理学療法士・作業療法士が無理に朝型生活にしようとすると,体調を崩す危険があります.
朝活したせいで仕事中に居眠りしてクライアントを転倒させてしまったでは問題ですからね.
「夜型」の理学療法士・作業療法士は無理に早起きにこだわる必要はない
一般に社会的に成功している人は早寝早起きを心がけ,朝に1~2時間、集中できる時間を設けていることが多いです.
人より早く出勤すれば電話がかかってくることもありませんし,ほかの人から話しかけられることもないので仕事に集中できます.
それはいいことなのですが,早起きが体質に合っていない理学療法士・作業療法士までもが無理してしまうのは問題です.
目覚めたときに寝不足感があったり,日中に眠気を感じたりするのであれば,無理にがんばって「朝活」する必要はありません.
「朝活」をしたのに仕事を早く切り上げることができずに残業して,寝る時間が遅くなってしまうと必要な睡眠時間を確保できなくなってしまいますので,あまりおすすめできません.
もちろん早起きが苦痛でない理学療法士・作業療法士が「朝活」をするのはいいことです.
ただ夜型の理学療法士・作業療法士が無理に早起きにこだわる必要はなく,その人に合った生活のサイクルを大事にしたほうがいいということです.
今回は理学療法士・作業療法士の朝活について考えてみました.
朝,時間に余裕のある人は「朝活」を大いに楽しめば良いですし,もう少し寝ていたいという理学療法士・作業療法士はそれでいいと思います.
朝型生活と夜型生活のどちらがいいかは,白黒はっきり決められることではありません.
起きる時間を一定にしたうえで,そこから必要な睡眠時間を逆算して眠る時間を決めて,規則正しい生活を送ることがポイントになるでしょうね.