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岸田新総理誕生で理学療法士・作業療法士の待遇はどう変わる?
2021年9月29日の総裁選で岸田新総裁が見事に勝利を果たされました.
菅総理の際もそうでしたが,総理大臣が変わると理学療法士・作業療法士の待遇というのも変換する可能性があります.
今回は岸田新総理誕生で理学療法士・作業療法士の待遇はどう変わるのかについて考えてみたいと思います.
看護師,介護士,保育士の給料に関して提言
2021年9月29日総裁選に勝利した岸田新総裁が会見を行い,「年内に数十兆円規模の経済対策を策定する」と表明されました.
岸田新総裁は記者会見の中で「公的価格の見直しを訴えてきた.看護師,介護士,保育士の方々の給料は,仕事の大変さに比べて低いのではないか」と語られております.
財源については「例えば医療の市場は40兆円,介護の市場は10兆円でありそもそも市場自体を大きくすることもしっかり考えながら,この市場の中での分配のあり方,適正に分配されているかどうかを考えることも重要だと思う」と述べられております.
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の給与に関しては明言がなかった.
残念ながら理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の給与に関しては明言はありませんでした.
看護師・介護士・保育士の公的価格見直しがもし行われると,さらにリハビリテーション職種との給与に差が開くことになります.
岸田新総裁はそもそもリハビリテーション専門職である理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の存在を知っているのでしょうか?
医療従事者の処遇引き上げの件で,岸田新総裁が指す医療従事者にリハビリテーション専門職は含まれるのでしょうか?
岸田新総裁は理学療法士と縁が深い?
あまり知られていないことですが岸田新総裁は実は理学療法士と縁が深いといった話もあります。
2019年6月に行われた日本理学療法士協会代議員総会では来賓として出席されておりますし,理学療法士等問題を考える議員連盟にも入会されております.
ただ出席したり入会しているだけであってどこまで理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の存在を認識されているのかはあやしいですけどね.
気になるのは財源
岸田新総裁の看護師,介護士,保育士の給料見直しというのは,結局のところは診療報酬や介護報酬の改定ということにつながる話だと思います.
ただ考えてみてください.
コロナ禍で平均賃金も下がっている中財源確保のために医療保険や介護保険,保育料の増額するのって現実的に可能なのでしょうか?
今回は岸田新総理誕生で理学療法士・作業療法士の待遇はどう変わるのかについて考えてみました.
どちらに転ぶか分かりませんが,理学療法士・作業療法士の待遇が改善されることを期待したいですね.